フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

イタリアの避難小屋の朝

新しい山友のCさんと先月、スキーハイキングに行った時のお話です。
仏伊国境のアルプスを2日かけて散策しました。


泊った避難小屋はイタリア側になります。
寝室になっている屋根裏の小さな窓からの景色。
薪ストーブなどの暖房はありませんでしたが、シュラフと備え付けの毛布で寒い思いをせずによく寝ることが出来ました。よく寝られ過ぎて、マジックアワーを見逃してしまいました。


まだ寝ているCさんを置いてひとり小屋の外に出てみました。マジックアワーは見過ごしたものの、日の出には何とか間に合いました。


わぉ~💖
幸せになる瞬間です。


朝日に照らされるイタリアの我が家(勝手に言ってる)。


Cさんが起きてきたので、小屋前で朝ご飯にしました。
いつも書いていることですが、日が照っている時間帯は、冬でも避難小屋内よりも外の方が暖かいことが多いのです。風があったりすると別ですが・・・


ご飯は地べたに置いているけれど、ベンチ的なものがあって、昨日のうちにCさんがある程度除雪してくれていたので座って食べることが出来ました。
Cさんが持って来てくれていたパン・オ・ショコラ。ぺったんこになっているけれど、嬉しかったです。大量のフルーツといい、わたしが山に持ってくることがないものが多くて新鮮です( ̄▽ ̄;)


朝の飲み物はお代わりしたい派なので、さらに雪を融かしてお湯にします。
木のケースは毛布とかを片付けるためのものですが、昨夜いちいち雪を取りに行くのが大変だったので、Cさんがこのケースに雪をいっぱい詰めて小屋内に置いていました。小屋の温度が何度だったか見なかったけれど、ケースの雪は全く融けていなかったので、0度に近かったかと思います。


お鍋が汚れたままなので、蓋を使って融かしました。


わたしが持って来ていた台湾製餅菓子。
気圧で袋がはちきれんばかりにパンパンになっています。


避難小屋の思い出ノートを見てみます。


イタリア語とフランス語と両方のメッセージがありました。
Cさんいわく、夏や真冬だとイタリアからのハイキング客の方が多い目なんだけど、今の時期スキーで来るにはイタリア側の雪が極端に少なくて来にくいため、フランス側からの方が多いんじゃないかな、とのことです。


ポルチーニ入りリゾットのパウチ、乾燥レンズ豆。
戸棚の中に置いてあったいくらかの食料はイタリアのものでした。
エスプレッソの粉があるあたりもイタリアですね~


荷物をまとめて、戸締りをして出発です。


可愛い避難小屋に別れを告げて歩き始めます。
ありがとう、イタリアの心の宿~✨


重たい荷物を背負ってくれているCさん。
助かります(*^-^*)


わたしはシュラフがいつもよりも多いくらいの軽い荷物で歩かせてもらいました。


Cさんが夏山で越えたことがあるという、ちょっと急な峠を目指すことにしました。
ただし、反対側からきたので、こっちからの様子(傾斜具合など)は地図からしか想像できません。ちなみにこれはCさんが持って来たイタリアのハイキング地図です。フランスのハイキング地図にもこの辺りはギリギリ載っているのですが、なんか表示がアバウトなんですよね・・・


ちょっと急な峠の前に、昨日ここに来るのに越えてきた、左手に見える緩やかな傾斜の峠も越えます。


2日目後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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