フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

またまずいことが起こった山スキー・後編

山友Cさんと出掛けた先月下旬の山スキー記の続きです。
まずいことにも色んなパターンがあり、一番まずいのは怪我かと思うのですが、今回のは中くらいのやつです。


最後の100mほど(高低差)は、かなり苦労して登頂した2900m台の頂上。
いつもは単に往復するだけですが、今回Cさんの提案で反対側に少し下りてみることにしました。上の画像の背景がそれです。


ひとつ前の記事のタイトルを「悪い雪でもないよりはマシ」としました。古くなって状態が悪くなってきており、特に稜線など風の強い斜面は風に雪が吹き飛ばされてガチガチになっています。そんな雪でも、ある限りは一応スキーができるし、さらに言えば訓練にもなります。ゲレンデ以外の雪山は、理想的ではない雪の時も多いです。


ショック過ぎて、写真がないのですが・・・
そのガチガチのところですっ転んでしまい、何とスキー板が2枚ともビンディングから外れて流れていってしまったのです😱
以前、頂上で休憩した後、スキーを靴に嵌めようとして片方が滑っていってしまい、探しても見つからずに駐車場まで片足スキーで1000m以上の高低差を下りたという話をブログに書いたことがあります(翌日戻ってきて見つけた)。その時以来、スキー板を流してしまったことはなかったのですが・・・


少し前を滑っていたCさんに「OMG!!わたしの板が!!両方飛んで行った😭」と叫びました。板の行き先を見ていて欲しかったのですが、わたしが大声で叫んだので怪我でもしたのかと、わたしに注目してしまったためどっちに行ったのかは見ることが出来ませんでした。
それでも、一枚は比較的近くに突き刺さって止まっていました。
こんなにガチガチの雪でも突き刺さるんや・・・意外です。
Cさん「雪の融けた岩の上にでも座って待っとき、もう一枚探しに行ってくる」と滑り下りていきました。


Cさんを待っている時に近くをウロチョロしていたシャモア。
最初はわたしを見付けて、警戒していたようですが、わたしが座っていて動かないことが分かったようで、テケテケと歩いたり、立ち止まったりと、怖がらずにゆったりとしていました。


30分くらいしてCさんが戻ってきました。
手ぶらです😨
「あちこち探したんだけど・・・明日にでもまた探しに来よう」と言います。
その時、以前学んだ!?教訓を思い出しました。
「スキー板、結構近くにあるかもしれない」そう、2年前に板をなくしたと思った時、視界から消えたその場所(ちょっと死角になっていた)にあったのです。すごい勢いで滑っていったので、遠くまでいった、と思い込んで近くはあまりちゃんと見ていなかったのです。
今回もCさんを信用し過ぎて、すぐ近くは徹底的に探していませんでした。
突き刺さっているスキーの周辺をスキー靴でズボズボ雪にはまりながら見て回ると・・・
「あった~~~!!」ちょっと窪んだところに、ひっくり返って落ちていました。
Cさんも「そんな近くにあるとは思いもしなかった、遠くばっかり見てて」


リーシュという、スキーやサーフボードを足(スキー靴)に留める紐があるのですが、一部の友人に「リーシュを付けていることで、転んだ時にスキーで怪我をすることがある」と言われて付けていませんでした。リーシュを付けている人と付けていない人の割合は半々くらいのような気がします。Cさんは付けているし、今回のことで「やっぱり付けた方がいいかな」と考えるようになりました。


再会した愛おしいスキー😂を嵌めて、さらにしばらく下りていきます。
稜線からすぐ下はガチガチだったけれど、下りるにつれ、なかなか良い状態の雪に変わってきました。この日のベストオブな斜面だったと思います。
しばらく下りると、平たい大きめの岩と、座れるくらいの岩が同時に雪から露出していたので、そこでランチをすることにしました。


チーズとパン、ゆで卵とオレンジ。
写っていないけどバナナとお菓子もありました。
風もなく、お日様がぽかぽかと当たり、とても気持ちの良いランチ休憩でした。


ランチ後は再び峠まで登り返します。


峠まで戻ってくると、これから下りていく方の斜面は完全に日陰に入ってしまっていました。つまり、元々ガチガチ気味だった斜面は、さらにガッチガチになってるってことです😱


めっちゃ緊張を強いられるところを滑り終わって。
下りてきた斜面を見上げます。そんな風に見えないでしょうが、稜線からすぐの部分(高低差で70~80mくらい)は40度くらいあり、しかもアイスバーン。わたしはとてもターンできないので、Cさんも付き合ってくれて横滑りで下りました。


傾斜がましになった辺り。
緩やかではあるけど、常にガリガリなので足の筋肉疲れました。


稜線から駐車場まで1000m近くずっとアイスバーンでとっても滑りくかったけれど、夕方の雪山の景色はドキドキする美しさでした。


雪の終わり。


スキー板を外します。


夕日に染まるユバイ渓谷の荘厳なお山たち。
中央左は代表格のブレック・ド・シャンベロン(3389m)。


お読みいただきありがとうございました。

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