randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

初遠征 ブリアンソネ地方 民宿編

お天気の良さ、雪の少なさで選んで1泊でやって来たブリアンソネ地方。うちからは3時間弱とそう遠くはなく、南方面の山に行くときに通過するものの初めて訪れることになりました。


1日目歩いた山から県道へ下りてきた最寄りの村、サン・シャフレ。


真向かいはセール・シュヴァリエのスキー場になっています。1週間後にオープンを控えているというのに雪はほとんどなく人工雪をどんどんまき散らし中でした。
フランスでは通常、学校がクリスマス休みに入る12月中旬~下旬にオープンするスキー場が多いのですが、今年は11月前半にあちこちの山で雪がかなり積もったので1~2週間早い目のオープンを決めたところがほとんどでです。しかしその後のお天気で明暗が分かれ、雪がその後も降り寒かったサヴォア、オート=サヴォア方面はよかったのですが、暖かくなったうえ雪がさらに降らなかった南仏方面(ここらも)では雪が十分にありません。ただし、この数日後に結構降ったようでなんとかゲレンデの半分くらいは使える状態までこぎつけたようです。


民宿を予約している村までは10分ちょっとの道のりです。


県道からほんの少し入ったところが村の中心地になります。といっても教会があったくらいでお店のひとつもないようでした。


奥まで細い道を進んで行きます。


ありました、今回のお宿に到着です。


入り口のドアが開いていたので入ると、予約した時に電話に出た女性が出迎えてくれました。小規模な民宿だと100%民宿の主人が出てくるのですが、ここはmax48人泊まれる大きなところなので(この日は宿泊客わたしひとりでしたが💧)、この方は従業員だそうです。


手作りジャムなども販売しているようで、買って帰ろうかなと思ってたのですが翌朝はバタバタしててすっかり忘れました💦


カンジキが飾ってありました(;・∀・)


ブリアンソネ地方やその中心都市ブリアンソンの昔の観光ポスターのレプリカがあちこちに。
右上のポスターには「パリ~リヨン~地中海」とあります。なるほど、そういう街道の中継都市だったんですね。ここはリヨン・ニース間のちょうど真ん中に位置しています。


ここは民宿と言っても相部屋形式のジット(gîte)と呼ばれるところで、値段は普通の民宿の3分の2程度のことが多いです。山小屋と同じく数名から多いときなら10人以上がひと部屋を使い、トイレやシャワーは共同のものが部屋の外にあることが多いのですが、ここは二人部屋もありわたしはそこを使わせてもらいました。トイレは廊下にある共同のでしたが、シャワーや洗面台は部屋にあり普通の民宿(かホテル)と大差はありません。
あと、ジットの特徴としてバスタオルとシーツは持参するのが普通なのでわたしも持って来ていましたが、シーツは準備されていました。
食事は付いてないことが大半で、頼めば付けられるところもあります。ここはちょっと例外で朝ご飯は既に宿泊代に含まれていて晩ご飯はシーズン中なら頼めるけれど今は夏山シーズンとスキーシーズンの狭間でオフシーズン。自炊(キッチンが使えます)または最寄りの町のレストランに行く、という選択になります。
これで1泊朝食付24ユーロ、日本円で3000円ちょっとでした。


部屋に案内してもらった後はくつろぎタイムです。とりあえず持参したスリッパに履き替えます(*'▽')
暖房が入っていて暖かいのですが、1日雪の中にいて冷えたのでなかなか体の芯まで温まりません。熱いシャワーで温まることにしました。日本人としては湯船があるともっと嬉しいのですが、ジットだとまず見たことがありません(^_^;) 


さて、シャワーで温まったところで下まで下りていきます。自炊に使わせてもらうのでキッチンの説明を聞きます。50人近く収容できるだけあってレストランの厨房のようですΣ(゚Д゚)


持参したほうじ茶を入れます。


民宿の方(宿のご主人と先ほどの従業員の女性)と話をしながらリビングでくつろぎます。Wi-Fiがあったのでここでブログを更新しました(シャルトルーズで雪崩事故、というタイトルのやつ)。
 
さて、7時半を過ぎています。お腹も減ったので夕食の準備をするか・・鍋で温めるだけとはいえあのでっかい厨房使うのかと思うとちょっとブルーですが(~_~;)


ひとりのご飯作るためにちまちま調理したくないのでこんなの持って来ました。
タッパーには前夜うちで作った牛の頬肉をブルギニョン風に煮たものが入っています。
付け合わせにインスタントのジャガイモのピュレ(byカルフール。セップ風味らしい)、東ヨーロッパの食品専門店で買ったディル風味のインスタント野菜スープ。
あとチーズとサラミも残ってたんだけどザック(車のトランクの中)に入ったままだ…💧面倒だからまぁいいか。。


