フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

「パリジャンたちの小屋」で過ごした夜

おかしな名前の山小屋ですが、先月泊まりに行った避難小屋の正式な名称(地図にも書いてある)です。雪解け水を下界に流すための運河が19世紀に作られ(今でも一部残っています)、その管理に政府(パリ)から来た役人が寝泊まりする小屋が元々あったためだそうです。


小屋の近くで見かけた若いオスのアイベックス。


お母さんと子供。


避難小屋とアイベックス。
入り口に座っているのは、ここに何度も泊まりに来たことがあるという地元出身の兄さん。お姉さんと、そのお子さん4人と計6人のグループでした。
ちなみにわたしは5年近く前に1度泊まりに来ています。


まだ6時過ぎですが、外が寒くならないうちに夕ご飯にしました。
ボーフォール(チーズ)、サラミにパン。最近ハマってる大豆使用のチップス。そして赤ワインみたいに見える!?赤い飲み物・・・


ビーツのスープ。最近、数年前に次いで再・マイブームになっている東ヨーロッパの国の商品を扱う食料品店で購入します。色んなスープ、どれもなかなかおいしいのです。


ご飯中もアイベックスがウロウロするのを観察することができました。


避難小屋内。パリジャンとかいう割に史上かつて見たことのない質素な避難小屋です。
子供が4人とはいえ、6人グループ+わたしの7人がこの小屋で寝るのギリギリよね・・・と思っていると、お姉さんが「わたし達はテントも持って来ているのよ。わたしと一番下の子以外は外で寝たいみたいだから、小屋内は広々よ」と言ってきました。


弟さん+その甥っ子姪っ子3人はテントを張りに出て行ってしまったので、しばらくお姉さんと雑談をしつつ、8時半にはシュラフに入りました。
前夜は準備に手間取って寝るのが2時くらいになり(しかも4時半起き)寝不足だったのと、重たい荷物で久しぶりにかなりの距離と高低差を歩いた疲れから、だいぶ早くに眠りについたと思います。
夜中に一度目が覚めたので、そろーっとドアの上半分を開けて空を見上げました。あいにくお月様が明るかったので、星空の写真にチャレンジすることもなくさっさと寝ました(^-^;


目覚ましは合わせずに寝ました。目が覚めて外に出た時に撮ったもので、6時18分の空。


昨日来た方向に少し歩いていきました。


避難小屋から少し離れた場所にテントが張ってありました。
風が来ない場所を選んだんだと思います。


避難小屋に戻りました。小屋メンバーもテントメンバーも皆さんまだ寝ておられます。前の晩に布袋の中にまとめておいた朝ご飯セットをそろーっと取り出して、小屋の前まで来て朝ご飯ピクニックです。インスタントコーヒー、ドライフルーツ入りパン。気温が高い時期だったので、バターは持ってきませんでした。代わりに!?ボーフォールチーズ。


正面の稜線が明るくなってきました。
最高に好きな景色の中、朝日を浴びつつコーヒー(インスタントですが)を飲めるなんて、もしかしてわたしは世界一幸せな人なんではないだろうか?とかなり本気で思ってしまう瞬間です😅とても簡単に世界一幸せになる得な性格です(≧∇≦)


ご来光✨


穴倉のような質素な小屋ですが、朝日に照らされて神々しいもののように思われます。
ちなみにドアの上半分が開いていますが、朝ご飯セットを取りに行ったとき、既に目を覚ましていたお姉さんが「空を見たいからドアの上だけ開けといて」と言ったためです。


再手術後・初ソロ一泊ハイキング、最終回に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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