フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

3年前の今日

写真を整理していて、ちょうど3年前の今日(5月24日)に行ったハイキングはブログに書いていなかった(ブログもまだ始めていなかった)ことに気が付きました。
今日はこれを書いてみようと思います。


3年前といえば、山にハマり出して2年目の春。
この日の1週間くらい前に1泊で出掛けたエクラン国立公園の2400m台の地点で雪が思いっきり残っていて散々な目に遭ったので(子供たちに「もうお母さんとは山に行かん」と言われました😅)、雪が融けているであろう標高の低い目のところを目的地にしました。


目的地はプレジャンティという1938mの山頂です。林道や標高の高い村からではなく、そこそこの大きさの町、ブール・ドワザンが出発地点になるのがいつもと違う点です。ハイキングサイトの情報どおりに町はずれの体育館の駐車場(標高740m)に車を停めて歩き始めます。
上の写真は町から山に入るときに通った草原。一面がお花畑になっていました。


今日は出発地点が低いだけあり、高低差1000mほどは森の中を黙々と歩くことになります。
森に入った時には少し日が差していたのですが・・・


森の奥に進んでいくとどんどんガスってきました。森なのに鬱蒼としていなくて、気持ちの良いハイキング道です。


森の中はお花がいっぱいです。


ひょろひょろっとしたユリ。


春がいっぱいです。


標高が上がってくるにつれ、ガスが晴れつつあります。空が明るくなってきました。


なんとも言えない不思議な青色です。海の底にでもいるみたい・・・


・・と思っていたらいきなりぶわーっと強い光が!ドキドキしてしまいました。


気の合間から周りの景色が見えてきました。


うお~っ、美しい😻
雲の中から外に出た瞬間でした。


森から出てしばらく歩くと、テット・デ・フロモンチエール(1767m)に到着です。ちょうど1000mほど登ったことになります。


ベルドンヌ山塊最高峰のグラン・ピック・ド・ベルドンヌ。


森の中と草原とでは咲く花も違います。
初夏の象徴、ジョンシアン(ゲンチアナ)。何種類もありますがこれが一番大きなものです。


ミヨソチ・デ・ザルプ(エゾムラサキ?)


振り返って。広い稜線のような草原を歩きます。
後ろはタイユフェール山塊。


サン・ジャン峠(1842m)。頂上まであと100m(高低差)ほどです。


また木が茂ってきました。この中を歩きつつ頂上を目指すようです。峠からプレジャンティ頂上までの道はあまりはっきりとしておらず、だいたいで高い方に登っていきました。


振り返って。エクラン山塊がまだ深く雪に覆われています。


雪融けと同時に咲くソルダネル(イワカガミダマシ)。


間もなく着きました。プレジャンティ(1938m)頂上。駐車場から単純計算で1200mほどでした。


2000mもない山頂の割に、すぐ隣に目隠しになるような高い山がないためパノラマはなかなかのものです。
確か頂上で昼食にしたと思うんですが、当時まだブログをしていなかったせいか写真が全体的に少なく、ご飯の写真も見つかりませんでした(;´・ω・)


周回コースですので、頂上から峠まで下りた後は来たのとは逆方向に進みます。


プレジャンティを振り返って。


気持ちの良いハイキングコースが続きます。小屋がありましたが、鍵は閉まっていました。


時間がまだ結構早かったのでコーヒー休憩にしました。
鍋・兼カップ?便利そう!とアルミの食器を買ったはいいけど、こんなの火にかけたら熱過ぎてとても口につけられたもんじゃありません💦それに小さすぎてガスがもったいない…2、3回使っただけで今では自宅での歯磨き用となった謎のアルミカップ。


経由地のひとつ、ソリュド峠(1680m)に到着。出発地点のブール・ドワザンの町まで2時間15分との表示です。


あとはちょっと険しい山道をどんどん下りていきます。車を停めているブール・ドワザンの町がどんどん近くなってきました。


初夏に出会うことができる蘭の仲間。


こちらはマメ科っぽいですね。
山から出て間もなく車を停めてる体育館に着いて・・ではなかったんだ、確か。周回だったから行きと違うところから町に戻ってきたので体育館が分からなくて迷ったんでした( ̄▽ ̄;)


帰り道にはベルドンヌ山塊が悠然と目の前に(*^^*)


3年前の今日にタイムスリップでした。タイムスリップでなくリアルタイムで早くお山に復帰したいです。
読んでくださってありがとうございます。


最後におまけ。

ブログ仲間Maちゃんがお庭で育てている「タマシャジン」、ヨーロッパの高山植物だというので「そういやそんなの見たことある気が…」と探してみたらやっぱりありました!
少しずつ違うけどどれも仲間のようで、3枚とも2017年初夏にシャルトルーズ山塊、ベルドンヌ山塊で撮ったものです(*^^*)


