フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

今シーズン最後のテント泊の翌日

1か月以上も前のことになってしまいましたが、友人Oさんと酪農を営む知人Sさんの放牧地に出掛けた週末。


テントを張った景色の良い稜線部分は夜中にひどい風が出てきたので風のない標高の低いところに移動しました。Oさんは避難小屋で、わたしは小屋前のテントで寝ました(^^;)


Oさんと朝の搾乳のお手伝いに放牧地まで四駆で向かいました。


搾乳を終えた牛さん達は思い思いの場所に散って草を食んでいます。


安定の可愛さの牧羊犬のオリちゃん。


手形もカワユイ💖


左は放牧用搾乳ハウス。
搾乳が済んだ牛さんはさっさとハウスから去っていくのに一頭だけじっと動かない子がいます。


この農場の牛さん達は主に濃い茶色で顔が白いアボンダンスという品種ですが、アボンダンスよりも薄い茶色で目の大きなタリーヌや、上の写真のようなグレーっぽい毛のブリュンヌ・デ・ザルプもいます。


農場の従業員のDさんいわく、この子は後ろ足の一本が悪いようで歩くのに非常に苦労しているんだとか・・・
わ・わたしみたいやん(;´Д`)(;´Д`)


しかも首の下あたりを怪我しています。狼に襲われたのだろう、とのこと。
フランスのお山には熊はいない(ピレネーに観察保護対象でほんの少し生息)代わりに狼は結構いて、人間との事故は報告されていないものの、羊などの放牧の家畜や、シャモアなどの野生動物が時々犠牲になっているのです。
牛さんは体が大きいため襲われることは少ないですが、全くないわけではありません。特にこの子のように動きが鈍い場合、十分に考えられるそうです。

ううっ。。可哀そうに(ノД`)・゜・。
ずっとわたしの隣から動かないので背中や頭をなでなでしてあげました。


搾乳ハウスとバリケード。これを片付けて今日は次の放牧地へと移動するというのが大きな仕事です。バリケードは搾乳待ちの牛さん達を囲うためです。


Sさんの牛さん達は晩秋から春にかけての雪の多い季節は牛舎に、5月から10月くらいにかけては放牧地にいます。結構なスピードで草を食べ尽くしてしまうので、2~3週間に一度は放牧地を移動します。


DさんとOさんでバリケードを荷台に積み込み次の放牧地へと移動する準備を進めます。


搾乳ハウスはめちゃくちゃ重たいのでトラクターで引っ張ります。
移動する先は、7月ごろ牛さん達が草を食べ尽くしてしまった放牧地です。今頃また新たに草が生えてきているとのこと。


荷物がまとまったら出発進行です♩


Sさんは搾乳したてのミルクを運びます。
助手席には人間みたいな顔をして牧羊犬のオリちゃんが座ってます😻


はい、新たな放牧地に到着しました。
標高で100mくらい下りたことになります。


定期的にブログを読んでくださっている方なら覚えていてくれているかもしれません。
この放牧地はチーズ作りの小屋の目の前になります。


搾乳ハウスを設置した後、バリケードで囲いを作ります。


みなさんがお仕事を終える間、わたしはお昼ご飯の準備です。
Oさんのお友達の狩猟をする方の手作りだというイノシシのパテもあります。
チーズはボーフォール(左)と右はここの農家で作っているものです(^^♪


お外でみんなで食べるご飯はおいしい🎵


ここの牛さん達のミルクで作られたチーズを放牧地で食べるという小さな幸せ(*´ω`)



午後編(最終回)に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

×

非ログインユーザーとして返信する