ポワント・デ・セルス下山編+ガリビエ峠
10日ほど前の日曜日のハイキング記です。最近子供たちがよく来てくれるものだから彼ら好みの楽なコースばかりだったので久々に高い山に登ってきました。ちなみに先週から子供たちは東フランスのおじいちゃんおばあちゃんちに2週間遊びに行っています。
ここ1年ほどよく来ているセルス山塊。なだらかな丘陵地っぽい部分には無数の湖が散り、程よく高い山もあちこちにあるマイナー気味だけどとっても魅力的な地方です。3000mを超える山は19座あるようで、ここポワント・デ・セルスは山塊で7番目の高さ。それよりも高くて装備なしでも登頂可能なグラン・ガリビエ(3229m、山塊最高峰)とモン・タボール(3178m)には去年の夏に登頂済みです。その他の3000m超えは残念ながらギザギザ過ぎて(;´Д`)普通には登れないものが大半のようです。。
乾燥して岩々していて別の惑星にでも来てしまったような印象です。
先ほどはこういう素晴らしいランチをいただきましたヽ(^o^)丿
もう十分すぎるくらいゆっくりしたので、そろそろ下りようか・・と片付け始めるとひとりの男性ハイキング客が登ってこられました。
挨拶をして、そのまま何となく会話を続けます。地元の方で周りの山をよくご存じだったので色々説明していただきました。お勧めのコースなんかも教えてくださいました。もう頂上に到着して1時間半近くになるので💦さすがにそろそろ下山したいと思います。ガリビエ峠道路をドライブして帰りたいし・・少し遠回りにはなりますが景色が素晴らしいのです。
はい、じゃあ下ります・・ってウソです( ̄▽ ̄;) こっちからは下りませんよ~怖すぎます。
わたしが下りるのはなだらかなこちら側です。
あ!アイベックスが雪渓を駆け下りていきました😻
別のところにも。残念ながらこの日はこれ以上近くで見ることが出来ませんでした。
ピンクっぽいのや薄紫っぽいのが結構混じっているため、全体的にほんのりピンクががったようなガレ場です。
見上げて。全体的にはギザギザしていてワクワクします(^^♪
遠くの稜線部分にアイベックスのオスのシルエットが・・・
行きにも通った水溜りに戻って来ました。この辺りから草が結構生えた緑の地帯に入ります。
緑が増えると、花の種類も豊富になります。
例外的な積雪量の冬~春だったため、雪融けが遅かった分、お花の満開時期も例年より若干ずれているような気がします。通常なら8月に入るとだいぶ種類が減る印象なのですが、7月並みにたくさんあるように思われます。
さて、セルス湖が見えてきました。先ほどは峠を挟んで反対側にあるグラン・バン湖の畔を回ってからここまで来ましたが、今からこちらに下りて行こうと思います。正面に堂々と立ちはだかるのは前述の山塊最高峰になるグラン・ガリビエです。こちらから登るのが一番ポピュラーで高低差も少ない(1150mくらい)のですが、昨夏登った時はこちらからではなく、裏側から登りました。アドベンチャー感あふれるめちゃくちゃ楽しいコースでした。距離も長くて疲れましたけど・・・
セルス湖まで下りてきたのは1時前だったので、ピクニックをしている家族連れなどが結構ありました。
湖の畔までは行かずに(ご飯も食べちゃってるし・・もはや頭にはガリビエ峠道路のことしかない💦)、そのまま駐車場方面に向かいます。
葱坊主畑、その奥にワタスゲがあるのが見えたのでコースから少し外れるけど見に来ました(*´ω`*)
谷を緩やかに下りるハイキングコースです。途中、家族連れやカップルのハイキング客と何度かすれ違いました。街着とあまり変わらないような軽装の方が多いので、きっと湖にピクニックでもしに行くのでしょう。
ルバーブがボーボーに生えてます。夏真っ盛りってことです(^▽^;)
もう少し進んだのち・・・
ハイキングコースから少し下りて川辺まできました。なぜなら、、
