フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

1ヵ月ぶりにスノーシューなしでのハイキング

1週間前に1泊で遠征した少し南のブリアンソネ地方。オート=ザルプ県第2の町ブリアンソン周辺の、という意味(形容詞)の呼称です。ケラ山塊などもっと南に下るときに通るので、きれいな場所っぽいということは分かっていたものの今まで実際に訪ねてみたことはありませんでした。
天気予報が二日とも晴天だったこと、先月積もった雪がかなり融けてしまっていてスノーシューなしでもそこそこの標高の場所を歩けそう、という理由で決めました。


向かっているのは山に詳しい友人に聞いたお勧めのエリアです。上の写真は友達が「雪の具合でそこまで車で行けるか分からないけど」と教えてくれたハイキングの出発地点になり得る1800m台の集落の少し手前らへんです。このように全然余裕です。今回も出発ギリギリに決めた行き先で、地図をあまりよく見ておらず集落が道路の最終地点かと思い込んでました。だって既にそこそこの標高です。しかしまだ続きがありましたΣ(゚Д゚) 車を一度停めて地図を見てみます(今かい)。するとこれは「グラノン峠(2404m)」へと続く峠道路でした(;'∀')  
峠道路が次々と閉鎖されていく晩秋とオープンし出す初夏は特に、そして冬場もときどき峠道路情報をチェックしてるので名前は知ってましたが、どこにある峠なのかよく分かっていませんでした。


調子に乗ってどんどん上がっていったんですけど(時折雪が多く残っていて苦戦しつつも)ふと「あんまり高いところまで行ってしまうとその分歩くところも雪の多いところからスタートすることになり、スノーシューなしハイキングを目論んでいるわたしには都合が悪い」ことに気付き、また少し逆戻りしているところです(^▽^;) アホ過ぎるのが玉に瑕です💦

結局、集落より少し上の辺りの少し広くなっている路肩に停めることにしました。なんやかんやでもう10時を過ぎています。いつものハイキングの出発時間よりはかなり遅くて焦るというか落ち込みますが、癒し系の旅ですのでボチボチいこう、と自らに言い聞かせます。とりあえずは腹ごしらえ・・・普通のブリオッシュと赤いプラリーヌ入りブリオッシュを持って来ました。車の外でいつも食べるのですが寒すぎてとてもそんな勇気はありません。実はここの道路を上がり始める頃、民宿の方から携帯電話にメッセージが入ってありました。「あなたのアクティヴィティーが何なのか分かりませんけど、お天気はいいのですがとっても寒いのです。暖かい服装で来てください」ご親切に…でももうとっくに出発しています😅
寒くてもなんでも、このお天気です。ハイキングをしない理由にはなりません。しかもこの前の日に友人とスノーシューで出掛けたヴァノワーズはマイナス15度くらいだったことを考えると(しかも屋外ランチ💦)、それよりは暖かい感じです(^^; 


おやつも食べてしまい、これ以上車内でダラダラするネタもありません。意を決して外に出ます。さっ、寒っっ(;´Д`)
これから歩いて行く方面の山の斜面をじっと観察します。うーん、窪んでいるところや峠道路の続きの部分(ハイキングコースと兼用)は結構残ってる感じだけど斜面のお日様がよく当たる部分は薄っすらと山肌が見えている程度の積もり方です。スノーシューなしで何とかなりそうとみました。第一、南壁です。だから選んだというのもありますが。
スノーシューにはお留守番しといてもらうことにします。一方、念のためアイゼンは連れていくことに。


峠道路はこのようにジグザグに登っていきます。これは振り返り気味の写真。


てか、どこを目指すかを決めてないんですよね・・・
友達はこの写真に入ってない右側の2753mの山をサジェスチョンしてくれましたが、ちょっと雪が多いところもありそうで、しかも往復ってちょっと面白くありません。
全体的になだらかで雪も大したことないので色々可能性はありそうです。一番傾斜が少なくて簡単そうなのが写真右の峠のようなところへ谷を登っていくパターンでしょうか。


2100m台の地点に羊飼い小屋がありました。


小屋の前にはテーブルが・・・うわ、気持ちよさそう。もう峠がどうのと言わずにここでダラダラしとくのでいいんじゃないか、というアイデアが脳裏をかすめますがまだお昼前です😅5時ごろ民宿に着きますと連絡してますが、それまで時間が潰せません(-_-;)


うさちゃんが小屋の前をウロウロしてたようです。


水場は凍っていて水が出ていません。


キラキラしててきれいです。


斜面はいいんですけど、このように平たいところになると結構深く積もってるのでとりあえずゲーターだけ付けときます。


写真を撮ったりゲーター付けたりで10分ほど休憩しましたが、このままゆるやかな谷を歩いて行くことにします。


かなりズボズボです。


だっダメだ~~歩きにくい・・・


どうする?スノーシュー取りに車に戻る??ちょっと考えてしまいましたが、このあと斜面がもう少し急になるのであとはそこまで雪がなさそう。それまではできるだけ石や岩の出ているところを探して歩いて行けばなんとかなりそうです。


振り返って。


夏のコースになってる部分ではないので特に道の形はありませんが、峠みたいなところをとりあえず目指します。大きな石がゴロゴロしていても雪自体は少な目で歩きやすいところを選びつつ進みます。


ライチョウの足跡らしきものがいっぱいありました。


なんだかカッコいい岩が聳え立っています。地図を見ると、グラン・アレアという2869mの山の一部のようです。


わたしはその山頂は目指さずに(夏のコースが違う斜面にあるようです)、単にその隣の峠みたいなところで満足することにします。


場所さえ選べば雪が少なくて歩きやすいです。


一段落して平たい地形のところに着きました。下から見るとここら辺が峠になっているのかと思ったのですが、見事に騙されました(^^; てか、地図には峠とはどこにも書いてないし単にひとつの山の麓、というだけの話のようです。
緩やかとはいえ登りが続いたので暑くなってきました。上着と帽子を脱ぐことにします。


かと思えば、急に風が出てきて寒いのなんの(◎_◎;)
気温自体かなり低いものの、日向の無風のところを登ってきたから暑くなったけど風で一気に体感気温下がります。今脱いだばかりの上着をまたすぐに着こみました。上着を着るのに立ち止まるに際し、この大きな岩の後ろだと風が来ないかと思ったのですが、ダメでした。立ち止まってはダメです…寒すぎます。歩き続けなくては・・・


峠・・・もとい、グラン・アレアの麓に近付いてきました。歩いていると風はかなりましになってきました。この程度なら動いている分には寒くありません。


ラ・ガルディオール。グラノン峠道路が開通している時期だと峠の駐車場から手軽に登れるようです。


グラン・アレアの頂上。わたしがいるのは麓というよりかは中腹なので200mほどで頂上にいけるようです。雪もあんまりなさそうだけど、すこしでも溜まってると怖い感じの山なので雪のないときにまたいつかチャレンジしてみたいと思います。なにせ癒し系です。怖い思いはしたくありません。


こんななだらかなところだけにしておきます。


それに対してこちらの丘のようなてっぺんには余裕でいけそうです。


まずは完全に平たくなったところに到着して・・・


そこの丘に向かいますが、気になるのは峠(じゃないって)の反対側の景色です。ドキドキ。何が見えるんだろう・・・


おおおっ。。


奥にはエクラン国立公園のメイジュが😻 今朝、すぐ近くを通ってきたのでした。



中途半端なところですが、長くなってきたのでここで一度投稿します。

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