フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

久しぶりにツラかったお散歩(ハイキング)

雪の少ない今シーズンのフランスですが、フレンチアルプス北部は比較的ましなので、家族がそっち方面にシャレーを持っているから遊びに行こう、と今月上旬に山友Cさんが誘ってくれました。


スキーで山を越えて到着した翌朝。
この辺りの標高は1400m台といったところでしょうか。


シャレーから直接スキーで歩き始めることができるのは嬉しいです。
先月は日本に行っていたり、お天気が悪かったり忙しかったりでほぼ全くスキーも自転車もしていなくて体力落ちまくりなので、楽なコースにして欲しいとCさんにはお願いしてあります。「分かった。じゃあお散歩的な気持ちの良いところをゆっくりと歩こう」と😊


しばらく登っていくと、何かの上あごと下あごがセットで落ちていました😱


日向で気持ちいい♩
1か月以上も積雪がなく、しかも2回ほど雨が降ったらしく(この標高なのに、雪ではなく😓)雪がさらに硬く締まってしまったようです。しかし、お日様が当たる時間帯は柔らかくなって登るにも滑るにも心地よいです。気温が上がり過ぎてこれ以上ダレてくると、登るのも滑るのも大変になってくるんですけれどね。


日向で無風の中登っていくと、汗かきかきで上着は脱いでヒートテック(中にタンクトップ)になりました。


途中で水をチャージしました。
小川が水場的になっています。片付け忘れ?の電気柵もあるし、おそらく夏は放牧地になるのでしょう。


ナッツとドライフルーツでエネルギーチャージです。


高低差で600~700mほど登って、平たいところに到着しました。
この後少し下るよ、と言われたので滑り止めを剥がして一応ヘルメットも被りました。
が、結果的にはほぼ下りることはなく、平行にトラバースするところや、むしろ登るところがほとんどで滑り止めを剥がしてしまったわたし達は苦労して進むことに。
「全然下りじゃないやん。なんで滑り止め剥がせって言ったん?」とプチ切れたわたしに「しばらく来てなかったから忘れた💦」とCさん。最後は滑り止めを貼りなおしました😅


標高2000m以上の地点ですが、雨の跡があります。
真冬なのに、この標高で雪にならないとはとんでもない暖冬だと言えると思います。
写真を見ていただくと分かりますが、この辺りはずっと日陰でとても寒かったです。しかも日向と日陰の境界線がどんどん奥に進んでいき、いつまで経っても日向にならず😭


この先、風に吹かれてガチガチになった斜面が増えてくるから、クトー(スキー板用の簡易アイゼン)を付けて、とCさんに言われました。


こんな感じでビンディングに嵌めます。
しかし、この日片方のビンディングのクトーを嵌める部分が折れてしまうというアクシデントがあり、途中からクトーひとつで登らないといけない羽目に・・・


かなり苦労して到着した頂上(2911m)。
稜線のすぐ手前でようやく日向りなりましたが、同時に風が出てきて寒いのなんの。
遠いわ、ツルツルで登りにくいわ、日陰で寒いわ、風で寒いわで、最近稀に見るキッツい「お散歩」(Cさん曰く)でした。


裏側はこんな感じです。
中央やや右奥にはモン・ブランが薄っすらと。
こちら側の谷に下りていく周回コースもあるようですが、時間がかかるみたいなので遠慮しときました(^-^;


ようやくランチにあり付けました。
この時点でもう午後3時くらい、お腹空きまくりです。
元々は「頂上は風があるかもしれないから、それより手前の日向で暖かいところでご飯を食べよう」と言っていたのですが、お日様が移動して日向がどんどん遠くなってきて、ついに頂上まで登ってしまったわけです。


カレー粉とチーズを混ぜたパスタ(冷たいです、残念ながら)
昨日の晩ご飯の残りのそば粉のクレープ、ルブロッションチーズ、ハム。


下りる準備中。
日向だけど、風が冷たくてダウンにもう一枚上着を着ています。
この時期とても暖かかったので、いらんかな、と思ったけれど持って来ていて正解でした。


下りていきます。
「もう日陰になってしばらく経ってるから、ほとんどのところはガチガチツルツルだと思う。気を引き締めて下りていくよ」
え~・・・気軽なお散歩って話じゃなかったのか😭😱😓


下りていきつつ。
一部、あり得ないほど完全に氷状態の斜面があり、転んだ上、ツルツル過ぎてしかもエッジが研がれていなかったため、立ち上がることも難しくちょっと泣きそうでした。


少し雪の状態がましになった辺り。


少し登るところもあったので、また滑り止めを貼りました。
帰りも長い・・・


しかし、帰るのが夕方になったおかげで、シャモアの群れを見ることができました。
シャモアは昼間よりも、朝夕の方が出会える確率が高いです。


「気軽なお散歩」なのに、高低差が1700m近くなりました。
それよりも何よりも、最初以外はずっと日陰でアイスバーンの斜面ばかりだったことが辛かったです・・・
でも、そんな雪でもないよりはましだし、難しい場所・コンディションで登ったり滑ったりすることで上達すると思っているので、不満というわけではないんですけどね。
こんな日があることによって、良い雪の日が一段とありがたく感じられるとも言えます。


お読みいただきありがとうございました。

×

非ログインユーザーとして返信する