フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

合宿2日目・午後のお散歩&山小屋での夕食

高校生の次男とふたりで出かけた年始の2泊3日、南仏ケラ山塊でのスノーシューハイキング記です。
突風が吹き荒れるサン・ヴェラン峠(2844m)から隣の山頂、ピック・ド・カラマントラン(3025m)へ向かうも、あとほんの少しのところで撤退、逃げるようにして山小屋まで下りてきました。
峠、これでしたよ💧・・・☟

知らん間に撮れてた一枚😅☟

コース的には何ら難しいところのないなだらかな峠と山頂なのですが、寒いわ肌が出てる部分の顔が痛いわ立ってるのがやっとだわで辛かったです💦


本当なら周回コースにして、途中でピクニックをするつもりでしたが、あんな恐ろしい風のところで何かを食べるとかあり得ないので(立ち止まるのさえイヤ、座り込むとかもってのほか)いったん山小屋まで下りてきて平和にご飯を食べた後、午後の散策に出発です。


行先はどこでもよかったのですが、山小屋の真後ろの斜面もスキーやスノーシュー向けの緩やかな斜面になっていてトレースもいくらかあります。そちらに散策に行くことしました。


初めは小川に沿った辺りを歩きました。


トロトロ歩く次男に若干イラつきながらも(^^;)口には出さずにじっと待ちます。これは軍事訓練ではないのだから・・と自らに言い聞かせ、、気長にいきましょう(;^_^A


途中少しだけ急だったものの、最後らへんはまた緩やかです。


斜面をひとまず登りきったところ。地図によればここを真っすぐに進むとブランシェ峠に向かうことになります・・・が、既に日陰だし、この後もずっと日陰を歩くことになります。


対してこちら、向かって左側はまだ十分に日向です。ここを真っすぐに進めば午前中に行ったのと同じサン・ヴェラン峠方面に向かうことになります。午前中のような恐ろしい風は吹き荒れていませんが、気温がかなり低いのでこんなにお天気が良くても日陰だと結構寒く感じてしまいます。こちらの日当たりの良いエリアを歩くことに決定(^^♪


実は今歩いているところ、午前中あんなに風が強くなければサン・ヴェラン峠から周回コースで山小屋へ帰るのに通るつもりでいた場所になります。


雪で全然分からないですけど、この辺りは湖がいくつもあるエリアなのです。たまにそれらしい平たい窪みを通りました。


細かいアップダウンはありますが、急な上り坂はほとんどありません。


自分のトレースを振り返って。スノーシューやスキーのトレースはところどころ薄っすらと残っているところもありましたが、ここらも風が強い時が多いのでしょう、ほとんど消え去っていました。


あれ、なんか座り込んでる?(@_@)
戻ってみると・・・


穴掘ってはまって座り込んで雪で遊んでる(゚Д゚;)
なかなか起き上がらないし意味不明・・・公園の砂場でいつまでも遊んでて帰りたがらない子供のようです。


次男が雪遊びをしていたところのすぐ隣は小さな湖のようで(写真右下)、凍ってはいるものの雪が風で吹き飛ばされているのかあまりなくて、水の色が見えていました。初夏に湖が融けるときはさぞかしきれいんだろうなぁ💕


「じゃあ、そこにいてくれてもいいよ。どうせもうちょっとで朝行ったのと同じ峠が見えてくるはずだから、そこで往復するし、待っててくれても」そう言って歩き始めると…


あれ、一応付いてきた(;'∀')


せっかく来てくれたので次男を待ちます。


堂々のモン・ヴィゾ(3841m)。頂上はイタリアですが(てか、今わたしがいる地点も既に国境ラインになります)ひときわ高く美しい姿からひそかに「南仏のモン・ブラン」または「南仏の富士山」だと思っています(^^;)


モン・ヴィゾのイタリア側の麓は雪がありません。同じくらいの標高でもフランス側にはびっしりと雪が溜まっているのに、不思議なものです。


きりのいいとこまで登っておこう・・・


そこら辺でいいか。。


はい、本日午後の頂上、標高約2930mの地点に到着です。午前中に通過したサン・ヴェラン峠の少し上になります。先ほどは峠からこことは正反対にある3000m台の山に登りかけてあと15mくらい(高低差で)のあたりで強風のため撤退したのでした😓


