フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

手術前の自転車修行

これも手術前のお話です。
少しでも良い状態で手術を受けることが望ましいということでリハビリ目的のスポーツを冬から春にかけて行ってきていました。


歩くのは足首が痛くて辛いけれどスキーと自転車はなんとかできるので、雪が十分になくなってきてからは自転車に切り替えていっていました。


スキー同様、コーチをしてくれるのは年末に雪山の山小屋で出会ったOさん。雪のない季節は自転車に乗りまくっているらしい(;'∀')
今月初めにOさんとOさんの女友達のJさんという方と自転車合宿をしました。


1日目はJさんの住むお山地方に午後に到着したので少し近所の田舎の山道を走っただけにとどまりました。このくらいがわたしには調度よかったのですが・・・


2日目、Jさんちにて。猫ちゃん2匹、ワンちゃん2匹と賑やかです(#^^#)
Jさんはショートカットがお似合いのスポーツ万能のチャーミングな女性。ベルギー人ですがフランス生活が長く、民宿を経営しておられます。


この日はOさんとJさんの昔からの定番コースだという行程にチャレンジしました。
わたしにとってはかなりハード💦常に遅れを取ってるため写真を撮る余裕がなく、ほとんどありません(;´Д`)
来ていた服にポケットがゼロで携帯やカメラはリュックの中だったことや、サイクリング中は手袋をしているので外すのが面倒くさかったことも写真が撮れなかった原因です💧


唯一撮ったのは峠で休憩した時・・・👇

1117mと決して高い峠ではありませんが、この日の標高最高地点でした。
約30km、高低差900mのアップダウンの多いコースです。この峠はメインの道路から400mほどの高低差で死にそうになりました。しかも峠っぽくない見晴らしの悪い峠でガッカリ😓
でも、他にきれいな景色のところはあったんですけどね・・・


峠に咲いていたアンコリという花。日本にもあるのかな?クレマチスに似てると思うんですがどうでしょう。


この日既に太もも筋肉痛&自転車のサドルでお尻が痛くなっていて翌日が不安。。


さて、3日目です。
前日にお二人との体力の差を感じ過ぎたのでこの日は「わたしだけ車で進んだ位置から出発する」というパターンでいくことに(^^;)


車で半分以上進んだ地点にあるサン・フィルマンという村に車を停めることに決めてありました。国道85号線上にあり、この国道はナポレオン1世が島流しにされていたエルバ島(イタリア)からパリに戻る時に通ったとされるルートで、ナポレオン街道と呼ばれており、ホテルやレストランの名前もやたらとナポレオンがらみのものが多いのです。


車を村の駐車場に停めました。
さて出発!・・なんですが、早速寄っておきたいお店があります。


えっと、ところで自転車ってお店に入るときどうすんだ??
普段自転車に乗っていないのでよく分かりません。鍵をかけてお店の外に置いとくんだよね??でも鍵なんてないし…仕方ない、壁にもたれ掛けさせとくか。田舎だし大丈夫だろう。。


寄るところってねー、、パン屋さんですよ~
時々南方面のお山に行く時に入るとってもおいしいお店なのです。
日曜だったので普段より混んでいて列が出来ています。


ここで買いたいのはこれ👆です✨
アーモンドがギッシリ入った固い目のクッキーというか、ビスケット。
ひとつ1,3ユーロとお値段もとてもお手頃。ヘーゼルナッツ入りも買いました。
他にパンとこの地方でよく見られるシンプルなジャムのタルトもデザート用に購入。


隣村まで進んで、絵になる教会(の壁)があったので自転車を記念撮影(*´▽`*)
ひとりだと人に気を遣わず思う存分写真を撮れるのがいいです🎵


わたしのスキーとか自転車、なんならお山もスポーツ的要素はあまりなくて(リハビリという意味でのスポーツの要素は少しありますが)、観光的気分なので写真が撮られないととっても辛い気分になるんですよね・・・


ちなみに先ほどの村からふたりと合流の予定をしている村までは約20km、高低差で300mほど上ることになります。でも、大まかな予定でその時のお互いの進み具合で調整するつもりです。歩くのよりはましとはいえ自転車でも少し足首は痛いし、わたしにはこのくらいが調度いいです。


