フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

閉鎖直前!滑り込みイゾアール峠

先月末に、大好きな峠のひとつであるイゾアール峠を今シーズン2回目にクライムしたときのお話です。
前回は夏に周回の長いコースで走りましたが、寒いので麓の町ブリアンソンからの往復だけにしておくことにしました。


オート・ザルプ県第2の町ブリアンソンに到着したのは朝の9時前。
これは10月末のお話ですが、町の標高は1200mもあるので、まだまだ寒い💦
人一倍寒がりなのに、どうしてこんな寒い時期に寒い場所に行こうとするのか謎過ぎます。
とても自転車に乗る勇気が出ず、イートンインスペースのある大きなパン屋さんで時間を潰しました。ガラス越しに外を歩く人たちはみなダウンジャケットや冬用コートをまとっています。ううう・・・このまままったりとコーヒーのお代わりでもして、ブリアンソンまでのドライブを楽しんだってことにしてもいいんじゃないの?という考えさえ頭をよぎります。
しかし、ほんわかした黄金色に色付いたカラマツ林の中を走りたい・・・
外に出る勇気を奮いだし、パン屋さんのトイレでサイクリング用のパンツ(長いやつ・今季初登場)に履き替えました。


ちなみにブリアンソンから峠までの傾斜はこんな感じになっています。
👇

本当ならある程度平たいところを走ってから山道に入る方が足が慣れていいはずなのですが、どこから出発すればよいのか考えるのが面倒で、以前に停めたことのある峠道が始まる直前の駐車場に行きました。


廃虚になった病院なんだか学校なんだか軍隊の駐屯地なんだか、そういう感じのお化けの出そうな建物の隣の広い駐車場です。出発したのは10時前。なんとか寒さは我慢できる気温でした。半分ほどの距離を進んだ辺りから、山肌や地面にいくらか新雪が積もっているのが見られました。


で、いきなりのイゾアール峠(^▽^;)
ブリアンソンから19㎞ちょっと、高低差では1170mでした。
こちらの斜面から登るのは3回目でしたが、初めて足つきなしで登ることが出来ました。
峠の反対側に別荘を持ってるという北フランス在住というおじさまが撮ってくださいました。楽しいおじさまで、「遅いっ!遅すぎるよ!ツールドフランスが通ってもう3か月経ってるよ。あ、いや早すぎるのかな、次回のツールドフランスが通るまで半年以上ある!」と(;^_^A


そんなに疲れていなかったので、反対側に少しだけ下りてみます。


カッス・デゼールと呼ばれる岩々な景色のところまで下りてきました。
あんまり下りると登り返すのも面倒なのでここでUターンします。


再び峠まで戻ってからカラマツの美しい道路を楽しみつつ下りていきたいと思います。


気温は低くダウンヒルは本当に寒いんですけど、カラマツのオレンジ色、草紅葉した黄色い地面の暖色系の景色で気分だけは暖かく!?なります。


19世紀に創業のナポレオン山小屋。
6月~9月くらいにはバイカーさんをはじめツーリストで賑わうレストラン・カフェ兼ホテルですが、この時にはもう閉まっていました。


ツールドフランスにもよく登場するので夏場はサイクリストさんがいっぱい来る峠道ですが、さすがに寒すぎるのか、全く見かけませんでした。


わたしの知っているの中でもカラマツが特に美しい峠道です。
特に新雪とのコントラストにはうっとりしてしまいます。カラマツがここまで紅葉するのは大体10月末以降なんですが、色付いて来たなと思うと、間もなく峠道が冬季閉鎖してしまうんですよね。
実はこのサイクリングの翌日にまた雪が降り、2日後には冬季閉鎖されてしまいました。寒がりなのでちょっと迷ったのですが、行っておいて良かったです(*^^*)


この日のライド記録👇

また来年、出来れば残雪のある開通直後にでもクライムしに来たいと思います。


お読みいただきありがとうございました。

×

非ログインユーザーとして返信する