フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

67歳ベテランスキーヤーの意地を見た

友人Fさんとスキーハイキングに出掛けた時のお話です。
国立公園内でわんこ禁止のため、飼い犬のフィルー君と奥様のCさんはお留守番でした。


物静かで、とても人当たりのよいFさんなのですが、この日はガンガン飛ばして登っていきます(・・;) 
追いつこうと必死で追いかけますが、距離を離されることもなければ、追いつくことも出来ず💦 そんなことをしてるうちに、前に見えている人は全員抜かしてしまいました(^▽^;)
ベテランスキーヤーとはいえ、普段から頻繁にスポーツをされているわけではないのに、67歳でこのスピードは普通じゃないと思います。
Fさんはかつて放牧を含む酪農の仕事をされていて、羊飼いも数年間されていたことがあるので、自然と身に付いた体力なのかもしれません。


振り返って。
古い雪で、多くの人(ほとんどはスキーヤー)が登ったり下りたりしたことで踏み均されてはいるものの、幸い雪はたくさんあります。下りる時、こういう木や岩だらけの場所で雪が少ないとキツいんですよね・・・


森林限界を越えました。
森の中は、意外にも日向の部分も多かったのですが、しばらく日陰になっていました。
でも、そろそろ日向に出ようとしています✨


それにしても、Fさんの気合いは何なんでしょうか。
今日はゆっくりとお散歩しよう、みたいなことを朝ご飯の時に言っていたのに💦
何より、わたしの持つFさんのイメージとはちょっと違います。


ひとつ思い当たることといえば・・・駐車場をほぼ同時に出発した若者4人組があったのですが、Fさんがスキー板のビンディングにちょっと問題があって立ち止まったときに抜かされました。その後、ものすごい勢いで抜かし返して、その勢いのまま登ってる感じです。そして、帰りにぽつりと言っていました。「これでも、昔はレースに出てたこともあるんだよ」と。わたしの周りの男性にそういう人はいるんですけど😅まさかこの温厚な感じのFさんまでが「抜かされることは耐えられない」体質とは思っていなかったので、ちょっとびっくりでした(;^_^A


さて、この場所なんですが、実はFさんと来るのは2度目なのです。
初めて来たのは3年前、わたしが山スキーを始めたばかりの時でした。
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滑るのはもちろんのこと、登るのさえ遅かったので(まだ足首に人工関節を入れる前で、歩くの痛かったこともある)、遠くまでは行けず、ひとつ上の写真の真ん中らへんでランチにして、往復しました。奥の斜面なんかは今ではなだらかに見えますが、当時はとんでもない急斜面に思えたものです。
滑ってるとこ(^_^;)
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ボーゲン気味にターンしてるところ。
まあ全然おかしなフォームというわけではないけど、ドギマギしているのが分かるかと思います(^^ゞ


さて、現在の話に戻ります。


雪の上に1ユーロ硬貨が落ちていたので、拾っておきました(^▽^;)


相変わらず縮められないFさんとの間の距離(・・;)
写真とか撮ってると、余計に離されます💦
でも、この写真のあたりで立ち止まってくれました。
急斜面にアタックする前に、軽くおやつを食べました。


おやつでパワーアップした67歳とアラフィフ障害持ちおばちゃんが狙いを定めた3人組・・・


抜かしたった\(^_^)/(大人げない・・・)
30代くらいの男性3人組でした。


峠の直前が急でスキー板が滑りがちだったので、クト―(スキー用アイゼン)を付けるよりも、むしろ靴で歩いて登ることにしました。


クトーを嵌めている最中のスプリットボード(スキーのように二つに分かれるスノーボード)の兄さんは、イタリア人でした。
この後数分間お話しながら峠まで登りました。
日本のパウダースノーのファンで、コロナ以前は毎年のように日本へスキーをしに出掛けていたんだそうです。今までにも、日本にわざわざスキーに出かけたことのあるスキーヤーさんに何度も出会ったことがあります。わたしは日本ではスキーをしたことがなくて、その魅力を知らないのが残念です。 


わたし達がスキーを再び履いて出発すると、先ほど抜かした3人組が登ってきました。
イタリア人兄さんは、この方たちとグループだったらしくて、3人が来るのを待っていました。


えっ(;´Д`)
わたしがイタリア人と別れ際に一言二言と交わしているうちに、Fさんが遥か彼方に💦


わたしも負けじと追いかけ、何とか追いつくことができました。
ゼーゼー・・・今日は散歩ではなく競争だったみたいです(;^_^A


追いついたついでにFさんに撮ってもらいました。


後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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