フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

エクラン国立公園 スノーシューで2泊目の山小屋(2271m)へ

2週間前に2泊で子供たちと出かけたエクラン国立公園でのハイキング記です。土曜の午後出発、交通渋滞で到着が遅くなり歩き始めは夕方5時過ぎ、月明かりに照らされた雪の中7時過ぎに1泊目の山小屋に到着しました。


翌朝は7時過ぎにそろりと小屋の外に出て周りを少し散策しました。昨晩はこっちから歩いてきました。


山小屋。南仏からやってきた4人組の若者が先客としていました。彼らもうちの子達も爆睡中です(;^_^A


夏の間は管理人さんがいる山小屋です。冬季はめっちゃ狭い一部屋だけが使用可能。
8人用らしい、でも10人くらいは寝られそうな2段ベッドと小さなテーブルと椅子、ベンチ、食器棚、薪ストーブ。これらのもので部屋はいっぱいいっぱいです💧


refuge non gardé ルフュージュ・ノン・ガルデとは管理人がいない山小屋という意味。


小屋内にそろーっと戻ると長男は起きていました。小さなテーブルがひとつあるだけなので4人組と同時にはご飯が食べられません。彼らが起きてくる前にさっさと食べてしまうことにします。次男を起こす長男。


チョコレートチップ入りブリオッシュ、バゲットにバターとジャムです。飲み物は子供たちはココアでわたしはコーヒー。
もう8時過ぎだし遠慮しなくていいかもしれないけど、わたし達が会話の声もひそめてぼそぼそと食べていると若者たちがひとりまたひとりと身を起こし始めました。あとは彼らとも会話をしつつ普通に食べました。


冬季の使用料はひとり8ユーロ。小切手または現金をこの小屋内のポストに入れるシステムです。
わたしが朝食の後片付けをしている間に子供たちに近くの川まですべてのペットボトルに水を汲みに行ってもらいました。ここは標高が低くて川は流れてるけど今日行く先では雪の中に川は埋まっている可能性大です。まぁいざとなれば雪を融かして煮沸して使ってもいいんですが・・・


出発準備が整ったのは9時過ぎです。


山小屋前の案内板。ここからはふたつの山小屋(Refuge)に行くことができます。わたし達が向かうのは下に書いてあるヴァロンピエール山小屋。コースタイムはもちろん夏の雪のない時のものです。高低差はアップダウンを数えずに900mほど。
ゲッ、もうひとつのやつの方が近いやん・・・でも確か、ここ一昨日調べたときストーブがないって書いてた気がする💦しかもわたしが持ってきた地図には入っていません。やはり予定通りにヴァロンピエール山小屋に向かうとしよう・・・
夏3時間ということは雪の状態にもよりますが5~6時間はかかるかもしれません。


今日向う方向。谷を少し進んだ後、右と左に別の谷が現れるんですが、わたしたちは右側の谷を上がっていくことになります。
反対側の谷を上がると、1年半前の夏に子供たちと長男の彼女とで1泊したピジョニエ山小屋に行くことができます。その時は夏だったので県道の最終地点にある駐車場まで行くことができました。


子供たちがすでに遅れをとっているので少し待ちます。「早く!」「何しとる!」とかは厳禁です。そんなことを言うともう来てくれなくなるかもしれないのでじっと我慢です(^^;)

ずっと日陰を歩いていますが、お日様が少しずつ昇ってきてもうじき日向になりそうです。朝歩いていて嬉しい瞬間(*^^*)


谷底から少し上がってきたところ。古い雪崩跡でデコボコしていて次男のスノーシューが外れてしまいました。お兄ちゃんに見てもらってます。


振り返って。結構登ってきました。


右側に回り込みます。比較的新しい雪崩跡がΣ(゚Д゚)


岩デコボコ地帯です。一番下は小川が流れています。
正面の立派なのはシラまたはシラク。3441mでこの辺りでは一番高くなっています。同じエクランでも北の方には4102mの最高峰バール・デ・ゼクランをはじめ4000m近い山がいっぱいあるのですが、ここら辺から南に行くにつれて高い山は少なくなってきます。


子供たちがおしゃべりしつつゆっくり歩いてるのでこまめに待ちます・・暇すぎて💦セルフィーしてます。


小屋がありますけど、残念ながらこれは今晩のお宿ではありません😅 念のため?見に行きましたが鍵が掛かっていました。


さて、今11時半を過ぎたところです。出発から2時間ちょっと歩きました。このあとは右の斜面を登っていくことになるようです。ご飯、もう少し先にする?それか今食べる?と子供たちに聞きます。今食べる!という返事。座るのに良さそうな雪が融けて露出した岩を探してみたのですが見つからないので、せめて平らなところで、と上の写真の木の生えているあたりが平らだったのでそちらに向かいました。


ソーセージを焼いて、大体火が通ったらレンズマメのパウチ(×2)を投入。田舎料理っぽいのができました。


それにもちろんポテチやサラミ(^^♪ 
初購入のピストゥ(バジル&オリーブオイル)風味のポテチでしたがなかなかおいしかったです。癖があるので毎回だと飽きそうですが(^^;)
この辺りは風もなく気持ちの良いランチタイムでした。


1時間弱休憩した後は再び登り始めます。スキーヤーさんのトレースが多分二人分くらいあるのでなぞって登っていきました。もう少し上まで行くと風が強いためトレースは消されて見えなくなってしまいました。


結構急なところが続きます。


かなり登ってきました。



あ!マスクメロン(≧∇≦)もしくはサッカーボール・・・


子供たちを待ちます(;'∀')頑張れ~~


もう着くのかな?


高度計を見ると標高的にまだ40mくらいあるのでまだのようですが、急なところは終わりです。


追いついた次男。この後5分ほど進むと・・・


平たい窪みのような地形です。


わ~い(^^♪
あったあった!ってどれがメインの建物なのかよく分からないけど今晩のお宿のようです。


地図や写真で見ると山小屋のすぐ隣には湖があるのですが、どうやらこれが湖のようです。


着きました。ヴァロンピエール山小屋(2271m)\(^_^)/
スキーヤーのトレースがあるのでついて行ってみましょう。


メインの建物の2階部分から入ることができました。



山小屋編に続きます(*^^*)

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