次回は「お山の朝のコーヒー④(最終回)」です。

お山の朝のコーヒー③

今日は退院してからずっと、いや入院中から行きたかったところに行ってきました。それは・・・美容院です。美容院に行くのが面倒&お金がもったいないので伸ばしっぱなしのロングヘアで年2回ほどしか行きませんがそろそろ長さが限界を超えていました。


いつも行く店は遠くて無理なのでうちから一番近いところを予約しました。
次男が付き添ってくれます。

こじんまりとした個人店で若い女性美容師さんがふたり。カラーの時間待ちらしい年配の女性客が満面の笑みで迎え入れてくれます(;'∀')
その後もずっとニコニコとこっちを見ているのに気付いていましたが、山以外の場所ではあまりお喋りなほうではないなので(^^;)知らんぷりしていました・・・


待ち時間、次男にはお使いに行ってもらいました。気を利かせて足を乗せる台を持ってきてくれました。青いのは理学療法士さんが貼ってくれた痛み・痺れ軽減のためのテープです。
そこらの美容院にテキトーに入ると、アジア人の髪質とかよく分かってないのか、たかだか普通のカットもヘンテコにされることも時々あるので、アジア系の女性がひとりで経営している美容室に10年位前から通っていますが、ここはまあまあちゃんと切ってくれたと思います。シャンプーはうちでしてきたからなしでいいです、とお願いするとカットとブローで20ユーロ。良心的な値段だと思います。


帰り道、前方で目の不自由な方が方向が分からずに困っておられたので次男が手伝いに行きました。わたしはひとりで車椅子でゆっくりその後からついて行きます。そのままうちの前を通り過ぎかけたので次男がこちらを振り返ります。「いいよ、急いでないし待ってるから必要なところまでついて行ってあげなさい」と言いました。

男性のちょうど前に隠れていて足が少し写ってるだけの女性がいます。20歳前後の若い女性でしたがわたしが一人になったのを見て後ろから「お手伝いしましょうか」とすぐに声を掛けてくれました。「大丈夫です。子供が戻ってくるのを待ちます」と返事しましたが、次男といいこの女性といい、若い子が何のためらいもなく困っている人に声を掛ける、というのが嬉しく感じられました。


じゃじゃーん(#^.^#)
10センチほど切ってもらって軽くなりました。髪を洗うのも楽になる(^^♪ 額の傷は…ちょっと薄くなったような気もしないでもないけど、まだちょっと目立ちますね💦



わたしの大好きなもの、お山の朝のコーヒー第3回です。


8h54 ヴェルコール山塊、2018年2月
暖冬だった今年の冬に比べ寒く雪も多かった2017~2018年にかけての冬。2月に大寒波が来てマイナス20度の中近場のお山に半日ハイキング。しかもガスって何も見えん…座布団置いてみたもののとても座る気にはならず(立ち止まると凍り付きそうなので常にグルグル動いてた)、保冷マグのコーヒーも生ぬるくなっていてお菓子なんかとても食べる余裕はなく、下りて車の中で食べました。


9h47 ボーフォータン山塊、2018年4月
山友Aちゃんとスノーシュー。1200mほどの高低差の半分ちょい上ったあたりのシャレーで一休み。Aちゃんはわたしのジェットボイルに一目惚れして速攻購入した一人です(^^;)


11h06 ヴェルコール山塊、2018年4月
雲海がよく見える山頂なのですが、この日はお天気はまあまあだったけど残念ながら雲海は見られませんでした。これは・・多分マロンケーキだったように思います。


11h24 アルヴ山塊、2018年4月
1600m台の駐車場を出てスノーシューで3000mくらいまで登ってきた辺り。頂上(3230m)まであと一息!という時のおやつ・・で、コーヒーじゃなかったですね💦2260mの山小屋を過ぎると雪が融けたところが全くなくて、座ってコーヒーでも入れよう、というのが出来ず立ったままの休憩となりました。


7h05 シャルトルーズ山塊、2018年5月
ふたつ上のハイキングの山頂で一緒になった男性が「雲海ゾーン」として教えてくれた山頂にやって来ました。その通り、見事な雲海で大満足(^^♪ 早朝出発、朝のうちに下りてしまう予定だったのでジェットボイルでなく保温マグのコーヒーとリヨン名物の赤いプラリーヌのブリオッシュを持って来ました。


7h45 ヴェルコール山塊、2018年5月
次男とお手軽半日ハイキング。
わたしはコーヒー、次男はココアです。それとチョコチップがたっぷりと入ったブリオッシュ(*´ω`)


