フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

再びヴェルコールへ(前編)

土曜から日曜の間の夜中の間に夏時間に移行したフランス。時計を1時間進めます。午前2時が午前3時になるのです。わたしは土曜の晩に家じゅうの時計、腕時計を進めてから寝ます。パソコンやスマートフォンは勝手に変更されるのでらくちんです。


日曜日友達とハイキングに行くことになっていたんですが、土曜日晩にメッセージが来て「明日から夏時間だから~ 迎えに行くの6時のところ7時にしてもらっていい?」
・・・わたしひとりの時は5時台の出発とかが当たり前ですが、仕方ないです。


友達の運転で楽をするので文句は言えません。わたしのほうが高速の入り口に近い場所に住んでるのでいつも迎えに来てもらうことになります。


グルノーブルの少し手前。ベルドンヌ山塊が真っ白です。前日の土曜日が天気悪かったのが山では雪だったようです。

この辺りを自分で運転するときはいつももっと早い時間で真っ暗なので日の出のベルドンヌを高速から見るというのは珍しいことです。


今日行くヴェルコール山塊が正面に見えてきました。
つい先日もヴェルコールに一人で行ったばかりなのですが、天気が南方面のほうが良さそうだったのと、雪崩情報がヴェルコールが5段階の2、ほかのエリアは3や4だったこともあります。


しかも前回来たのとほぼ同じ方面。同じ県道を15分ほど先まで走ったところから歩き始めます。
ゴルフ場のすぐ近く駐車場なのでとっても広いです。日本ほどは盛んではありませんが、一応フランスにもゴルフをする人はいます。


駐車場名はズバリ「ル・ゴルフ」標高1140mだそうです。
つい先日ひとりで来た時は雪も少なく全体に硬かったのでスノーシューよりアイゼンが役立ちそうだったんですが、前日新たに積もって、下から見る山肌もこないだよりは明らかに白いです。迷った末、ちょっと重たいけど両方持っていくことに。


準備を整えて歩き始めたのは9時。つまり冬時間の8時ですね。全く雪はありません。
ゴルフ場に向かう人たちが歩く道なのでとっても整備されています。



あ~ありました。ゴルフをしたことがないので日本と同じ造りなのかどうかもよく分かりません。


うっそうとした森に入る前にやたらかわいい小さな小屋がありました。


日当たりの悪い森の中はさすがに雪があります。
傾斜はほとんどない森の中を結構長い間歩きます。


何度かの分岐を経たあと、途中からコース外の道を選びます。コース外と言っても雪がなかったらなんとなく道の形になってるらしいんですが、雪に隠されてしまいしかも積もったばかりなのでトレースもなく、何度となく道を探しました。たまにケルンがあるのですが極小ケルンでそれ自体雪に隠れてしまっていて見えないことも多く、案外やっかいな森でした。


おお~久し振りの新雪に感激です。


友達が地図を見ている間にわたしは写真撮りまくりです(^^;


この辺はまだ1500mくらいの地点ですが雪の量が半端なくなってきました。
もう道はまるで分からんのでとりあえず山の方向に向かいます。


スノーシューを付けることに。あ~荷物が軽くなった(´▽`) 


森を出てしばらく歩いた辺り。大まかに言って今日は前に見えてる山の稜線の部分を歩くのがメインイベントです。


まずは避難小屋の近くを通って登っていくということにしていたんですが、ありました。


しかし・・質素な避難小屋です。中を見てみたい気もしたけどネジみたいなので閉まっていて面倒だったので開けませんでした。隙間風入り過ぎで寒そうです(・_・;)


あ~そうそう、わたしの新しい棒です。ひん曲がってたのに加え、片方の真ん中の部分をなくしてしまい、先週購入。クリップの部分がプラスチックのものが多いんですが、これは金属で丈夫らしく、しかもとっても軽い!その日2割引きセール中だったことも手伝って即購入♡


わたしたちの足跡。


快晴の予報なのに・・・山の向こうから不吉な雲が広がってきました。


ところどころにケルンがあるんですが、まあ登りたいように登るので大丈夫です。ただ、ケルン通りに行くと稜線上にいくつかある山の頂上のうちのどれかにたどり着くという長所はありますが、それは別に尾根部分に到着してから移動しても構いません。


むむむ・・・午前も午後も晴天の予報だったのに・・・
ちなみに山の反対側(東側)は朝のうちしょっちゅう雲海が見られるゾーンで、先週行った時もその眺めを満喫したのですが、今日はどうやら雲の位置が高いらしく、わたし達のいるところまで雲海の中ってわけみたいです。


上のほうまで登って来たけれど・・・


視界ゼロ・・・


そしてこの城壁のような山の連なり、ここで雲はブロックされていてわたし達が上ってきた方面は思いっきり晴れています。あ、そうか、天気予報間違っていないのか・・・麓の町の天気予報見てたけど、そちらは常に青空なわけですから。



うだうだ言ってても晴れてくるわけでもないので歩き始めます。この「バリケード」とか「フェンス」とも呼ばれる山の連なりの上の部分を南側に歩いて行きます。



もう12時です。先ほど避難小屋前で休憩した時におやつを食べましたが、ふたりともお腹が空いていたのでこの最高の景色の中💦お昼ご飯にすることに。テンション低すぎて食事中の写真なしです。


ご飯を食べているとふたりのハイキング客が登ってきました。少し話をしましたがもう少し先でお昼ご飯にするらしくて先に出発していきました。この日に出会った唯一のハイキング客となりました。


30分ほど休憩したでしょうか。相変わらずのガスの中再び歩き始めます。


森の中と比べてそこまで積もっておらず、岩や石の出っ張った場所も通るためアイゼンに履き替えました。


うう~~何も見えません(;´Д`)


こんな濃霧の中今日のハイキングは終わってしまうんでしょうか・・・
友達が言います。「わたしが見た天気予報では午前よりも午後の方が天気がいいって出てたよ」・・・ほんとにぃ??少し期待しつつ歩き続けます。


後編に続きます。

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