フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪が足りなくて・・・

11月末の週末のお話です。2~3週間前にどっさりと積もった雪は一部の山を除いてかなり融けてきてしまっていました。
山友のCさんは、山スキー(バックカントリースキー)をする人にしては珍しく、スノーシューでお山を散策するのも好きらしく、「スノーシューを持って1泊ハイキングに行こう」と誘われました。


出発してまずは道路から谷底まで下り、その後反対側の斜面を登っていきます。
谷底は冬の間は一日中日陰になっているので、お昼過ぎだというのに霜が下りたままでした。


かなり急な山道をどんどん登っていきます。
雪は全くなく、晩秋の低山と言った感じです。


もう日が低くなりつつあります。
この茶色地面、落葉したカラマツの葉なんです。ふかふかの絨毯みたいで歩きやすかったです。


森を淡々と1時間半ほど登って、広々とした野原に出てきました。
ここでは夏には羊の放牧が行なわれ、この小屋には羊飼いさんが滞在するんだそうです。
シーズン以外は登山客に避難小屋として解放されている羊飼い小屋もありますが、ここは鍵がかかっていて使えないようです。


少しずつ残雪の量が多くなってきました。
柔らかいなら、どうってことないのでしょうが、日陰になってきてカチンコチンです。時々ズルっとなって危ないので・・・


ついに登場しました、スノーシュー。
スキーを覚える前は冬の間ずっとお世話になっていたグッズです。すっかりご無沙汰していますが、雪がそんなになくて、かといって登山靴だけでは滑ったりズボズボとなって歩きにくい場所もある、というときには、スキー板+スキー靴を担いで登ってくるよりも軽いので便利です。


懐かしいスノーシューでレッツゴー(^^♪
あと、平たいところやアップダウンの多いところも、スキーよりもスノーシュー向けだといえます。


これはCさんのスノーシュー。
TSLというフランスで圧倒的なシェアを占めるメーカーです。
このモデルは軽くてシンプルなもので、爪はあまりしっかりとしていません。急な斜面を登るのには適していませんが、Cさんの場合、スノーシューは雪の少ない晩秋・初冬に低山を散策する用で、雪が本格的に積もりだしたら山スキーにシフトするので、こんな感じでいいんだそうです。


小川がガッチリと凍っているところを渡ります。
スノーシューの爪がアイゼン代わりになるので安心です。


平たいけれど、一応稜線になっているところに到着しました。
日当たりが良いため、雪はほとんど融けてなくなっています。


この後はトラバース気味に少しずつ標高を下げていきます。
再び雪がまだら模様に残っている斜面です。雪のほとんどないところや、何なら石ころの混じった土の上でもあまり気にせず歩けるのがスキーよりも便利です。


避難小屋が近くなってくると、もう雪がほとんどなかったのでスノーシューは外して登山靴で歩きます。日陰と日向の境界線、中央左に2本あるカラマツの木のすぐ右に避難小屋が写っています。


着きました、今晩のお宿となる避難小屋です。
標高2300m台だったと思います。


避難小屋はちょうど日陰に入ってしまったところでしたが、少し上はまだギリギリ日向になっていたので、Cさんとお日様を求めて登っていきます。


避難小屋の裏の岩々でカッコいいお山。


斜面に2匹のシャモアがおり、1匹だけ何とか写真に撮ることが出来ました。
わたしは10分くらいで小屋に下りましたが、最近コンパクトカメラデビューしたばかりのCさんは、もうしばらくシャモア撮影にかかりっきりでした(;^_^A


避難小屋での夜編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

×

非ログインユーザーとして返信する