フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

突風にやられた新雪スキー

今月前半に友人Cさんと新雪スキーを楽しんだ時のお話、後編です。
2時間弱くらい登ってきた地点にある羊飼い小屋の隣でランチにしたあと、再出発したところまで書きました。


間もなく、Cさんが上着を脱ぐのに立ち止まっていたので、抜かして先に歩き始めました。
ノートレースの新雪なので、つまりわたしがトレースを付けつつ歩くということです♩


振り返って。
暑がりのCさんは半袖になってしまいました。お天気は良かったものの、この日の最高気温は2~3度くらいだったと思います😂


Cさんは写真には全く興味がなくて、カメラは持っていないしスマホでさえも全然撮らない人だったのですが、わたしに影響されたのか🤣、最近中古のコンパクトカメラを買い、これもそのカメラで撮ってくれていました。
そんなに量のない新雪だったものの、湿り気の多い重たい雪で、前を歩くのは疲れるので、10分くらい歩いたところで順番を入れ替わってもらいました😅
Cさんは「後ろを歩くのはずっと楽だと思っていたら、トレース作り立てだと左右の雪が内側に崩れるので、またそれを押し分けつつ進まないといけない。思ったほど差はなかった」との感想でした。


再びトレース係のCさん。わたしが前を歩いたところは傾斜がほとんどありませんでしたが、この辺からは少しずつ急になっていきます。


北壁なので、既に日陰に入ってしまいました😓


ジグザグに登っていきます。
この辺りから次第に急になっていくので雪崩対策で、30mほど距離を置きつつ登っていきました。


稜線の低い位置よりも上まで登ってきました。奥は少し雲海っぽくなっていたので、そちらを見に行きたいような気がしたのですが、わたし達が目指すのは稜線のもっと高い位置です。


その雲海っぽい雲が、強い風によってこちらまで時々移動してきます。
これはCさんが撮ってくれていた、薄い雲の中を登ってくるわたしです。
そう、この斜面を登っていくにつれ、風がどんどん強くなり、辛くなってきました。


1時間近く登ったでしょうか。傾斜がかなり急な上、風に晒されて雪がガチガチになっていたので、スキー板を外して登ることになりました。
えっ、そういうパターン??
今日は新雪ウキウキ・ほのぼのハイキングかと思っていたのになんだか違うような雰囲気になってきました💦


Cさんに続きます。・・・が、雪の量が少なくてしかもガチガチでズルっと滑り、滑落して怪我をするような場所ではないけれど少し滑り落ちてしまって怖い目をしました😭


峠までもう少しです。この辺りから雪の量も質も大丈夫だったので、再びスキーを履いて進むCさん。わたしは先ほどの「ズルっ」と強風で完全に心折れてしまい、スキーだけ履いて、ここで待っておくことにしました。


写真では風とか寒さとか伝わりにくいと思うんですが、多分分かってもらえるんじゃないか・・・って一枚を載せます😂🥶
峠までの残りは楽勝なのかと思っていたら、案外Cさん手こずって10分くらいかかっていました。プラス、峠で下りる準備をして下りてくるまで合計20分以上この場所でじっと待っていたため、体の芯から冷え切ってしまいました😭😱🥶


峠でCさんが撮った写真①。


写真②。
「反対に下りるのも良さそうだったよ」と。
Cさんは夏山・冬山を問わず、地図や、行ってみた感じでコースを組むのが得意というか、大好きなのです。


わたしもCさんを待っている間に、スキーの滑り止めを剥がすなど下りる準備はしていました。


あまり分厚くない新雪というと、どんなに滑りやすいかと思われるかもしれませんが、湿ってボッテリとした雪質だったことや、日陰になって表面に氷の膜ができていたことで、初心者のわたしにはとても難しい雪でした。


それでも何とか下りてきたわたし😅
稜線の爆風が写っています。


さらに下りてきて。
傾斜が緩くなり、少し滑りやすくなりましたが、決して楽勝というわけでもありませんでした。ちなみに、中央やや上に見えているのが、ランチ休憩をした羊飼い小屋です(中に入れたわけではないけれど)。
この後、森の中、林道を通って車まで下りました。


無事下りてきましたε-(´∀`*)ホッ
この日のハイキングの良かったことのひとつは、車までスキーで下りてこられたことです😂
しっかし、寒かった💦💦体が冷え冷えで、この日の夕方~夜にかけて悪寒が治まらず、風邪を引いてしまったのかと思ったのですが、翌朝には治っていました。


お読みいただきありがとうございました。

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