南仏の里山に初遠征
順番が前後しますが、子供たちをスキーに連れていった1週間前の日曜のハイキング記です。スキーの日はお天気悪かったものの、その前の休みは連続でそこそこ晴れたのでハイキングが立て込み(すばらしい✨)、逆にブログ書く時間はあまりなくてだぶつき気味です。
この日の前の2、3回のハイキングでは大げさな感じの景色を見ていたので、なんか食傷気味というか、里山っぽいこじんまりとしたところに行きたくなっていました。不思議なものです・・そして大抵その後はまた大げさな景色が見たくなるんですね・・・
なので、あまりたくさん運転しなくてもいい近場シャルトルーズ山塊あたりの高低差少な目の半日くらいの楽なコースに目星をつけていました。天気は晴れ、と出ていたのに前夜寝る直前に今一度予報を確認すると「とっても曇り空(très nuageux)」になってるじゃありませんか(◎_◎;) 周辺の他の町の天気予報も同じで曇りのオンパレード・・・
もう1時半を過ぎていたのでとりあえず寝て、起きてから朝の天気予報を見てどこに行くか考えることに。
2時間半しか寝なかったけど、起きて大急ぎで行き先を探します。天気がましな南方面に行くことに。南でも大げさな💦山はいくらでもありますが、なぜかこの日はそういうものは見たくない気分でした。そこで名前は知ってるけど今まで行く機会がなかったディオワ山塊へ。ディという町が南仏にあり、ディオワはその形容詞です。そこの地方にはクレレット・ド・ディというミュスカ(マスカット)からできるおいしい発泡酒がありますが、わたしなんかはそれがまず思い浮かびます(^^;
なんにしても、あまり高い山はない面積の狭い山塊で、山歩きしない人はもちろん、する人でもあまりその名前は知らないマイナーなところです💦
たまにはそんなところに行ってみるのもいいだろう・・・
写真は高速を出てしばらく走った後停まってみてヴェルコール山塊を振り返って。
景色のいいところを通るので3回ほど車を停めました。朝の光が格別に奇麗です。
向かいはデヴォリュイ山塊になります。本当はこの時間帯を山の中(理想は森林下界超えたとこ)で迎えられたら最高なのですが、そこまで早く家を出る根性も、ヘッドランプで黙々と登り続ける根性もありません。「うちから近い(1時間45分くらいまで)」「森林限界超えるのにそう時間がかからない」「暗くても危険ではない登山道」という条件が揃わないといけないわけですが、うちから近い駐車場=標高低い=森林限界超えるのに時間かかる」というスパイラルがあります・・・山での日の出。。山小屋などに泊まる以外では難しいのが現実です。
目的地まであと20分くらいの地点で。
大して高くはないけど一応峠道路を通ってきました。峠越えて少し下りたところがハイキングの出発地点となります。
標高約1290mの路肩に車を停めます。
ここはハイキング地図の🄿マークになっているけど雪のせいで2台くらいしか停められません。車から出ると、、さ・寒い💦帰りたくなります・・・ほんとにわたし今から歩くの?(;´・ω・)
道路から山側に入って歩き始めます。まだ看板は見当たりませんが、スキーヤーやスノーシューのトレースのあるのでそれに従います。
まだ空にピンク色が残っている貴重な時間帯です。今走ってきた道路です、奥が先ほど通過した峠になっています。
少し登っていくと初めの分岐地点に着きました。
わたしが今日目指すのはル・ジョクゥ(2051m)。ディオワ山塊の最高峰になる、とうちに帰ってから知りました💦何せ急な行先変更だったので・・・
空がきれいうちに写真を・・・と焦ってやみくもに(^^;写真を撮りますが・・・
間もなくピンク色は消えてしまいました。
つい最近も降ったようで、木の枝には雪が残っています。暖かくあまり雪の降らなかった去年の冬はあまり見ることのなかった光景です。
あまり茂っていない森の中を歩きます。トレースはあります。
進行方向右手の斜面。
森と木のない野原の境界線の辺りを歩きます。奥が峠のような地形になっています。
風が強かった様子です。
これは振り返った景色。
ぽつんぽつんと疎らに木が生えています。青空も見えているけれど、雲がかなり多いです。この辺りの天気予報ではお昼前から晴れるそうです。
海か大河に風で波が立っているようにも見えます。
この辺りからトレースが減ってきました。先ほどまで結構しっかりと残っていたのはスノーシューの人たちが森の周辺を散策したトレースだったようです。あとは1~2人分の山スキーの人のトレースと時々交わりましたが、峠という目に見えるものを目指すのでさしあたりトレースがなくても困ることはありません。峠目指して歩きたいところを歩きます。木の間のデコボコした辺りは雪深くて足が沈み過ぎて歩きにくいので野原のようになった辺りを歩くことが多かったです。
風が強いように見える写真ですが、ほぼ無風。普段からよく吹き曝しになっているようで、木の枝はこんな形になってしまっているのです。
野原の辺りを歩くと遠回りになり過ぎる辺では木々の間を歩きましたがズボズボして一歩一歩に時間がかかります💦
間もなく森・・というか木がある地帯を完全に抜けます。
ピジョン(鳩)峠に到着。1840m・・・出発からちょうど500mほど登ったことになります。頂上は2051mなのでもうあと200mちょっとで到着です。スノーシューの時は平均1000m前後の高低差を歩くことが多いので、少しあっけなく感じられます。
看板の後ろが山用語でいうところの「海老のしっぽ」になってます。
ブルブル・・
どうやら稜線の先っぽの尖がったところが頂上っぽいです。
こんなところにも一本、死にそうになってる木が💦
峠っぽいところその2に来ました。隣り合わせになったデヴォリュイ山塊の山々が見えてきています。
振り返って。左の平たい辺りの下から登ってました。反対側の奥の方にも緩やかな稜線を歩いて行けそうです。帰りに余裕があればそっちにも歩いて行こうと思います。
南側にちょっと立派な山が。でも何か分かりません(^▽^;)
こちら側は完全に晴れてきました。こっちまで行けたらよかったんですけど、そこまで往復で運転する元気はありませんでした。
対してここよりも北側、特にヴェルコール山塊(北西方面)はどんよりと曇っています。四角い石みたいなのはクライミングする人に人気のモン・テギーユ。そのすぐ後ろは山塊最高峰に当たるグラン・ヴェイモン。城壁のような形で南北に50キロに亘ってのびている山塊の最南部に当たる部分です。
晴れ間がでないままですが、後半にづきます。