フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

放牧中に赤ちゃん牛が生まれた

またいつの間にか牛ネタばっかりになってきてすみません(^^;)


前回の滞在中では牛さんたちは牛舎にいましたが、雪が融けて暖かくなる5月に放牧が始まり、晩秋まで外で過ごします。ここは谷の奥の標高1600mほどの地点で雪が融けにくく(実際スキー場になっています)、4月中旬にはまだ雪が農家の近くまで残っていました。


搾乳のため、搾乳ハウス前の囲いの中に牛さんたちを誘導します。


放牧地は時期によって時々移動します。夏は、今はまだ雪がたくさんある標高2300mくらいで放牧するそうです。
6月後半に予定されている足首の再手術の経過やリハビリの具合によって、夏の間にそっちにも様子を見に来たいな・・・と思っています。


この農場にいる牛さん達は4種類。
一番多いアボンダンス(左)。濃い茶色で顔回りは白です。
中央がタリーヌで2頭います。
タリーヌはアボンダンスよりも薄い目の茶色です。
小柄な品種で足も短い目。安定感があり、アボンダンスもですがしっかり斜面を歩けるので山間部での放牧に向いているとされています。
右は一頭だけいるモンベリヤルド。少し大きくて足も長い・・要はスタイルが良い😅
フランスでは最もポピュラーな硬質タイプのチーズのひとつであるコンテの生産に使われている品種です。


2頭だけいるブリュンヌ・デ・ザルプ。グレーっぽい薄茶色のスイス原産の牛さんです。


みんな可愛いけど、個人的に好きな品種はタリーヌです(≧∇≦)
いや・・エコひいきはいけないですね💦


今にも生まれそうだから気を付けておいて、と昨日のうちから農場主のSさんに言われていたのが、そのタリーヌちゃんのうちの片方なのです。なるほど、お腹がとても大きいです。もう一頭のタリーヌちゃんも偶然、10日ほど前に出産したばかりとのことで牛舎に仔牛ちゃんがいました。


・・・と、以上の写真は朝、放牧地に着いて間もないときの写真だったのですが、、
しばらくして目を向けると。。

あれっ💦

水風船みたいになってます💦
中には羊水がタプンタプンしてます。


仔牛ちゃんの足の先が出てきています。


通常・・というかわたしが今まで見てきた感じでは出産寸前の牛さんは疲れ気味で座り込んでる時間が長い目な気がするのですが、この子は溌溂として他の牛さん達同様に動きまくっていたので、こんなすぐに生むとは思ってませんでした(◎_◎;)
うわー、なんか水風船が大きくなって足もいっぱい出てきた💦💦


従業員のDさんに知らせます。
Dさん、仔牛ちゃんの足を見て「うわっ、これはバカでかいぞ。難産になる可能性が高いからSさん(農場主)に連絡して手伝ってもらおう」


間もなくやって来たSさん。
仔牛ちゃんの足にひとつづつロープをかけ、器具の反対側に結び引っ張ります。手で引っ張るよりも強く引っ張ることができるのです。
仔牛ちゃんは正しい姿勢(両足が出ていて、お尻がすぐそこ)なので簡単に出てくるかと思いきや、相当大きいらしくてなかなか出てきません。


えいや~~
ようやく出てきました(´▽`) ホッ


ズルリンっと出てきた仔牛ちゃん。
確かにデカいですΣ( ̄□ ̄|||)
Sさんいわく55㎏以上あるん違うかな、だそう。


出産が長引いて出てきた仔牛ちゃんがグッタリ気味の時は顔や体を叩いてやったり、水をかけたてやったりします。ちょっとかわいそうだけど仕方ありません。
この子も呼吸がとても弱かったので危ないのかと思われましたが、すぐ元気になりました。


Dさんは搾乳したミルクの入ったタンクをトラックで引っ張って降りる準備があるので、Sさんの乗ってきたワゴン車で仔牛ちゃんを連れて牛舎に戻りました。


干し草をベッド代わりにいっぱい敷いて寝かせました。


う~ん、デカい・・・
でも可愛い(#^.^#)


ミルクを飲ませるのはわたしの(楽しい)仕事の一つです(*´▽`*)


お母さん牛の初乳が入っています。
人間と同じで出産間もないお母さんのミルクには免疫力を高める栄養がいっぱい入っているので初めのうちはお母さん牛のミルクだけを与えます。


1枚撮ってもらいました。


デカさが伝わるでしょうか( ̄▽ ̄;)
初めてだというのに哺乳瓶(2、5リットル)一気飲み:(;゙゚''ω゚''):
プラスお代わり少ししました。さらにどんどんおっきくなるな~😅


お読みいただいてありがとうございました。

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