フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

また晴天…ほとんど義務感からお山へ💦

ロータレ峠道路から。


一家3人で2泊3日のスノーシューハイキングから戻ったのが月曜。翌週の木曜日には友達とハイキングの予定が既に入っていました。その真ん中の日曜日。ひと休みしたらいいんと違うの?と普通の人は思うでしょう。雨でも降ってくれたらそのつもりでした(さすがに)。しかし天気予報は晴天(;´Д`)2月の後半のフランスはずーっと晴れ&気温も高かったのです。友達を晩御飯(フォンデュ)に招待している他は日中はヒマです。
今はお天気が続いてるけど、しばらくしたらまたこの前みたいに悪天候が続くかもしれない、2週間とか3週間とか行けなくなるかもしれない、と義務感というか危機感のようなものさえ感じて憑かれたように( ̄▽ ̄;)また早朝お山に向かってしまいました。


行き先はクリスマス明けにスノーシューで散策したのと同じロータレ峠周辺をチョイス。
しかし日が昇るのが早くなりました。この写真は峠に向かう道路から撮ったモンターニュ・デ・ザニョー(直訳すると「羊たちの山」、3664m)。前回はもっと真っ白だったように思います。


峠とは反対方面の空が・・・こないだまでこの空ピンクの時間に峠に到着しておくには5時にうちを出れば間に合っていたのに、今日はタイムオーバーです_| ̄|○


いつ来てもうっとりしてしまう美しい景色の道路です。日の出時のきれいな空の色は収まり、普通の青空に移行しつつあります。峠が近づいてきました。


峠を越えた後少し下った先にある駐車場から歩き始めます。このトンネル(ということになってますが、外の景色が見えます)の少し先だったんだ・・・


標高1980mの地点に駐車。駐車場といってもちょっと広くなった路肩といった程度なのでぼんやり運転しているとうっかり通り過ぎてしまいます(^^;)


アホなのでこの位置まで登ってから忘れ物に気付く×2回で車まで2往復して時間を無駄にしました(-_-;) 一つ目の忘れ物は高度計。これは車にありました。二つ目の忘れ物はピッケル。あれ、ない!?いつもトランクに積んでるのに?( ゚д゚)ハッ! 年末に車買い替えてトランクに前積んでたものの一部はうちに持って上がってしまってたんでした。

この日行こうと思ってた山頂は最後急なのでピッケルが必要と山スキーサイトにありました。アイゼンもらしいのですがわたしのスノーシューは爪がしっかりしているのでちょっとしたアイゼンくらいの役割は果たすと感じています。しかしピッケルがないのは・・・


もうひとつ気になることが。この日はフランスではバカンス時期で最も山方面の交通が麻痺すると言われていた日曜日。こんな時間のこの峠道路はいつもだとほとんど誰も走っていないのですが、今日は反対側からぼちぼちとスキー客と思われる荷物の多い車が走ってきます。日中混雑することを見越して早朝に帰途につく人たちなのでしょう。帰りの道のりが不安になってきました。
渋滞の心配と痛恨のピッケル忘れで、考えていた山頂は無理かな・・と思いつつ出発しました。


歩き始め。前回よりもだいぶ雪が融けて山肌が露出しています。道の形が見えますが、これは冬季閉鎖中のガリビエ峠道路。除雪されて再開通するのは通常6月初め頃です。


さっそく日向になりました♪
行きたかった山頂は無理でも風光明媚なこの谷には他にも代理案がいくらでも?あります。12月に来た時にも同じ山頂を狙ってたんですが、ぱっと見、遠い(;゚Д゚)
その日は夕方に予定があったので近い目のピック・ブラン・デュ・ガリビエ(2955m)にしたのでした。今日行きたかったトロワ・ゼヴェシェ(3116m)へはピック・ブランよりも高低差はもちろん距離でも長い目になります。交通渋滞が心配で装備も揃ってない今日はあかんということでしょう(;´・ω・) 


出発地点方面を振り返って。雪原にぽつんと立ってる木は味があって好きです(*^^*)


