フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪山の避難小屋滞在記・午後編

大学生の息子たちと年末に山スキーで避難小屋に泊まりに行った時のお話です。


標高2000m台にある避難小屋。わたしはもう今回で泊まりに来るのが5回目になります。
次男は昨年5月に山スキーで一緒に来ましたが、長男は初めてでした。
遅い目のランチを避難小屋前のテーブルで食べた後「じゃあみんなでお散歩に行こうか」と当たり前のように言うと「えっ、僕たちは・・・」とつれない返事です。


家族で来ているのに、まさかのボッチお散歩(;^_^A
彼らは、毎週末のようにガシガシと山スキーで登っているわたしと違って慣れない山スキーでしかも1泊するための重たい荷物を背負ってここまで登ってくるだけで疲れてしまったようでした。年末スキー合宿に参加してくれただけでも嬉しいので、「じゃあ小屋でゆっくり休んでて。あ、薪ストーブの木を良いサイズに割っておくのを忘れないように」と言い伝えて出発しました。


小屋から数分のところの小川。スキーの跡があります。先ほど次男に水汲みに行かせた時の跡でしょう。


避難小屋が小さくなっていきます。


向かいの斜面を登っていきます。斜面の中央のあたりにジグザクのトレースがあるのが見えるでしょうか?これに着いていくことにしました。


左手を眺めて。この斜面から登ることもできます。今登っている斜面よりなだらかなのですが、遠回りになってしまうのがちょっと欠点です。


楽勝っぽく見えていたけど、結構急です💦


小屋を見下ろして。


急なジグザグが終わって、なだらかになってきました。


嬉しい😻
日向に出ました。


しかし・・・お日様の位置が低い~


おお、下りてくる人がいました。全員写っていないけど、3人グループでした。
そうよね、こういう日が沈む時間って登るよりも下りてくるのが普通よね💦


稜線に向かって登っていきます。


どこを歩いてもいいわけですが、スキーヤーさん一人分のトレースがあるので付いていきます。


稜線から二人のスキーヤーさんが滑り降りてきました。


稜線に着き、峠を少し越えた地点。


本当は、稜線の一番奥にある2800m台の頂上を目指したかったんですが、30分くらいはかかるでしょう。子供たちに待っていてもらっているので、心配をかけたくありません。


てことで、ちょっと中途半端な場所ですが、ここで往復することにしました。
滑り止めを剥がして靴のポジションを変えるなど下りる準備をします。


唐突に立っているお天気の測定器の横を滑って下りてきました。


なだらかな谷を下りていきます。
簡単な場所のはずなんですが、日陰になると地形の凸凹が分かりにくく、のっぺりとした地形に見えてしまい、案外滑りにくかったです。あと、お日様が当たらなくなると急激に温度が下がって雪の表面が固くなり、これも嫌ですね💦
ちなみに中央やや左下に見えている黒い点、これも避難小屋で、以前、5月のまだ雪がたっぷりとある時期にひとりで泊まったことがあります。


日没寸前のマジックアワー。


日の出の時にしても、日没時にしても、マジックアワーの時間帯にスキーをしていることはまれなので、ひしひしと幸せをかみしめながら下りていきました。
その後、地形の起伏が激しいところでスキーが雪に突き刺さって転び、すぐに起き上がれず雪まみれになってしまいました(;^_^A


転んだ時、カメラのレンズに水滴がついてぼやけた写真に💦
ようやく避難小屋が見えてきました。結構急な眼下の斜面、日陰になってだいぶ経つので雪が凍っており、下りるのに苦労しました(-_-;)


避難小屋に戻ってきました。
ε-(´∀`*)ホッ


薪ストーブに点火中の長男。


夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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