フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ずっと泊まりたかった避難小屋へ

先月、ひとりで避難小屋泊ハイキングをした時の話です。ちょっぴり迷いつつも、予定していた避難小屋に到着したところまで書きました。
いい感じところに建っている好みのこじんまりとした小屋で、泊まってみたいと以前から思っていたのです。


標高2010mの地点にあるラ・ジャス避難小屋。
メインハイキングコースから若干離れており、凸凹のある地形なので歩いている場所によっては近くにいても見えません。しかも以前に通りががった時はいずれも別の方向から来ていたので道順の記憶がなく、今回見つけるのにちょっと苦労しました。


これは2度目に寄った時の写真です。2017年4月でした。壁や屋根が1枚上の写真とは違っているのが分かります。


そして2019年2月に通りがかった時。
この時はもう今と同じ外見です。小屋の周りはきれいに雪かきしてありました。冬は山スキーをする人が泊まりに来ます。


さて、先月の話に戻ります。
小屋内に入ってみましょう。


雪深いところに建っている山小屋はどこもそうであるように、ドアが上下別々に開くようになっています。


初めて来たときはびっくりしたこの光景。
マットレスが紐に掛けられています。湖が多いエリアであることから恐らく湿気がすごいのでしょう。


屋根裏が寝室になっている山小屋も多いですが、ここは一部屋しかなくて、部屋の一角に大きな2段ベッドがあります。マットレスは8枚くらいあり、実際には12人くらいか、詰めたらもっと寝られると思います。毛布類もいくらかありましたが、使うにしても直に被るのはコワいので寝袋の上からです。


長いテーブルがふたつあります。
ベッド数は多いのにテーブルは中くらいのが一つしかない避難小屋もあるので、実際に小屋が満員になった時は順番でご飯を食べないといけなくなりますが、ここは気が利いています。


初めて来たときは中はこうではありませんでした。
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2016年5月でした。
テーブルは一つだったし、薪ストーブももっと古いもの。
そして壁も遺跡っぽい(;^_^A 感じでした。
この翌年に来たときは、外見は古いままでしたが、小屋内は改装されて今と同じようになっていました。だいぶ時間をかけて改装したみたいです。それにしても、こんな車も来られない山の中の建物を改装するのは機材を運ぶのも大変だろうなといつも思います。ここは麓の町の役場が管理をしているようです。


入り口からの景色。


避難小屋の常識( ̄▽ ̄;)
ネズミに食料をアタックされないために密封できる入れ物の中か、このように吊るしておきます。


ここの小屋前には水場がないのですが、小川が徒歩数分のところを流れています。


それが分かっていたので、水は最低限しか持って来ていません。まずはペットボトル、小さいのと大きいのと、明日の朝くらいまで必要な水を汲んでおきました。


下流の景色。
今朝駐車場から登ってきて到着した盆地の端とは反対側の端になり、ここを下りていったところにも駐車場があります。
おそらくそこからの方がこの小屋には近いのではないかと思うんですが、たくさんある湖の畔を歩きながら到着したかったので、あえて遠いほうの駐車場をチョイスしました。


小川から少し歩いたところに座りやすい平たく大きな岩があったのでお昼ご飯にすることにしました。本日のチーズは地元チーズのブルー・デュ・ヴェルコール・サスナージュ。ミルクの風味が優しい食べやすいブルーチーズです。それとレギュラーメンバーのサラミとパン
。さて、それだけではありませんよ~


ご覧ください、このインパクトのあるパッケージ。
アジア食品スーパーで見つけて初めて買ってみたラーメンっぽいものです。
ホット・スパイシー・ヴァ―ミセリ・・・いや待てよ、ヴァ―ミセリってことは麺ではなくて春雨かな?よく分からん外国のものを買うときはほぼジャケ買いしてしまうので、これもお店ではよく読んでいませんでした(^-^;


やっぱり春雨でした。
熱湯を入れるだけで柔らかくなるんでしょうけど、ボウル代わりのシェラカップが小さくて春雨が完全にお湯に浸かるか怪しいので念のためジェットボイルでささっと湯がきます。


なるほど、半端なくスパイシーっぽいものが入ってあります。
こんな怖い(本気っぽい)ものが付いているインスタント物は初めてです(・・;)
しかも量が結構多い・・・


間違ってもフォーではないんだけど、暑い時期は自宅の冷蔵庫にほぼ常にミントとパクチーが入っているので、この日もひとつかみ持ってきました。


どれどれ・・・
げげっ(◎_◎;)容赦ない辛さです。
それでも我慢して食べますが、口の中の感覚が麻痺して痛くなってきました。味も何も感じません。しまった、全部入れるべきではなかった・・・辛いのは好きな方なので付いてる調味料を全部入れないなんてことは考えられなかったのですが、これから「四川」とか「辣」とかの文字がパッケージに入った中国製品を買うときは注意したいと思います。


命からがら避難小屋前まで戻ってきました。
食べ終わってから口の中の感覚が戻るのに10分くらいかかりました。
さて、甘いものでお口の中を癒したいと思います。


その前の週末に開けたお菓子が残っていたのを持ってきました。
スピルリナ(海藻の一種)とチアシード入りのクッキーです。


それとウーロン茶らしきもの。
ブログ友のやまみほさんから「煮だすタイプのものなのでは?」のご指摘が少し前にあったのですが、残念ながらこの話はちょっと古い(1か月以上前)ので、そのご意見をいただく前のことでした。ほんとにそうとしか考えられません。ほぼ全く味がしないです(T_T)


夕方~夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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