怖いことが起こった山スキー記
先月のお話です。
友人Oさんと積雪の1~2日後にスキーハイキングに出掛けました。
午後からの出発でした。モヤモヤの峠道を車で進んでいきます。
通年で開通している便利なヴァルス峠道です。
ガスを抜けることが出来ました。
ヴァルス峠を反対側に少し下りた道路沿いに駐車します。
人気があって、週末には車が停めにくいこともよくある場所です。
この日は土曜日だったと思うのですが、午後だからか、3台くらいしか車が停まっていませんでした。
Oさんに「日が暮れるから早く早く」と急かされつつ歩き始めました。
木の枝にまだ雪が残っていて本当にきれい。
元々歩くのが遅いのに加えて、頻繁に写真を撮るのでどんどん差を付けられてしまいます。
雪の深さはこんな感じ。
既にあるトレースの上を歩く限り、疲れるような雪ではありません。
日が昇ってきたのではなく、沈むところなのが残念・・・
30分くらい登った地点にある山小屋。
初夏から秋にかけては羊飼いさんが滞在するみたいです。
車を停めた峠道はこの秋にロードバイクで登ったのですが、その時の一枚
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奥に写っている、左側に広がる谷を今登っていることになります。
Oさんは羊飼い小屋前で待ってくれていましたが、わたしが近づくとさっさと歩きだしてしまいました(;^_^A
いつもこんな感じです・・・
手がかじかんで、カメラを雪の上に落としてレンズに雪が付いてしまいました💦
綺麗な景色なのに、水滴のせいでぼやけてしまって残念です。
トレース通りにずんずん登っていきます。
振り返って。
実は、ほぼ同時に出発した60歳くらいの男女3人グループがあったのですが、この方たちはこの出っ張った地点を目的地に登っておられました。
谷の奥がぐるっと稜線になっているため、適当に良さそうなところを狙って目的地にすることが出来、しかもどこからでも景色が良いというお得な場所です。
わたし達は、2900m台の奥の山頂を目指しています。
再び振り返って。
だいぶ登ってきました。
窪みの辺りにあるトレース通りに登ります。
このトレース、遠くからだと誰かが滑り下りた跡のように見えていました。
遠くから見ると、かなりの急斜面のように見えていたけれど、実際に登り始めると大した傾斜ではありませんでした。山登りあるあるです。
ところでこのトレースを作った人、稜線まで行かずに途中でUターンというか滑り下りてしまっていました。
なので、続きはOさん自らトレースを付けつつ登っていきます。
さらに振り返って。
この後、大変なことが起こりました。
目の前で・・・
雪崩が起こりました😱
というか、わたしたちが歩いたことで引き起こしたわけですけど。幸い、そこまでの雪の量ではなかったし、下を歩いている人はありませんでした。
雪崩跡を見下ろして。
ご覧のように、そこまで急斜面ではないんですけど、新雪の時は雪崩が起こりやすいものです。今目指している山頂へは、進行方向左手の緩やかな斜面からぐるっと遠回りする形でも登ることが出来るのですが、出発時間が遅かったことや、せっかちな性格のOさん、手っ取り早く登れる正面からアプローチしたのが悪かったようです。
DVA(ビーコン)やスコップなどの雪崩グッズはもちろん携帯していますが、雪崩に遭わないことに越したことはありません。自分に自信があるOさんも、「こんなにたいして急斜面じゃないところで雪崩るの初めて見た。でももっと気を付けよう」とも何度も言っていました。
大した厚さの雪が剥がれたわけではないのが分かると思います。
でも一番下にいたら、結構な量になるものです。
頂上方面。
意気消沈したわたし達は、頂上とかもうどうでもよくなり、ここで引き返すことにしました。
平たいところではないので、滑り止めを剥がすなどの下りるための作業がしにくかったです💦
下りていきつつ。
モヤってきていて、あまり視界がなくて怖い💦
モヤを抜けた辺りで撮ってもらいました。
羊飼い小屋まで下りてきて。
モヤってたのはほんの一部だったことが分かります。
後半はとてもなだらかです。
最後は森との境界線の辺りを滑りました。
寒さのためか、レンズの蓋がちゃんと開閉しなくなってしまいました😢
無事に道路まで下りてきましたε-(´∀`; )ホッ
今回、すぐ間近に雪崩れを目撃し(てか引き起こしたんですが)、これからはもっと気を引き締めていかないといけない、と実感しました。
お読みになっていただきありがとうございました。