フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

テント泊の後、パン・ド・シュークル(3208m)に登る

2週間ちょっとが過ぎてしまいましたが、子供たちと3人で出掛けた10月21、22日のテント泊で南仏ケラ山塊への遠征の様子です。
夜と朝は寒かったけれど、3人で夕暮れや日の出の美しい景色の中にいられたことが何より幸せです。重たい目をして運んだ木のおかげで焚火も十分に楽しむことができました。
テントを撤収、荷物をまとめたらレシャシエ峠を越えて反対側にある駐車場まで下りていきます。


アグネル峠と、その反対側はイタリア。



こんなにモクモクの大雲海を見るのは初めての次男。とても嬉しそうです。


駐車場まで戻って来ました。小さいながらインフォメーション小屋のようなものがあります。昨日歩き始める前には面倒くさくて見に来なかったんですが、目を通しとこか・・・(順番違ってるやろ)


傷んで底が剥がれた靴が飾って?あります。南仏を意識してでしょうか、プロヴァンス柄の生地のカーテンです。南仏は南仏でもちょっと方向違うんですけどね😅


わたし達がテント泊した場所は無視されルートにも出てきていません(;´Д`)
対して、眼下に見えていた大き目の湖はハイキングコースになっています。


今朝のメニューはテント泊した場所からもよく見えていたパン・ド・シュークル(3208m)です。
これ👇昨日の夕暮れどきの写真ですが・・・

右がパン・ド・シュークルです。こうやって見ると雪があって登れなさそうに見えるんですが、これは北壁なので当然です。一般ハイキング客は南壁を登ることになりますが、昨日見た感じではほとんど雪はなさそうでした。


パン・ド・シュークルへのハイキングコースは2種類あって、さっき下りてきたところからでも登れるみたいなのですが、傾斜が緩やかな代わりに遠回りになって高低差でも少し多くなるようです。アグネル峠の少し下にある駐車場からのほうが少し急なところもあるものの手っ取り早く登れるようなのでそちらをチョイスすることに満場一致。
なので、アグネル峠まで行く必要はなかったんですが、雲海を見るために今一度・・・


ステッカー貼られまくりのイタリアの道路標識看板の前で、自分のカメラで雲海を撮る次男。


さて、車を少し下の駐車場・・というほどでもない数台だけ停められるスペースに移動して、ハイキングに出発です。


ここからだと500m弱の高低差で3200m台の山に登れるという、なんちゃって登山です。そういえば山にハマりだした頃に知り合いになった人が、その頃ケラ山塊の名前さえ知らなかったわたしに「簡単に登れる高い山がある」という風に話してたのは、この山のことでした。「パン・ド・シュークル」は、リオデジャネイロの海岸線にある出っ張った有名な岩と同名。英語でシュガーローフ(お砂糖のお菓子、ケーキの意味)で、フランスの山の名前の中ではかなり変わっています。余談ですが、パリ3区にあるセンスの良い美味しいわたしの好きなお菓子屋さんの名前でもあります(≧∇≦)


たった500m弱の高低差なのに早速休憩し出す子供たち💧
「甘えるな~さっさと歩け~!!」と言いたいところですが、軍隊みたいになってくるのでぐっと我慢で、もう見飽き始めた😅そこら辺の山や雲海を今一度眺めます。


しばらく登っていくと、お父さん&息子さんらしき二人組が下りてきました。わたしとは挨拶をしただけですれ違いましたが、少し下を歩いている息子たちと何やら話しています。なになに??
彼らが登ってくるのを待ちます。すると「頂上は風がきつ過ぎて立っていられないくらいだったから、危ないので気を付けなさい、って言われた」と。
登り始めから少し風はあったのですが、親子にすれ違ったあたりから、かなりの強風になってきています。この日の少し前に次男と出かけたハイキング先でも強風のせいで撤退しているのですが(目的地辺りはガスってて眺望もなさそうだったこともあり)、今日は晴天。頂上周辺が突風で危なくても、今登ってるこの斜面はどうコケたとしても、滑落するとかそういう危険のある場所ではないので、とりあえずもう少し登り続けることにしました。


ザレザレ&ガレガレで足元が少し不安定な他は何の問題もない斜面です。・・・が、ここで強風に、というか多分、親子の頂上周辺情報に心折れた!?長男が「僕たち、ほんとにここ最後まで登らんといかんの?」
もうちょっとなのに・・・でも無理強いすると、もう一緒に来てくれなくなりそうなので(~_~;)「じゃあここで待ってて。急いで頂上往復してくるから」「はぁ~い。気を付けてね~」


岩の間にわたしの大好きなカンパニュール・ド・モン・スニを発見。モン・スニは山塊名で、ここからは結構離れているんですが、初めて見たのがほんとにモン・スニ山塊でだったので、モン・スニ山塊以外にはなかなかないものなのかと思いましたが、ボチボチ他のところでも見かけます。いっぱい種類があるカンパニュールの中では滅多に見ることがない、ちょっと珍しい品種と思います。


登り続けます。子供たちを待たせていると思うと、早足になります。


急になってきましたが、雪は少なくて歩きやすいです。


あと少しっぽい・・・


偽ピークだったらあんな立派なケルン立てないでしょ(;'∀')!?


