フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

なんちゃってガリビエ峠

南方面へと移動する予定だったある週末のお話です。途中でどこかで自転車に乗ろうと思い、早い目に家を出ました。通り道でどこに登れるかな?と考えた時に思いついたのがアルプ・デュエーズでした。ツールドフランスに組み入れられることの多いスキー場で、昨年に一度、サレンヌ峠という近くの峠も併せて周回したことがあるだけで、今年は一度も登っていません。この日は時間は2時間半くらいしかないので、周回をしている余裕はないけれど、アルプ・デュエーズへの往復だけならできるな、と思いつつ早朝、うちを出発しました。


アルプ・デュエーズの麓の町、ル・ブール・ドワザン。
土曜日で、大きなマルシェが出ていました。昨年と同じく運河沿いに車を停め、外に出てみると・・・寒っっ🥶
マルシェに買い物に来ている町の人たちもみんなダウンジャケットや厚手の上着を着ています。そうか、もうここらは冬なのか・・・
この町、周りを高い山に囲まれているせいか日当たりが悪くて日が昇るのが遅いみたいです😓寒すぎる💦もっとゆっくりにうちを出たらよかった_| ̄|○ 天気予報は晴れで、もう少ししたら日が昇って徐々に暖かくなるのでしょうが、それまでじっと待つ気もしません。
元々、アルプ・デュエーズにはあまり思い入れがなかっただけに(単なるスキー場で、道路も含めて個人的には全然魅力的には思えませんでした)、さっさと町を後にしました😅


そんなわけで、ル・ブール・ドワザンからどんどん進んだヴィラ―ル・ダレーヌという村に車を停めました。
妥協策で考え付いたのは、好き過ぎる峠のひとつでツールドフランスが今まで37回とアルプスで一番よく通っているガリビエ峠の少し手前に位置しています。
もう少し手前から出発したほうが登り甲斐があるのですが、時間的にあまり余裕がないのでこの辺でお茶を濁したいと思います。タイトルに「なんちゃって」と書いたのは「せっかくガリビエ峠に登るのにお手軽過ぎるだろ・・・」という後ろめたい気持ちからです(^▽^;)


出発地点から高低差で450mほど登ったところにあるロータレ峠(2057m)。
この峠道はグルノーブルとブリアンソンという大きな町を結ぶ主要道路であるため、通年で開通しています。
そして、この峠からガリビエ峠(2645m)へと続く峠道が出ているのです。


日向でガシガシ登ってきて暑くなってきたので、アームカバーとレギンスを脱ぎ、膝上のサイクルパンツと半袖ジャージという真夏と同じ格好になりました。ついさっきは寒過ぎて車から出るのもためらわれたというのに・・・いっつも書いていますけど、お日様、グレート過ぎます✨


着いた~
ロータレ峠からガリビエ峠まで48分でした。
この写真を撮っていたら、反対側から50代くらいのソロサイクリストさんが登って来て「撮ってあげるよ。で、その後僕の写真も撮って♩」と話しかけてきました。


ありがとうございます😊
その方と10分くらいお話ししたのですが、サン・ミッシェル・ド・モリエンヌから登ってきて、反対側に下り、ル・ブール・ドワザン(わたしが寒さに撃沈した町)まで下りて、グランドン峠を越えてサヴォワ県に戻り、サン・ミッシェルまで帰るという予定なんだそうです。それって、高低差4000mオーバーのかなりしんどそうなコースなんですが、実はわたしが夢見ているコースのひとつでもあります。でも時間がかかりそうなので、あまり日が短くない時期でないと無理だなぁ、あ、でも夏は暑すぎて無理か、など色々妄想しております(^▽^;)


こちらがサイクリストさんが登ってきたサヴォワ県側の道路。
今年の初夏に峠道が開通した直後に登った時は、こちらからでした。


スイスナンバーのポルシェ(911ばかり)が次々とやって来ました。
クラシックなモデルを中心に20台以上あって、圧巻でした。


以前はなかったような気がする、映えオブジェの前でも一枚。
めっちゃ手前から登ってるくせに図々し過ぎるんですが😂


今登ってきた道路はこちらです。
あまり時間に余裕がないのでさっさと下りていきます。


後方右は、エクラン国立公園の代表的なお山のひとつ、メイジュ(3984m)。
左奥にはエクランで最高峰のバール・デ・ゼクラン(4102m)。


県ごとに違うサイクリング用の道標。
ここオート・ザルプ県のものは読みやすく、デザインもお洒落で気に入っています。


ロータレ峠に着く少し手前の地点。
決して長い峠道ではないのですが、バラエティに富んだ、本当に美しい景色の連続で、何回来ても(何なら車で来ても)ドキドキ・うっとりします。


車を停めているヴィラ―ル・ダレーヌ村まで戻ってきました。


先ほどは通らなかった村の中心。


駐車場付近にあった看板。
アルピ二ズムの村、と銘打ってあります。
前述のメイジュをはじめ、いくつもの名峰が周りにずらっとあり、それらはクライミングなどの技術と装備を必要とする、高レベルの登山になります。


なんちゃってですみません、な感じのガリビエ峠クライムの記録(;^_^A


お読みいただきありがとうございました。

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