まずはお湯を沸かしてスープを準備していると中年の男性がダイニングルームに来ました。あれ、他に宿泊客いないって言ってたけど??
この人はつい先ほどわたしがリビングでくつろいでいるときにやって来て宿のご主人や従業員の女性と内装の工事の話などをしていたので、彼らの知り合いか大工さんかな、くらいに思ってたのですが、宿の共同経営者だと自己紹介されました。


この土地に25年間暮らしたけど、仕事の関係で今は南仏に住んでいるという彼はふたつの土地を行ったり来たりの生活だそうです。本業はスキーのインストラクターで、スキー協会のラングドック地方の代表に任命されたためそちらに引っ越したらしいです。
「ぼくもあなたと同じで自分一人のためにこの大きなキッチンで料理したくなかったから自宅で作ってタッパーに入れてきたんですよ。今から鍋で暖めるから一緒にどうですか」とクスクスのようなもの(しかしポワロー葱が入っている‥)を勧めてくれたので遠慮なくいただきました。


南仏のワインもいただきました。


仔羊肉が入ってて味は大体クスクスですが、一般的なもの、またはわたしが作るのと比べてもスパイスは控えめでした。でもとってもおいしかったです。「ポワロー葱入れるんですね。珍しいですね」と言うと「いや…いつもは入れないけど、たまたま冷蔵庫に残ってたのでぶち込んだんですよ」と。いやー、いい主婦の感覚?してますなぁ(;・∀・)
このあとわたしが持って来た頬肉の煮込みを暖めて食べました。もちろんお返しに少し食べていただきました。


しっかりとした赤なのでその両方に合った南仏の赤ワイン(コルビエール)。
わたしはご飯用にもほうじ茶を準備していたのですがワインが出てきたので飲む機会なし…食後に暖めなおして飲みました。


チーズまで出していただきました。右の丸いのは山羊チーズかと思ったのですが牛乳製でした。それとボーフォール。夏の放牧牛のミルクのみを使ったボーフォール・ダルパージュと呼ばれるものでボーフォールにはうるさい?(単によくそっち方面にハイキングに行って帰りに買って帰ってるというだけの話😅)わたしにもムムム、のおいしさでした。


とっても気さくで博識な方だったので山の話やワインの話で会話が弾み、11時過ぎまでずっと話し込んでいました。食事をご馳走になったお礼にほうじ茶のティーパックを3つプレゼントしました(自分の明日用のを一つ残して)。お茶が好きって言うので…控えめなお礼ですが(^▽^;) 


翌朝は朝ごはん7時半に頼んでいました。到着した時に朝ごはんの時間を聞かれ、その時は晩ごはんがあんなに長引くとは思ってなかったのでちょっと早い目をお願いしたのです。7時半には下りて行けず8時前になってしまいました。
ちょっと不思議な形の天井ですが、この建物のベースとなる部分は1700年代に建てられた羊の飼育小屋だったそう。それに増築して今の建物になっているらしいです。ダイニングのこの部分が一番古く、まさに羊達が飼われていたスペースだそう。この上の階で干し草をストックして乾燥させていたんだよ、と建物の歴史を昨晩説明していただいたのでした。
田舎の民宿などはそういうとても古い農家を改築したところも多いので、説明を聞き思いを馳せ、時代をタイムスリップしたような不思議な感覚に包まれるのが大好きです。


つい今しがた最寄りの村のパン屋に買いに行ってくれたらしいバゲットがまだほんのりと暖かかったです。焼きが甘いのが残念でしたが・・・(よく焼いたのが好み)そこまでは注文できません。
昨晩の晩餐の友だったご主人がやって来て、朝ごはんも一緒に食べました(;´∀`)
トースターを出してくれたので焼きの甘いバゲット、グリルしてちょっとましになりました。


古い家具がいい感じです。ご主人、スキーの仕事をしているだけあって昔のスキー板がデコレーションされていました。羊飼い小屋だった時を彷彿させる綱のようなもの(何か聞くの忘れた💧)もありました。


予想外に楽しかった民宿滞在でした。また来ます!と宿の方たちに別れを告げ今日もハイキングに出発です。これは民宿の前。今日もいいお天気です♫


県道との交差点の辺りに羊チーズ農家の看板がΣ(´∀`;)


行くしかないでしょ、やって来ました。羊の世話真っ最中の若い女性が出てきてくれました。「すみません、今手が離せないんですよ。午前中の販売時間は10時から12時までになっているのでまた後ほど来ていただけますか?」とのこと。この日は軽く半日だけハイキングしてお昼過ぎには帰途につくつもりだったので「じゃあもしお昼までに下りてこられたら来ます」と答え、農家を後にしました。


この日は山好きの友達に勧められたお手軽コース、宿のご主人も「簡単だけど見晴らしはいい」と言ってくれたのでそこを午前中歩くことにしました。最寄りの大き目の村、モネチエ・レ・バンに向かいます。車で10分弱で行けるようです。



最終回に続きます(^^♪

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