Yes!続きはありません(≧∇≦)


パン・ド・シュークル頂上\(^_^)/
真正面には堂々のモン・ヴィゾ(3841m)が。


かなり大きな風よけが作られています。あ、そういえば風ですけど、大したことないです。親子とすれ違ったあたり、あの辺が一番ひどく吹き荒れていました😅


そう遠くないところに見える岩の塊は8月に同僚S君と登ったロッシュブリュンヌ(3321m)。この山に登る前泊でイゾアール峠近くでS君のテントで寝たことが、わたしのハイキング人生を変えました(^▽^;) その1週間後にはテントとエアーマット購入。そのさらに1週間後にmyテント泊デビューでした。
ロッシュブリュンヌのすぐ後ろには普段から見慣れている3つの尖がり、エギーユ・ダルヴがはっきりと見えています。
モン・ヴィゾやロッシュブリュンヌは周りよりも飛び出た形で高くなっているので遠くからでも結構目立つ南仏の山です。あ、でもモン・ヴィゾは頂上はイタリアになりますが。



夏に同僚S君と登ったグラン・ガリビエ(3228m)からもよく見えていました。

モン・ヴィゾも難易度高いながらもアルピニストでなくても登れる山だという話なのですが、雪があると無理らしく、登頂可能なのは雪が融けて新雪がまだ積もっていない9月の2、3週間くらいだけということが多いらしく、S君と登りたいねと言っていたのですが、タイミングを逃してしまいました。憧れの山として来年以降のお楽しみにとっておきます。


雪がたっぷりで今年は手遅れな😅モン・ヴィゾとイタリア側の雲海。


フランス側の麓を見下ろすとわたし達がテント泊をした辺りが見えます。右端に写っているのが、前述のポピュラーなハイキングコース上にある大きい湖。地形を見ていただくと分かるように、こちらに行くほうが距離はあるのですが峠が低くて高低差は少ないです。


もう少し遠くにはエクラン国立公園の山々。


これは・・・こんなに真っ白ってことはかなり標高高い山だと思うんですが、モン・ブランの形とは程遠いし。むむむ、なにだか全然分かりません(◎_◎)


頂上の岩々の一角にお墓チックなケルンがΣ( ̄□ ̄|||)
わたしのお墓になってしまわないように、注意して下りよう・・・


雪が少ないエリアまで戻って来ました。座っている子供たちが見えたので声を掛けて手を振りました。


「お母さん、頂上はきれかった?」「うん、めーっちゃきれかったよ」
ここからは一緒に下りていきます。


長男はスピードアップして駆け下りていきます。


対して次男はスピードダウン。ザレ場ガレ場は苦手なのです。でも高い山は大体どこもザレてるからなー。。


だいぶ下りてきました。ハイキング道通りに歩かなくてもどこを通っても帰れるので、景色のいい稜線に近い部分を歩きました。この稜線はイタリアとの国境で左側がイタリアです。先ほどは峠のほぼ真下まで迫っていた雲海はだいぶ消えてしまいました。


保護エリアには、フランス語とイタリア語で注意書きが。国境のハイキングコースだけあります。


駐車場まで帰ってきました。わたし達の車の他に1台。さっき子供たちと合流したあたりで、同じ場所を歩いてなかったので言葉は交わさなかったけど若いカップルのハイキング客を見かけたので彼らの車でしょう。上りですれ違った親子はもうとっくに帰ってしまっているはずです。
こんなにお天気がよくて、難易度も高くない素晴らしいパノラマの山なのに、たったこれだけのハイキング客💧7、8月はきっともっと多いんでしょうが・・・


さて、昨日の朝うちを出た時点からわたしが運転していましたが、帰りは次男が運転することになっています。15歳から取得可能な免許のある人となら運転できる仮免のようなものを10月初めに取ったばかりなのです。このまま峠道路を下りて行くのが普通ですが、せっかくなのでアグネル峠まで一度戻ってから、そこから運転してもらうことに。フランスで2番目に標高の高い峠道路なのです。


「仮免練習中」のマグネットを貼る次男。



次回に続きます。さすがに、多分最終回です(^▽^;)

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