ワタスゲ咲きまくってたから✨お天気がちょっと曇ってきてるのが残念です。青空なら白がもっと映えたのになぁ・・・
駐車場に到着。。いや、違う💦ここじゃなーい。
わたしが停めたところが最終駐車場かとばかり思ってたのですが(地図にもそういう表示になってる)、実際にはここまで車で来られるようでした。道はガタガタで運転大変そうだけど。。テーブルと椅子を持参して優雅にピクニックを楽しんでいるお年寄りの方たちもあります。
夏にクロッカス!?と思いますが(通常雪融け期の3月から5月くらいに一番よく咲いてます)、なんかちょっと違う品種みたいで、7月から9月くらいに見かけます。あんまり低い所にも、また高い所にも咲いていません。日当たりの良い湿ったところで見かけるというのも普通のクロッカスと同じです。
駐車場の少し前で、頂上でお話しした男性ハイキング客が前を歩いているのを発見。わたしは湖経由で帰ってきましたが、通らずにもっと早く帰ることも出来るのです。
駐車場にある看板で自分が通った場所を説明してくれました。
「何か飲み物でもどう?」と言ってくれたので駐車場にあるカフェに。
同じカフェ、冬に来たらこうなってますよ(;´∀`)~
冬っていうか4月に来た時の写真ですが・・・
レモンシロップ水をごちそうになりました。
ここから30分くらいの場所に住んでおられるのでまたこの辺りのハイキングコースのお話とかどんどん聞き出してしまいました。
男性にお別れとお礼を言ってガリビエ峠道路に向かいます。ここの駐車場が出発(終着)地点なのです。
ツール・ド・フランスの定番コースということもありサイクリストさんに大人気です。
峠にも駐車場があるけれど、今のシーズン混んでて停められないかもしれないので少し手前で駐車。
さっき歩いてた方面の山々をバックに記念撮影。って愛車の( ̄▽ ̄;)
わたしを色んな山に連れて行ってくれる愛しい相棒ですから✨
・・するとすぐ後ろにドイツナンバーのMX-5(ロードスター)がΣ( ̄□ ̄|||)
カッケ―(≧▽≦) こんなスポーティーな車で峠道路ドライブ、気持ちいいんだろうな♩
30代くらいの兄さんがひとり乗ってました。わたしみたいに自分の車激写したりしてなかったので、わたしが代わりにしときましたよ( ̄▽ ̄;)
後姿も小尻で可愛らしいですなぁ・・・
ガリビエ峠道路は国内4番目の標高ですが、1番から3番の標高の峠道路よりもツール・ド・フランスに登場する回数が多く(いい地理条件なのでしょう)、それらの峠以上に知名度が高いかもしれません。サイクリストはたくさん登って来ますし、外国ナンバーのバイクや車も多く見かけます。
間もなくガリビエ峠に到着。やっぱり自転車やバイクの方達でいっぱいでした。みんなこの有名な看板の前で記念撮影するのです。ほんの少し停車したものの車からは下りずにすぐにまた出発しました。
峠の反対側はオート=ザルプ県になります(手前はサヴォア県)。
峠の少し手前に分岐してトンネルに入る道路があります。ここからだと峠を経由せずにブリアンソン(オート=ザルプ県の第2の都市)方面に直接行くことが出来ます。
ツール・ド・フランス生みの親の石碑ありーの・・・
ため息が出るような素敵な景色を楽しみつつ、下りてきた先はロータレ峠(2058m)。ここもツール・ド・フランスでお馴染みです。2年に1回くらいは通ってる感じです。基本的に1年中開通しているため、冬の間南方面の山に行くときなどにもとても使える便利な道路です。対してガリビエ峠道路など標高の高い峠道路は年間7か月間~7か月半ほどは雪のため閉鎖されます。
このあともロータレ氷河やベック・ドム、メイジュなど美しい山々の麓を走りつつグルノーブルから高速に入り7時には帰宅することが出来ました。山歩きと峠道路ドライブというワクワク楽しい日曜でした(*^▽^*)