フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

合宿最終日、春の陽気の中ひなたランチ

先月の2泊3日山スキーハイキングが結構ハードだったので、旅行とかハイキングとかいうよりも合宿ということにしておきます😂
何がハードだったかというと、
①雪が少なくて、スキーを担いで歩く距離がとても長かった
②1泊目する予定の避難小屋が閉まっていて、雪山野宿になった
③登り返しがやたらと多かった・・・といったところでしょうか。


雪が異常に少ないフランスのこの冬。スキー場や標高の高い道路から歩き始めれば、そんなにスキーを背負わずに直接スキーで歩くことができるわけですが、「人の少ないエリアで避難小屋で2泊して周回する」というミッションだったので、あまり誰も来ないようなマイナーな場所になりました(;^_^A


2泊目の避難小屋から歩き始めてしばらく経ったところでの一枚。
ここでは雪が近く、スキーを履くまで20分くらいとかだったと思います。


前を行く山友のCさんはまだスキーを履いていません。
遠くから見た時、この先のカーブのあとまたしばらく、雪がなかったからです。


ようやくスキーを履くことができました。
スキーで歩きたいというよりか、背負っているスキーが重たいんですよね😅
目指すは左奥に写っている峠です。


振り返って。
遠くから見ていると、なだらかそうに見えていたのですが、途中から少しずつ急になってきました。


Cさんが取ってくれていました。
手前で雪崩になっているのが分かります。雪崩というとかなりな急斜面で起こると思いがちですが、30度もあれば起こるといいます。25度くらいでも起こるとも聞いたことがあります。この時期のこの辺りの雪崩指数は5段階の2。最後の積雪からだいぶ経っていて安定していることや、雪の量がかなり少なく、大した雪崩が起こりそうではありませんでした。


少し先を歩くCさんから上の方は雪が硬くて急斜面だから、もうその辺からクトー付けておき、とのアドバイスがありました。安定のよい場所まで進んでからクトー(スキー板に嵌めるアイゼンのようなもの)を装着。


そういうCさんは慣れているので、クトーは持っているものの、付けずに登っていきます。


やれやれ、ようやく峠に到着しました。
最後はとても急でした。


峠の看板。
避難小屋から700mほどの高低差でした。


時間的には、ここでランチにしたかったのですが、ものすごい強風でとても長居したいような場所ではありません💦


板の滑り止めを剥がし、靴のポジションを変え、上着を着るという、下りる準備だけの滞在時間でした。


峠の反対側、これから下りていく方の景色。
Cさんいわく、地形からして少し下りたら風は全然ないと思うとのこと。


はい、ほんの2、3分で下りてきました。
日向で完全に無風なばかりか、雪が融けていて岩の上に座れるのが嬉しいです。


前夜に避難小屋で準備したスパゲッティ(冷たいです、残念ながら)にサラミを混ぜて粉チーズをかけたもの。あとはパン、チーズ、オレンジ(最後の一個)、ビスケットでした。
3日間もあると、食料の具合がよく分からなくて不安だったのですが、いくらかの非常食を残すのみで、大体いい感じで食べ切りました。


この後、駐車場まで下りることもできます。前夜真っ暗な中、雪のない斜面を2時間近くも歩いて避難小屋に到着したときはヘトヘトで「明日は最低限しか歩かない!」と宣言していたわたしですが、一晩寝たことで元気になり、このときとても気持ちの良い気候だったため、Cさんが恐る恐る!?提案してきた「おまけの頂上」に登ることに同意しました。


下山まで一回にまとめようかと思ったのですが、写真が結構多くて長くなり過ぎるため、2回に分けたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。

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