フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ツールが昨年通ったグラノン峠へ

昨年のツールドフランスの第11ステージでのゴールになったグラノン峠に先月登ってきました。


ツールでは、サヴォワ県のアルベールヴィルを出発、ガリビエ峠などを経由する151㎞という長く厳しい行程のゴールでした。
わたしは通りがかったついでで、あまり時間もなかったので、麓のサン・シャフレーという村から峠への往復という、最低限のコースです。


麓からはこんな感じの峠道です👇

ヒルクライム専門サイト「アルプ・フォーエヴァー」からお借りしました。
12,7㎞とそう長くはないものの、恐怖の平均9%です😱


ツールでは、この厳しい登り坂で、無敵艦隊かと思われたポガチャルが脱落。調子を上げてきたヴィンゲゴーが峠の4,5㎞手前でアタックをかけ、バルデやキンタナを抜かしてゴールというドラマチックな戦いが繰り広げられました。


昨年の8月にも実は一度、この峠には登っています。その時は途中で一度、「上着を脱ぐ」という名目で足つきし、2~3分立ち止まりました。しかし、これといった名目がなくても、どこかでは足つきしていたと思います💦まじキツイ山道でした。


しかし、4泊5日テント泊イタリア遠征で5~6㎏の荷物を括り付けて毎日ヒルクライムしていたことで鍛えられたのか、この日は足つきなしで、さほど死にそうになることもなく登り切ることが出来ました✨
奥に写っているのはシーズン中は休憩が出来る質素なカフェですが、既に閉まっていました。


峠から少し徒歩で登った地点にあるインスタ映えっぽいカッコいいオブジェ前で。


登山客の若いカップルが歩いてきたので、撮っていただきました。


峠にあったツールドフランス関係の看板。
グラノン峠だけでなく、この周辺(ブリアンソネ地方と呼びます)にツールが来た時の思い出深いエピソードについて書かれています。


ここグラノン峠までツールが来ることはほとんどなく、谷の向かいのセール・シュヴァリエというスキー場のほうがむしろよく登場しています。
そもそも、グラノン峠の反対側は舗装されておらず、軍隊専用道路になっており一般車は通行禁止。つまり反対側には下りることが出来ないため、正式に峠道という扱いはされていないのが現状なのです。


峠道のパーセンテージ。
最初にわたしが載せた表とは出発地点が少し違うため、11,3㎞・9,2%と表示されています。


昨年のツールの選手たちのタイムが載っています。
ちなみにわたしは1時間11分・・・
ヴィンゲゴーの倍か🤣
しかも、彼らその前にガリビエ峠とか越えてきてるしな🤣


この日、確か日曜日だったと思うのですが少し時間帯が早かったためか、登っている最中や峠でサイクリストさんは全然見かけませんでした。


下りていきつつ。
峠のすぐ下にはアルペン猟兵(山岳専門の部隊)の駐屯地があります。


ダウンヒル中は、登ってくるサイクリストさん何人かに出会いました。


左側に写っているのが、セール・シュヴァリエというスキー場です。
ここオート・ザルプ県では最も規模が大きい(ゲレンデのトータルが250㎞)スキー場なんだそう。


ツールの通った名残があちこちに。
大体は選手の名前です。


サイクリング用の道しるべ。
県ごとに違っていて、ここオート・ザルプ県のものが見慣れていることもあるかもしれないけれど、見やすくて一番好きです。


峠までの往復のみ、とあっという間で少し物足りなかったのですが、去年は足つきなしでは登れなかった峠に死にそうにならずに登れたことで自信につながりました。
また次回(多分来シーズン以降…)はもっと長い行程に組み入れて登ってみたいです。


お読みいただきありがとうございました。

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