この斜面をまず上がっていきます。ポピュラーな場所だからいっぱいあるはずのトレースは風がそこそこあったみたいでかき消されています。


すぐそこまで登ると平らなところに出ます。ピック・ブランを通常コースで登る場合はこちらに来ずに駐車場からほぼすぐに右斜め上に上がっていくのですが、前回はピック・ブランの西側の斜面から登って通常コースから下りるという周回にしたのでこちらを通ったのでした。


ひとまず平たいところに出てきました。ここは風が少ないようでスキー跡がよく残っています。前回はピック・ブランに登るのに右側にぐるっと回りつつ登っていきましたが今日はこの谷を少し進みます。諦めた頂上はこの奥の少し右手になりますが、もう少し手前のどこかに目的地を定めたいと思います。左側の稜線の峠のひとつは山スキーのモデルコースとしてハイキング地図に先が引っ張ってあるのでそれでもいいし、その外にも稜線上の登りやすそうなところだったら何でもいいと思っています。


少しシュカブラになっていますが、大したことはありません。


雪はもう2週間くらい降っていなかったので、トレースだらけのぺったんこの雪の上を歩くものだとばかり思っていましたが、駐車場周辺を除いてそういうところは案外ありませんでした。


ガリビエ峠道路と交差している地点です。目の前に前回登ったピック・ブラン。中央に橋が写っています。道路はこのまま右手へと上がっていきます。そういえば、この峠道路をスノーシューでズンズン上がっていくという手もあるよね・・道路だから決してそんなに急ではないし、一応峠(2645m)まで登れるし。景色は良いにしても、道幅しっかりしたところのみ上がっていくのだとアドベンチャー感に欠けてそうですが、そういうののほうが好みという人と一緒に来るのにはいいかもしれません。ただしジグザグで緩やかに上っていく分、距離はありそうです。
わたしはというと、今日は左手の斜面を登っていって適当に高いところを「本日の頂上」にするつもりでいます。


緩やか・・だったはずの斜面はいつの間にかこんなことにΣ( ̄□ ̄|||) なぜかよくあるパターン。しかも雪がざらざらでスノーシューの爪にひっかかりにくい💦一歩一歩滑らないように足を踏ん張りながら歩くのでやたらと疲れます。こんなとこトラバースしているバカは誰もいません。いや、一人分だけ風で消えつつある昨日かおとといくらいのスキーの上りのトレースがありました(;^_^A 谷底を歩くべきだった…


振り返って、わたしの苦労トレース。ここもポールじゃなくてピッケルいるね・・・


だいぶなだらかになってきて普通に歩くことができました。雪の模様を見る限りこの辺は風が強いようですが幸い今はほとんど無風です。


その真正面のでっぱり(写真中央)を「本日の頂上」にしようと思っています。


ピンクがピック・デ・トロワ・ゼヴェシェへのコース、青はピックよりも少し楽な別のどっかの稜線上を目指すコース。スキーの登り跡と、実際歩いてる人を観察して分かったものです(^^;)
青の方に進むスキーヤーさんを何人も見かけましたがピンクの方に進んだのは二人組のスキーヤーさん一組のみ(わたしが見かけたのは)。雪の状態が悪かったせいかもしれません。トロワ・ゼヴェシェの最後の斜面はこうやって見てもやはりかなり急です。


今日もうさちゃんトレースがところどころにあります。


もう頂上も遠くないのですが、お腹がすき過ぎなので💦シリアル&ドライフルーツバーの登場です。


少し手前から4人の山スキーヤーさんが見えていましたが、どうやらわたしと同じところに向かっているようです。この二人(男女)とあと男性がふたり、既にもっと高いところにまでどんどん進んでいます。


この辺りには時折大きめのシュカブラが。見つけるとついつい写真に撮ってしまうのでただでさえ歩くの遅いのにさらにスピードダウンしています(-_-;)


ほぼ真下まで来ました。


おおっ、ケルンがありました。


振り返って。


稜線の雪の解けたところに到着しました。コット・プレン峠(2639m)です。メイジュ(3984m)が真正面に(≧∇≦)


頂上はもうすぐです。


裏側は結構急斜面です。


美しすぎるメイジュ😻右隣はラトー、そのさらに隣の真っ白なのはモン・ド・ランス氷河。左奥にちょびっとまぁるく出てるのがエクランで最高峰のバール・デ・ゼクラン(4102m)です。



後半に続きます。

×

非ログインユーザーとして返信する