フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

2泊目も苦労、避難小屋泊ハイキング

1泊目に泊まる予定の避難小屋が閉鎖されていて、人生初の雪山野宿を余儀なくされた先々週末のスキーハイキング。翌日もなかなかのアドベンチャーが待っていました。
2日目の行程は、そんなに大した距離でも高低差でもなかったのですが、稜線に登ったり下りたりしつつ進むのがかなり疲れました。いちいち滑り止めを付けたり剥がしたりするだけでも結構面倒なんですが、下りはそこそこ大丈夫だったものの、登るのがとても大変なところもありました。


最後に登った峠。
この後、正面の斜面から右手に谷を下りていくつもりをしていたのですが、雪が足りないという悲劇・・・2200~300m台なんですけど、今年は暖冬で本当に雪が少ないのです。
写真で分かりにくいかもしれませんが、いくつもの細かい谷のような地形になっており、スキーを担いで徒歩で下りていくのはかなり難しい、そして時間がとてもかかりそうです。
周りをぐるっと見渡したCさんの判断は・・・


最初の写真の右手に、稜線伝いに下りてきました。
ここでスキーを脱いで・・・


稜線の左手の斜面を真下の谷まで徒歩で下りていくことにしました。
避難小屋は、上の写真の中央辺りになります。少し下りてきてしまったので、写っていませんが峠からは見えていました。
草で分かりにくいけれど、かなりデコボコしていて歩きにくいです。しかし、正面の斜面よりはずっとましそうです。


もうこの日、7時間ほど登ったり下りたりしています。
ガタガタの斜面を下りていく最中、足首が痛くなってきて(障害があります)、途中からCさんにスキーを担いでもらいました。ただでさえCさんの荷物は25㎏くらいあって申し訳ないのですが・・・



45分くらいかかって下りてきた地点。
谷底までもう少しです。この斜面、雪がしっかりとあってスキーで下りられたとしたら1分くらいで下りられたと思うんですが、歩きはキツいです・・・


ようやく谷底に到着しました。この辺りでヘッドランプを出してきました。
幸い、川は狭く浅い感じです。上からは川がどんな感じなのか見えていなかったので、渡れるのかどうか不安だったのでした。しかし、途中でシャモアの群れが反対側の斜面に移動していったのを見ていたので、川幅は分からないけれど、そんなに深くはないんだろう、という気はしていました。


浅いし狭いとはいえ、滑りやすいので注意して渡ります。
今晩泊まる避難小屋は薪ストーブなどの暖房はないので、靴がはまったら、明日も濡れたままです💦


無事渡り終えることができました。
引き続き歩いていきます。


7時半、ようやく避難小屋に到着しました😭
心身ともに疲れました・・・
実は夏に放牧をするのに使う農家で、とても広いので羊飼いさんがいる夏の間でも泊まれるんだそう。Cさんは夏に一度、冬に一度泊ったことがあり、羊飼いさんと一緒にご飯を食べたこともあると言っていました。


中はこんな感じです。
電気はもちろんきていないので、着いた時は真っ暗でした。これは翌朝撮った写真です。


お腹がマックスに減っていたので、早速晩ご飯にします。
インスタントフォーで暖を取ることに。
小屋から徒歩1分くらいのところに川が流れているので、水を汲んできてお湯を沸かしました。


続いて、初登場のインスタントパスタ。
しかし、インスタントと言っても7分間も煮る必要があり、しかも7分では柔らかくならず、沸騰後10分くらいバーナーの火にかけ続けていました。


チーズクリーム味ということなんですが、お味がイマイチだったので粉チーズを足していただきました。


翌日のお昼ごはん用のスパゲッティも茹でて、粉チーズとサラミを混ぜ込みました。
ちなみにスパゲッティの一部を取っておいて、インスタントトマトスープ(粉末)でスープパスタにして食べました。麺類ばっか食べてますね・・・


食後のお楽しみ。
手作りジェネピ(同名の高山植物を漬け込んだ強いアルコール)とチョコレート✨


翌朝。
めちゃくちゃ疲れていたので、良く寝ることができました。
爆睡し過ぎてて、目を覚ました時、一瞬自分がどこにいるのか分かりませんでした🤣


3日目編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

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