フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪深い村に招かれる(農家編)

2か月ほど前のお話です。
放牧と伝統的なチーズ作りを40年間されたのち昨年退職されたFさんのおうちに招かれました。ツール・ド・フランスが毎年のように通過するロータレ峠からすぐの村に住んでおられます。
お昼ご飯を頂き、しばらくのんびりした後、現在は若いカップルが牛さんの世話をしているという農家に牛さんを見に行くことになりました。牛さん達はカップルに売ったものの農家自体はまだFさんの名義だということです。


近くに停めてあったわたしの車まで戻ります。先ほどまでの曇り空からどんどん晴れ間が広がってきています。


農家までは歩いてでも行ける距離ですが、わたしが足首が痛くて雪でデコボコの道が歩きにくいことから車で行きました。


FさんとFさんの愛馬。
農家のワンちゃんも出てきました。


あ、もう一匹(*´▽`*)
放牧犬として名高いボーダーコリーちゃんもやってきました。


ワンちゃんが「こっちこっち」という風に牛舎の方へと案内?してくれました。ここが好きなようで走り回っています(*´▽`*)
2月という寒い時期でしたが、牛舎の中は牛さん達の体温で結構暖かい🎵


こちらが1年前からここで夫婦で放牧と酪農をしておられるジュリーさん。こういう若い人達が伝統的なチーズ作りを受け継いでいくのは嬉しいことです。


牛さんはフランスではほとんど見られないスイス原産の品種です。
小柄な体でとても穏やかな性格だそう。搾乳量は少ないもののとてもおいしいミルクを出すそうです。


仔牛ちゃんたちが一角に集められています。可愛い😻😻
手を出すと激しくペロペロしてきます。お腹が空いてるっぽい・・・


おお~、干し草を食べてる!
わたしのいる農家の生まれたての子たちはまだお母さん牛のミルクです。
仔牛といってももう少し年がいっているのでしょう。


この後チーズ作り工房を案内してもらいました。

凝固した牛乳を集める麻の布が洗って干してありました。


伝統的なチーズ作りでは牛乳をステンレスでなく銅鍋で温めます。


それ以外は案外近代的な器具で作られています(^_^;)
ヨーロッパの衛生規格が厳しいんだとか・・・


今朝作ったばかりのチーズ。
小さなタイプのものです。重りを乗せて水切りをしています。


その後、チーズを保管するカーブへ案内してもらいました。

これは中くらいのサイズのものです。


これが一番大きなもの。


なんか💦💦
切ったまま新たにカビに覆われて怖いことになっているチーズがありました(;^_^A


味見用にチーズを切ってくれています。
あ、ちょっと切り過ぎじゃ・・・😅
深い味わいで刺激的ではないものの後を引く美味しさです。


大きなサイズのものと中くらいのものを少しずつ買いました。するとFさん夫妻が「大きい方のチーズは僕たちからのプレゼントだから」とジュリーさんにおふたりのツケにするよう頼んでいました。
Fさん、ありがとうございます(#^.^#)


わたしが今滞在している酪農農家と同じように、牛舎の2階が居住スペースになっています。ジュリーさんが「うちにお茶にきませんか」と誘ってくださいました。

中2階のある可愛らしいお部屋です。中2階の部分は事務所的な使い方をしているようで、ジュリーさんの旦那さまシルバンさんが事務仕事中でした。


シルバンさん(中央)もお茶に参加するために下りてこられました。
右がジュリーさん、左はFさんの奥様のCさん。


マーモットの絵が可愛いフランス、サヴォア地方のメーカーのブルーベリー風味のお茶を頂きました。ジュリーさん手作りのクッキーが添えられました。


楽しい時間を過ごした後、外に出るともう日が暮れかけています。


Fさんの住んでおられる集落や今お邪魔した農家からすぐ近くのロータレ峠周辺の道路。


寒くて外に出るのが面倒でもいい景色の駐車スペースではデミたんの記念撮影をすることを怠りません(*´▽`*)


2月で日が短く、もう暗くなりかけています。絶景を楽しみつつ帰途に着きました。



お読みいただいてありがとうございました。

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