フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

Oさんの娘さんも一緒に雪山散歩

1か月ほど前のお話です。


リハビリスキーコーチのOさんには中学生の息子さんと小学生の娘さんがいます。
息子さんはアルペンスキーの大会で入賞するほどのスキーの腕(脚?)の持ち主ですが、娘さんはどうやらちょっと違うみたいです・・・
お山地方の人はほぼ全員スキーができるけど、好きかどうかは別の話のよう。


Oさん「おい、M(娘さん)。今日の午後、みよんと山スキー行こうと思うんだけど一緒に来るか?」
Mちゃん「え~~っ、わたしスキーしたくない!スキー嫌い!」
Oさん「そんな下品な言葉遣いしていいと思ってるのかい?」
( ̄▽ ̄;)( ̄▽ ̄;)( ̄▽ ̄;)
スキーが嫌とかしたくないとかはOさんにとっては下品な言葉遣いらしいです(;^_^A


Oさん「うーん。仕方ない、スキー場なら行くか?」
Mちゃん「もっと嫌~~」
Oさん「よっしゃ、じゃあ山スキーに決まりや」
わたしとMちゃん「・・・Σ(´∀`;)」


いつもOさんの車でばかり来ているので率先して車を出しました(*´▽`*)
しかし、曲がりくねった山道でのわたしの運転テクにケチが付き(視界が悪いカーブで真ん中走り過ぎてるとか)、もう車出すか!と決心したのでした( `ー´)ノ


行き先はOさんちからそんなに遠くない谷の奥にある雪深い村です。
山にはまり始めた頃に愛読していたハイキングの本で見たことのある地名です。こんな風に偶然来られて嬉しい♪


雪深いことで有名な地方のようです。
家と家の間が雪崩のようになってる:(;゙゚''ω゚''):
娘さんは断固スキー拒否したため、ツボ足で歩いてもらうことに。どっちみちもう午後も早い時間ではなくて遠くまでは行けないので大丈夫でしょう。


谷の奥へとなだらかな上り坂を歩いていきます。


しばらく進むとエクラン国立公園の境界線に入ったことを知らせる看板がありました。
国立公園内ではリードを付けていても犬は禁止だったり採集禁止など色んな規則があります。


マリア様だったか、聖ミカエルだったかなんかの像が大事そうに祀られていました。


Oさんが前を、娘さんとわたしが後に続きます。
いつもはひとり焦ってついていくけれど今日は連れがいて嬉しい(^▽^;)


娘さんの小さな踏み抜き跡(^^;)
そういえばツボ足やスノーシューと違ってスキーではまず踏み抜くことがないのは嬉しい点です。


少しずつ高い位置へ。斜面は谷底と違って雪が柔らかくズボズボするので娘さんはわたし達と並行して低い辺りを歩いています。


ひなたになったとこの岩に座って休憩しよう、とOさん。
Oさん「ところで奥の山、知ってるか?」
わたし「えっ、知らないです。ここ来るのも初めてだし」
それが、なんとわたしが2年ほど前に夏山で登ったことのある山頂でしたΣ(´∀`;)
道路的には結構違った方面の駐車場から歩き始めたので全然分からなかった・・・


これがその時の写真👇

この地方を代表する山頂のひとつ、ムール・フロワ(2993m)。
奥の稜線の最後に小さく尖ってるのが山頂でした。アプローチの谷もかなり長くてだれるし、稜線の部分も長くて偽ピークもあったりで結構疲れたのを覚えています(^-^;


高低差はどちらの駐車場からでも1550mほど。Oさんは夏山では登ったことがないけれど山スキーで登ったことがあるそうです。
わたしが行ったことがある、と言うとOさんに驚かれてしまいました。


「えっ、そんな大変じゃなかったですよ」と言うと「そうじゃなくて、リヨンから3時間半かけて日帰りで来て高低差1600m近く登ってまたひとりで3時間半運転して帰るってことが」だそうですΣ(´∀`;)
いやー、よくあることなんですよ・・・お山地方に住んでなくて土日休みがあまりない場合は特に(;^_^A


今日はもちろんそんな大それた目的地を目指すことはできません。
時間がどうのというよりも、まだまだわたしの山スキーのレベルではない💦💦


「休憩はひなたで」にこだわるOさんに促されて辛うじて日の当たっている斜面まで登ってきました。スキーを外して岩の上に座ってひと休みです。なんかおやつ食べた気もするけど、映えてなさ過ぎて(^▽^;)写真のひとつも撮ってません。
日が向かいの山の後ろに沈みつつあり、この場所もあっという間に日陰になってしまいました。


結構登って来ちゃいました。登ったものは下りないといけないのです(-_-;)
スキー場と違って滑り下りるのが難しい・・・
Oさんが前を滑っていちいちアドバイスをしてくれるのに従い、ゆっくりと滑り下りました。確か一回こけたような気がします。


さて、ようやく斜面から下りてきました。あとはさっきの楽々ゆるやかな道から帰るのかと思ったら、Oさん「それじゃ面白くないやろ」(;゚Д゚)
いや・・面白さよりも楽さを優先したい💦💦


帰りは川沿いに下りて周回しよう、と言います。


渋々ついていきますが、どうなっているのか全然見えないのが不安。。


この辺は楽勝です。Oさんの後に続いてるのは娘さん。


少しずつ歩ける幅が細くなってきました。
なんか指示してくれてるOさん。


も、、ちょっと、何これ💦
スキーで歩く場所と違うやん💦
スノーシュー持ってこ~い(≧◇≦)


(嫌な予感が当たり)かなり幅が狭くて怖いところも何カ所かあり、写真どころじゃなくてこの後しばらく撮れませんでした。


ようやく川沿いから脱出(´▽`) ホッ
写真の右手で行きに歩いていた道に合流します。


間もなく出発地点の村が見えてきました。


一度スキーを外すとガタガタで滑りやすい雪道は足首の不安定なわたしには歩きにくく、ストックが必要なのでスキー板はOさんが持ってくれています。
水場に張った氷を割ろうとしてるMちゃん。分厚過ぎて割れなかったみたいです(^^;)


到着時には他に2、3台の車が停まっていたけれどもうデミたんだけになっていました。
村の民宿兼レストランのご主人はOさんのお友達で、少しお話してから帰途に着きました。



お付き合いいただいてありがとうございました。

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