フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

グラノン峠登ってみた

グラノン峠(2413m)は、今年のツールドフランスの第11ステージ(7月13日)のゴール地点になりました。峠というには、一方からしか登れず反対側は未舗装なばかりか、軍隊車両以外は通行禁止になっており、下りることが出来ません。そのため、峠道として機能していないとして、標高の高い峠道リストからは外されています。
ちなみに2413mは、フランス国内で4番目に高いガリビエ峠(2642m)と5番目のイゾアール峠(2360m)の間に位置することになります。


車では何度も行ったことがあり、とっても綺麗な場所であることは分かっているのですが、恐ろしく険しい山道なので、今までチャレンジする気が起こりませんでした。
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ツールドフランス関係のサイトよりお借りしました。
実質的な山道の部分は11㎞ちょっとと、特に長くはないものの平均9,2%です😱
このブログによく登場するふたつの短いけれど険しい峠道・ノワイエ峠(7㎞、平均8,6%)グレーズ峠(5㎞、平均9,9%)足して2で割らずに、繋げた感じです😂


ノワイエ峠にしても、グレーズ峠にしても、その手前の山道も含めて、足つきなしで登れますが、峠に到着するときには毎回死にそうになっています。なので、このしんどさがもっと長いのは無理だ・・・と思って避けてきていたんですよね。


だって、これですよ!?
しつこく、別のサイトに載っていた傾斜の説明
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ヒルクライムの専門サイト「クライム・ファインダー」より。こちらには平均9,3%と書いてあります。麓の村からの高低差は1059mのようです。


それが、少し前のブログに書いた「レべチな人たち」カップルがそそのかしてきました・・・グラノン峠で行われるヒルクライムのレースに出るので、それにわたしや友人Oさんも出んか?というのです。
は??
登れるかどうかも分からない峠道のレースに参加する??
あり得ません🤣🤣
「君の最近の感じだと、余裕で登れると思うけど」とわたしに最近サイクリング用ボトルをくれたFさんが言います。「なんとか登れたとしても、死にそうになってる初心者が、レースに出るのはおかしい」と頑固に拒否するわたしにFさん、「でもこの日はレースの時間帯は車が通行止めになるんだよ。登りやすいから、レースの少し前にでも登ったら?」と妥協策を提案してきました。Oさんもレースはどっちでもいいけど、登ったことがないからせっかくなので、車が走っていないこの機会に登っておきたい、と言います。


そんなわけで、レースの始まる2時間ほど前に出発することにしました。
写真は麓の村の駐車場です。
FさんMさんカップル、特にMさん(女性)は上位入賞を狙っているので、前夜から現地入り、ホテルに泊まっていました。ふたりとはレース後に会って一緒にお昼ご飯を食べることになっています。
これは8月の話なんですが、寒かった朝で、久しぶりに長袖の上着を着ての出発になりました。ちょっと肌寒い、くらいなら漕いでるうちにすぐ暑くなるのは分かっているから、我慢して半袖で出発しますが、あまりにも寒過ぎました🥶


相変わらず、ヒルクライム中の写真はありません。
分かってはいたけど、きつい坂道です。でもツールドフランスでは、ここに登る前にガリビエ峠にも登ってるんですよね(;''∀'') 


森の部分を抜け、日向を漕いでいるとさすがに汗かきかきです。
上着を脱ぐために足つきしたのは、最後の集落を抜けた1900m弱の地点です。
服を脱ぐという名目でしたが、ホッとしたのは言うまでもありません(;^_^A


深く考えずに、いつもより厚い目の上着(全然サイクリング用ではない)を着てきてしまいました。腰に巻こうかとも思いましたが、Oさんが自転車のハンドル周りに巻き付けた方がいいと言います。しかし、巻き付け方が下手過ぎて、このあと立ち漕ぎをする時に邪魔になりました😓でも2回目足つきするのは嫌なので、このまま峠まで登り切りました。


峠に到着です。

しんどかった💦💦


峠では、もうじき開始されるレースの準備が進んでいました。


わたしのLOOKと、OさんのCANYONと。
途中まではほぼ同じスピードで走っていましたが(森の部分はわたしの方が早かった)、最後にダッシュをかけたOさんが2~3分先に到着しました。
車を停めた地点からだと、1時間20分(うち上着脱ぎ休憩数分)でした。
Mさん達は56分とかだったみたいです(レべチの極意ここにあり)・・・


さて、峠周辺はとっても景色が良いので、せっかくなのでウロウロしてみたいと思います。
マウンテンバイク用のビンディングシューズなので、まあまあ歩けるのです。
Oさんは普通のロードバイク用のシューズだけれど、慣れているので結構普通に歩いていました。


ハイキング中の写真、と言ってもおかしくない景色です。


峠のすぐ手前には、軍事施設があります。
アルペン猟兵(かつてイタリアとの国境を監視するのに設けられた山岳エリート部隊)が訓練するのに時々滞在するそうです。


鷲のカッコいいロゴは、正面にあるセール・シュヴァリエのスキー場のマークです。
その岩のテーブルみたいなところに・・・


鳥観図がありました。


一枚撮ってもらいました。
峠に着いた時は汗まみれでしたが、風があり寒くなってきて上着を着ています。


さて、この日のおやつです。
可愛いのが出てきますよ~


どないですか?これ😁
マジパンなんです。つまり、アーモンドとお砂糖なので、カロリー高くてサイクリングにぴったりです。
どんなことになってたかといいますとね・・・
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貰い物なんですが、こんな風に詰め合わせてありました。


箱も、フルーツや野菜を入れるような木箱をイメージした印刷がされており、可愛い😊
ちなみに、フルーツ味は付いていなくて、どれも同じ普通のアーモンド味です。


この突き刺さってるやつは、飾りで食べられないので要注意です(;^_^A
このように、まぁどうってことないマジパン菓子なんですけど、わたしの冴えないサイクリングおやつの中ではかなり可愛いので、ちょっと詳しく解説してみました( ̄▽ ̄;)
大事に少しずつ食べて、今ではふたつを残すのみになっています。


ダウンヒル、ランチ&午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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