最後の村の手前では川沿いの気持ちの良い道になりました。ここの谷を流れるセヴレスという川で、この谷の両側はどちらともエクラン国立公園になっています。


ここでさっき買ったばかりのおいしいお菓子を食べよう(*^▽^*)


・・・するとOさんとJさんから電話がかかってきました。なんと、わたしが出発した地点にもう到着したんだとか(;゚Д゚) お二人はわたしよりも40キロ近く手前から自転車で合計650mの高低差上って来てるんです。早すぎるっ:(;゙゚''ω゚''):
やべーっ💦合流を予定してた辺りまで辿り着いてなかったら恥ずかし過ぎる~
さっさと出発しよう。


必死こいて進んできて、予定していた村、ラ・シャペル・アン・ヴァルゴデマール村は通り過ぎました。(´▽`) ホッ 

Oさんに電話してもう少し先まで進むことを伝えます。


ここまでもなんとなく全体的に上り坂になっていましたが、ここからは本格的に上っていくことになります。峠道並みに傾斜のある道路です。
看板の上にあるル・カッセという2キロ先の集落は冬の除雪最終地点になっています。
ここに車を置いて子供たちと2泊でスノーシューで冬山歩きをしたこともありました。
そして下のル・ジオベルネイというのが本日の目的地です。


引き続きガシガシと進みます。
あ、でも・・・きれいな景色のところでは写真を撮らなければ気が済まないわたし。


うおーっ。お花畑だ~~
綺麗(≧◇≦)
ここなんか道路から野原にだいぶ入り込んで写真撮りました。
こんなことやってるからさらに差がついてしまうんですね・・・


ここでもう一度Oさんから電話があったので停まりました。
「今どこ?ラ・シャペル(元々の合流予定だった村)を過ぎたんだけど、Jさんがもう疲れたからこれ以上上れないって言ってる。でも君、近くにいるんだったら、そこまではふたりで行くわ」とのこと。
Jさんはトレランの大会にも出るくらい走るのが好きな女性で、自転車や山スキーもやるのですが最近ずっと自転車は乗ってなかったとのことでスタミナ切れなんだそう。
それにしても、わたしの3倍近く走ってますからね(^_^;)


ふたりを待っているときに撮った1枚。滝があり、駐車場もあるのでピクニックをしている人たちもいます。


OさんとJさんが間もなくやって来ました。
ちなみにピクニックの食料は車の中なのです。みんなで自転車で車まで戻ってその辺でご飯にするか・・と話してたのですが、わたしがグッドアイデアを思い付きました。
元気があり余ってるOさんが自転車で下の村まで車を取りに戻って、ここで休憩してるわたし達を拾って元々予定していた目的地まで車で行く🎵🎵


Jさん「あらー、それは素晴らしい考えね。Oさん、あなたついさっき『俺はまだまだ行ける』って言ってたわよね」
Oさん「そ、そうか。そうだっけな💦・・・いいよ、じゃあ行ってくるよ…」と早速もと来た道を戻っていきました。


その間、Jさんと「おっそいなー、Oさん何やってんだろねーっ」とか散々言いながら気持ちの良い滝のそばでおしゃべりしつつのんびりと待ちました。


「さすがにちょっと疲れてスピードダウンした」と言い訳しつつ車で戻ってきたOさんと3人、元々の目的地であるジオベルネーに向かいます。車だとほんの数分の距離ですが、最高傾斜18パーセントほどにもなる坂道なのです。


間もなく付きました♫
シャレー・ホテルがあり、そこの駐車場に車を停めます。
写真を撮るJさん。
ここはいくつかのハイキングコースの出発地点にもなっています。


ピクニックの面々たち💖
パンは先ほどおいしいパン屋さんで買ったもの。サラミや豚の頭テリーヌ、チーズは今朝Oさん達が買っておいてくれたようです。


OさんとJさん。


こちら、同じお店で買ったラズベリーのジャムタルト。他にブルーベリーやアプリコットジャムのもありました。
素朴でおいしい💕


あちこちにブルーベリーの若い実がありました。熟すにはまだあと1か月以上かかります。


Oさんが1枚撮ってくれました。
寒くなってきて薄手のダウンを着ています(^-^;


帰り道。
各々の体力にあった行程を走ることが出来てなかなか理想的な1日でした(^^♪



お読みいただいてありがとうございました。

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