フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

アニエル峠を越えイタリアからフランスへ帰還

先月、友人Cさんと4泊5日で出掛けたテント泊自転車旅、4日目午後のお話です。
イタリアのサンぺーレ峠の最後、250mほどの高低差を登って麓まで下りた後、フランスとの国境になっているアニエル峠(イタリア語ではアニエロ峠)まで登ってきました。
標高2744mはイズラン峠(2770m)に次ぐ国内2番目、ヨーロッパ全体では3番目の高さの峠になっています。


22,4㎞で1467mの高低差を登る平均7%の峠道で、最後の9㎞の平均は10%。
前日2800m以上の高低差を登って疲れていたこともあり、5㎏の荷物がきつく感じられました。Cさんの15㎏以上の荷物に比べると屁でもないはずなんですが、体力が違います😓


これから下りていくフランス側。
オート・ザルプ県のケラ地方になります。
黒い影のように見えて分かりにくいのですが、上の写真の中央やや左上に山小屋が写っています。登山客はもちろんのこと、車やバイクで旅行している人も泊まることのできるヒュッテです。


峠の名前そのままの「アニエル山小屋(ヒュッテ)」です。
4日前に出発して以来、時々川や水場で体を洗ってはいましたが、控えめに言ってもドロドロのわたし達😢😱🤮ヒュッテのシャワーを利用させてもらうために寄っていくことにしました。


ここはヒュッテとしてはかなり規模が大きい方だと思います。
木でシンプルな設計で作られているためか、圧迫感はありません。


フランスのヒュッテでは、玄関で上履きに履き替えます。
大抵、クロックスの偽物😂スリッパが定番です。


広々とした食堂に4、5人の宿泊客の方がおられました。
従業員の方と話しましたが、9月も半ば(当時)ということで、週末でも満員にはなかなかならない、とおっしゃっていました。


シャワーを使わせてもらう前に飲み物も注文。
わたしはココア、Cさんはビールです。
峠に登っている最中は「く、苦しい~💦😭」と瀕死状態でしたが、一気に元気になりました(*´▽`*)


マガジンラックには、お山の写真集やハイキング・山スキー関係の本や雑誌がたくさん置いてあります。特にこの地方を代表するお山であるモン・ヴィゾの写真集は同じものが3冊もありました。
この後、4日ぶり🤣のシャワーでスッキリ✨Cさんが払ったのでいくらか分かりませんでしたが、こぎれいなコインシャワーでした。


出発するにあたって、荷物を整理します。


まだ明るいけれど、夜の7時過ぎです。
もう30分もすれば暗くなり始めるので、さっさと下りていきたいと思います。


後方右がヒュッテです。
髪の毛が乾いていないので、括らずにヘルメットを被りました。
あまりたくさんは走らないので、サイクルパンツではなく、パジャマ代わりのタイツとショートパンツでダウンヒルしていきます。


下りていく途中で日が沈んでしまいました。
放牧の牛さん達が道路ギリギリにいました。電気柵があるので、道路に出てくることはありません。


ヘアピンカーブの部分。
峠の近くの稜線にはまだ少し日が当たっています。


村まで下りてしまうと、テント設営地を探すのに苦労するので、少し手前、標高2100~2200mくらいの地点から未舗装の林道に入り、しばらく自転車を押して歩きます。
10分ほど進んだ地点でテント泊に良さそうな場所を見付けることができました。


焚き火用の石が組んであったので、せっかくなので使うことにしました。
この時は誰もいなかったけれど、野営スポットなのでしょう。
いつも通り、Cさんがテント設営する間にわたしはご飯の準備をします。
毎回、到着するのが夕暮れギリギリなので、同時進行しないと真っ暗な中ご飯を作るか、真っ暗な中テント設営することになります😂



この日も、今食べるご飯と、翌日のお昼に食べるご飯と両方作りました。


真っ暗になった後も、しばらく火を見ていました。
炎を見ていると落ち着くし、疲れが癒される気がします。
しっかりと火を消してからテントに入ります。


4日目の記録👇

前日ほどではなかったけれど、獲得標高2478mと結構登りました。


最終日編に続きます。
お読みいただきありがとうございました

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