フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

昔の人みたいにスキーで山を越える

スポーツとしてスキーをたしなむ人が大半だと思うのですが、先日面白い経験をしました。
昔の人みたいに、交通手段としてスキーで移動したのです。
山友のCさんが家族が持っているシャレーを使わせてもらえるから、サヴォワでスキーをしないか?と誘ってくれたのでした。確かに、Cさんの住む地方はアルプスの中でも南に位置しており、この冬は本当に雪が少ないのです。フレンチアルプス北部のサヴォワ地方は結構雪があるから、と。


とはいっても、最初は車で移動しました。


通年で開通しているロータレ峠の少し手前に車を停めます。
標高約2000mの地点になります。いつも思うのですが、この高さの道路が常に除雪されているのはとてもありがたいことです。そして、フランスは高速道路以外は標高の高い道路でも無料です。


この辺りは山スキーをする人達で賑わうことが多いのですが(雪の少ない時期でもあまりスキーを担いで歩かなくて済むので)もうお昼過ぎだったためか、わたし達の他に出発準備をしていたのはオランダ人のスプリットボードのグループのみ。戻ってくるスキーヤーさん数名を見かけた程度でした。


ずんずんと進んでいくCさん。
もう1か月くらい雪が降っていない時期だったため、地面はセメント並みの硬さです。


30分弱ほど野原を登った後、道路に合流しました。
これはツールドフランスがアルプスで最もよく通る道として有名なガリビエ峠道なのです。
無数のスキーの跡がガチガチに凍っていて、ズルッと滑ることがしばしば😓


超歩きにくい道路を20分かもう少し登った後、道路から離れて野原を登ることができました。


立ったまま魔法瓶の紅茶とお菓子でしばし休憩。


それと台湾のうまい棒(的なお菓子)。
ほんとにヘルシーなんかどうかは分からないけれど、パッケージの写真を見るだけで健康になったような気分になれます。


左からふたつ目の尖がりが目指している頂上です。
もちろん、冬季閉鎖中のガリビエ峠道を峠までずっと歩いて反対側に下りることも可能なんですが、それでは面白くないし、何せ道路なのであまり傾斜がない分、距離は長くて結構時間がかかる、とのことでした。


頂上が近づいてきました。
この日はほんと誰もいませんでしたが、とてもポピュラーな山なのでバカンス期間や週末の午前中などは特に、とても多くのスキーヤーさんが連なって登ってくるようです。


頂上まで秒読みです(^^♪
暑くなって半袖のCさん。


わ~い✨
2955mの頂上に着きました。
この頂上を含む稜線は、今登ってきたオート・ザルプ県と、これから下りていくサヴォワ県との県境になっています。
ガリビエ峠(2642m)も同じです👇

昨年10月にクライムした時。
右側がオート・ザルプ県、左側がサヴォワ県になります。


これから下りていく方面。
高低差で約1200mほど下りるようです。


下りてくのも結構かかるようなので、ドライフルーツ&ナッツでエネルギー補給です。


レッツゴー(^^♪
1か月も前の古い雪なのに加えて、日陰になりつつあるのでほぼずっとアイスバーンなことが予想されます😓


最初のちょっと急な部分を滑り終えてホッとしているところを撮ってもらいました。


しばらく滑ってから、振り返って。
左奥の一番高いところが先ほどいた山頂です。


道路まであと2㎞くらい、という地点で数日前のものと思われる巨大な雪崩跡が。
Cさんいわく、この時期にこんなに大きな雪崩になるのはとても珍しいとのことでした。
距離にして300mくらい(2か所合わせて)、このデブリを越えていかねばならずとんでもなく時間をくいました💦


露出している小川を越えたり、結構なアドベンチャーでした。
雪崩にしても、こんな標高の高いしかも北向きの斜面に小川が露出することも、この時期にはとても珍しいとのことです。
温暖化が原因っぽいですね・・・


道路までCさんのご両親が迎えに来てくれました。


車の窓から。
6時前だったと思います。少しずつ日が長くなってきて嬉しいことです。


晩ご飯はクレープパーティーでした😊
チーズやソテーしたマッシュルーム、ハムや生クリームをそば粉のクレープに乗っけてしこたま頂きました。
デザートは小麦粉のクレープにジャムやマロンクリーム、ニュテラを塗ってこれもしこたま頂きました😂


お読みいただきありがとうございました。

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