フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

本日の頂上(約2700m)から四苦八苦で下山(◎_◎)

ひとりで出掛けた先週火曜日のハイキング記です。駐車場付近で出会った地元の男性からロッシェ・ブラン(2928m)は2日前に降ったばかりの新雪が頂上付近にかなり積もっている、と聞いてビビってしまいました。岩々で急な山の新雪は足がズボズボはまるので、苦手なのです。代わりにもう少し手軽そうな手前にある谷の奥の峠のようなところにまず登り、そこから頂上っぽいところ(2700m)まで登ってランチにしました。


とても急な岩場を登ってきたのに、頂上は意外なほど平たい場所でした。正直、あの崖のようなところを下りるの怖いなと思っていたので、こちらのなだらかな斜面から下りられるのであれば、ぜひそうしたいところです。ケルンもなければ道にもなっていないけれど(上ってきたところも道にはなってなかったし...ケルンはごくまれにあったけど)とりあえず下り始めました。


初めはなだらかな感じだったんですがどんどん急になってきました。


あ、あかん💦崖です。下りられません・・・(;´Д`)
一番なだらかっぽかった正面がアウトなので少し戻って右か左の様子を見てみます。さっきぱっと見た限りどこも難しそうだったのですが、じっくり探したら下りられることろがあるかもしれません。


右側。急すぎて無理です。調度アイベックスが3、4匹ピョンピョン跳ねまわっていました。 いいなぁ、自由にどこでも上り下りできて(^^;)


左側・・・これもちょっと無理です。


可能性としてはこれ…?と思ってじっくり眺めたんですけど、足が届くかどうか分からない場所があり(届くんだけど岩に傾斜があり滑りそう)、その地点を30秒くらい凝視した後、諦めました。行けそうな気もするんだけど、ダメだった場合、引き返すためによじ登るのに非常に苦労しそうです。確実でない場合は行かない、という案外慎重なわたし(^^;
仕方ないので、今下りて来たところを半分以上引き返して上りました(;´・ω・) ううう…しんどい。
最悪、お昼前に自分が登ってきた岩々の垂直みたいなところを下りるしかありません。
こんなところでした👇

怖そうに見えて、足を置く場所や手をかけることが出来るくぼみが所々にあったのでゆっくり慎重に行けば下りられると分かっています。


でも、できたら別のとこから下りたい💦・・・と、キョロキョロしながら引き返していると・・・


お。これなんかどうだろう・・
さっきのと似てるけど、さっきのが左右の岩と岩の間にほとんど地面がなかったのに対し、ここは地面があります。下まで見渡せるのでじっくり見てシミュレーションしてみましたが、いけそうです。


半分以上下りたところ。雪はあるけど、だいぶ平たくなってきたところだし、岩ではなく石ころの上に積もっているのでこわくありません。


すぐ目の下をアイベックスが走り抜けました。


やれやれ、もう大丈夫(´▽`) ホッ
安全な地帯に下りてきいました。


子供のアイベックス。可愛い😻


3匹で歩いています。
今日は本当にアイベックスをたくさん見ました。それに対し人間は朝に駐車場付近で犬を連れた地元の男性とすれ違っただけでした(^▽^;)


まだ3時前です。先ほどは頂上でパスタの量が多くてお腹いっぱいになってしまってデザートの余裕がありませんでした。怖いゾーンを脱出したことだし、ここら辺でおやつ休憩にしよう・・・


なくなりかけのボンベを二つ持って来ましたが、ひとつ目が案外残ってたのでふたつ目を使う必要はありませんでした。


コーヒーとチョコレート入りのブリオッシュです。隣の斜面をまだ数匹アイベックスがウロウロしていたのでのんびり眺めながらの幸せなコーヒータイムになりました。


ジョンシアン・シャンぺートル。夏の終わりから秋の前半によく見られます。白と薄紫と2種類ありますが薄紫の方がよく見かけます。


相変わらず道は全然ないけれど、適当に谷の形に添って下りていきます。朝はもっと写真の右の辺りを歩いて上っていきました。


川の流れが細かく何本にも分かれて湿原みたいになっているのでワタスゲが(枯れてるけど)ありました。


下りつつ、振り返って。朝よりもだいぶ雲が出てきています。


水の流れている底を歩いても良かったのですが、なんとなく少し高い位置を中心に歩きました。


畔の駐車場に車を停めている大きな湖が見えてきました。


この辺まで下りてくると斜面の植物のほとんどがブルーベリーです。


湖が近くなってきました。車が見えているので、そちらを目指して下りていきます。最後は行きに上った道に合流することが出来ました。


こういうのを見るとつい癖で「あっ、よく乾燥してて焚火に良さそう!」とか思ってしまいます(^▽^;) 最近よくテント泊で焚火をしているので・・・


駐車場に戻って来ました。(´▽`) ホッ


秋に嫌なもの・・・
草のチクチクの種が靴にいっぱい入って足に突き刺さること(;´Д`)
靴下だけでなく、靴の内側の布の部分にもくっついてます💦


ラ・クロワ・ド・フェール峠(2067m)とグランドン峠(1924m)の中間地点に合流する道路です。その後、グランドン峠側に下りていきます。


下界に下りてきました(^▽^;)
車を停めたのは・・・


ラ・シャンブルの町のボーフォールチーズの農協です(#^^#)
数あるボーフォールチーズの農協の中でもお気に入りの1軒です。


チーズなどの乳製品の品揃えはどうってことないのですが、サラミや生ハム、ソーセージなどの豚肉加工品の品質がよくて、味もわたし好みなのです✨こういったチーズ以外の商品のラインナップは各農協によって結構違っているのです。


主力製品はもちろんボーフォール。高い方のでもキロ16ユーロ弱で、農協ならではのお手頃価格。


大きなガラス窓から隣のボーフォールチーズを作るアトリエの作業を見ることが出来ます。チーズ作りは午前中のみなので、山から下りた後に農協に寄ることがほとんどなため、残念ながらチーズを作ってる現場に出くわしたことはありません。


わたしとほぼ同時に入った男性客が爆買いしてました。ボーフォールチーズ4分の1くらい(ボーフォールは直径60~70センチくらい、50キロくらいある大きなチーズです)とトム・ド・ザヴォア(右の画像で3つ重なってるやつ)4つを買ってましたΣ(゚Д゚)


それには到底及ばないわたしのささやかなお買い物(*´ω`*)
…でしたが、車に入れる前に重さに耐えきれずに紙袋が破けました💧


早速車の中で食べられるように小さく一切れ別に包んでもらいました。ここからだとうちまで2時間ほどのドライブです。


高速から見えるシャルトルーズ山塊。


日没も高速から。こんなところで見てもきれいなものです。
7時半にはうちに着くことが出来て学校から帰ってきた子供たちと晩御飯を食べることが出来ました。

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