グーグルフォトがこの日撮った写真の位置を示してくれています。赤いラインが国境、左がフランス、右がイタリアです。


そして、グーグルフォトは今までストックされてる写真の位置も示してくれますが…☟

昨年10月下旬に子供たちとフォンデュピクニックした辺り(フランスで2番目に標高の高い峠道路、アニエル峠からイタリア側に下りたところでした)と直線距離で2キロほどしか離れていなかったという・・・駐車場(道路)的にはだいぶ違うところだったというのに、面白いものです。


さて、もう景色も見飽きたので(歩いてるときとあんまり変わんないんですね💦)さっさと山小屋まで帰るとしましょう。



途中、お日様が山の後ろに隠れました。つまり今までずっと日向を歩けていたということになります(*´ω`)


山小屋までもう少しです。右側中央よりやや下に見えてるやつです。


帰りは早歩きであっという間でした。テラスには他の人のスノーシューも立て掛けてあるのでわたし達も隣に。


突風で激寒だった午前中に比べると風の少ない日向の部分中心に歩いていたので寒くは感じなかったですが・・ザックに入れていたペットボトルは凍ってました。


山小屋から凍ってない水を(^▽^;)汲んできて暖かい飲み物を準備しておやつタイムです。出発前にうちで焼いたヘーゼルナッツ入りチョコレートケーキを持ってきています😊


昨日の宿泊客はほぼ全員スノーシューの人でしたが、今日はスキーヤーと半々くらいのようです。ちなみに昨日は定員40名のうち37人、今日は19人が泊まると山小屋の方が言っておられました。大晦日は満員だったそうです。


昨日は夕食後に星空の写真を撮りに出ましたが、夕食前に既にだいぶ暗かったので7時前に撮った空です。


昨日となんら変わらないような写真ですが、一応・・・


晴れ渡った空だったので今晩も星がよく見えます✨


さて、お待ちかねの夕食の時間です(#^.^#)
ここの山小屋での夕食は午後7時。といっても7時くらいに宿泊客がお皿やフォーク、ナイフなどを並べるのを手伝い始め、食事自体が始まるのは7時15分くらいだったと思います。テラスで空の写真を撮っていると出てきた20代後半くらいの山スキーヤーのカップルと食事前にお話しして話が弾みつつあったのですが、残念ながら別のテーブルでした。


隣の席はひとりしか写っていませんがもう一人向かいにも女性がいて、マルセイユから来た二人組の40歳前後くらいの女性山スキーヤーさんでした。お二人ともまだ小さな子供を持つお母さんですが、旦那さんに子供を預けて2泊でやってきたそうです😊
わたしが2回しか行ったことがない南仏(ここよりももっと南になります)メルカントゥール国立公園の山について詳しかったので(マルセイユからだともっとも近い本格的な山になると思います)色々おすすめを聞きました。


今日はホウレンソウのスープでした。
この後、写真を撮り忘れましたがサラダが出ました。ゆで卵と胡桃が入ってたのは昨晩とほぼ同じですが、干しブドウの代わりにオリーブだったので連泊する人が全く同じものを食べないようにとの配慮なのかな、と思いました(*´ω`)


メインは仔牛のブランケット(シチューみたいなもの)。フランス家庭料理の定番です。付け合わせにはお米とキノア、丸麦が混ざったものでヘルシー志向かつとってもおいしくてみんなおかわりしまくりでした。


チーズは地元のものばかり、牛乳製と羊乳製です。昨晩は2種類でしたが今日は3種類ありました。真ん中のとろりとしたブルーチーズが悶絶もののおいしさ。ゴルゴンゾーラを思い浮かべるあまりフランスでは出会わないタイプのものです。同じ製造元のチーズを帰りに道の駅的ショップで買ったのですが、熟成が進んでいて、とっても美味しいけれどこれとは全く違うパターンの味になっていました。こういった手作りチーズは自然のものなので全く同じ状態のものに出会える確率は少ないということです・・・


デザートは水切りだけされたフレッシュチーズ(フェッセルと呼ばれます)。ラズベリーソースにグリルしたスライスアーモンドがかかっているへんが山小屋にしては洒落ています。横に添えてあるのは昨日の晩御飯のデザートだったチョコレートケーキを薄く切ったものでした。さては・・ちょっと余ってたなっ(;´∀`)


おまけの1枚。塩コショウ入れはケラ地方の伝統的なモチーフ入りの彫刻でした。林業がとても盛んで家具や小物が職人によって作り続けられているようです。



次はようやく最終回です(;'∀')

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