5h24 ベルドンヌ山塊、2018年5月
次男と1泊でスノーシューハイキング。もう泊まるのが3度目になる避難小屋前にて。奥に見える峠を前日夕方に越えてきました。他に泊り客は誰もいません。爆睡中の次男を置いてそこら辺をウロウロします。


8h21 ベルドンヌ山塊、2018年5月
ひとつ上の写真から3時間後( ̄▽ ̄;)
放っておいたらいつまでも寝てる💧次男を起こしてようやく朝ご飯です。


8h40 2枚上、1枚上と同じ朝
5月の後半、しかも標高2000m弱というそんなに高くはない場所にこの残雪!スノーシューがなければとても到着できていませんでした。


6h30 シャルトルーズ山塊、2018年5月
朝日を見るためにめちゃくちゃ早く出発しました。あいにくの曇り空でしたが、雲の下から射す光という珍しいパターンの日の出に満足。お手軽ハイキングでしたのでマグのコーヒーとクッキーです。


朝コーヒーシリーズ、いよいよ次回が最終回です。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。

お山の朝のコーヒー②

ハイキングで両足首骨折の怪我をし、手術から2か月になりました。右足はリハビリを進めていますが、開放骨折で2本折れた左足首はまだまだ時間がかかりそうです。


分かってるんです、こんなの見ない方がいいに決まってる・・・

アルプ、アルプ、アルプ・・・(フランス語でアルプスは「アルプ」、大抵は複数形で言うので「レ・ザルプLes Alpes」)
きゃ~やめて~~Σ(´∀`;)
でもうちにあんまり他に雑誌がないんですね・・・日本の小説も読んだりしてますけど。
今頃お山の雪がどんどん融けてきていると思うと居ても立ってもいられません(;´Д`)
いかん、落ち着け・・・スーーハーー、スーーハーー。。


「ピロリロリーン♪」お、携帯になんかメッセージと写真が届きました。同僚の女子二人からです。

「イタリアに来てるよ~ん☆」
そ。そういえば怪我さえしていなかったら今頃わたしは昨年の有給の残り+通常の休みで10日間の休みに入っていたはずでした。ぬぬぅ・・こいつらも有給消化のバカンスだなっ:(;゙゚''ω゚''):
まあいい。。わたしなんて毎日がバカンス(違)
( ̄▽ ̄;)ははは。思い知ったか・・・_| ̄|○


今日も歩く練習ですよ。廊下やらお部屋をウロウロ。右足の指の周辺に体重をかけるとまだ重みに慣れていなくて痛く感じられるので、かかと中心に体重をかけて歩いてましたがいつまでもそうするわけにはいかないのでボチボチつま先に近い部分にも体重をかけつつ歩く練習です。それには変身ロボットになれるブーツが案外いい感じで再登場しています。



さて、この世の中に存在するものの中で特にわたしを幸せにしてくれるのがお山の朝のコーヒー。先日に続いて第2弾です。


8h06 ベルドンヌ山塊、2017年6月
次男と二人で避難小屋で1泊火起こしマスター合宿でした😅お兄ちゃんのように焚き火の火を起こすことが出来て無事合格&ステーキを焼くことも出来ました。翌朝、小屋前で朝ご飯。


6h05 エクラン国立公園、2017年7月
子供たちと2泊でハイキング。2日目に泊まった氷河の麓にある標高2841mの山小屋前で。


6h10 セルス山塊、2017年7月
あれ、よく見たらコーヒーじゃなくてシリアルでした💦ひとつ上の子供たちとのハイキングから中1日でソロの2泊3日ハイキング。バカンスの最後で飛ばしまくりました😅2泊目の山小屋前で。


6h41 エクラン国立公園、2017年9月
子供たちと長男の彼女との4人で山小屋に1泊してのハイキングでした。みんながまだ寝ている朝食前にウロウロするのは習慣です(^_^;)雲海が見られて満足♪


10h21 エクラン国立公園、2017年9月
片道4時間かかるエリアに前夜50分しか寝ずに日帰り、高低差1460mというハードな行程でした💦山頂(3303m)にアタックする前に日本で購入のインスタントカフェオレと友達お手製のフルーツケーキで休憩✨


9h52 アンバン山塊、2017年10月
最高に良いお天気の中、大きく周回して1泊ハイキングでした。2日目朝、第1目的地のノワール湖(2800m)にて。


7h58 セルス山塊、2017年11月
管理人さんのいる山小屋の離れに2泊泊まらせてもらいました。11月初めで日が昇るのが遅くなってきている頃です。


8h34 ひとつ上の写真の後に子供たちを起こして改めて朝ごはんにしました。わたし達の他には誰もおらず、質素ながら使い勝手の良い小屋でした。


7h59 上の2枚の日の夕方から雪になり、翌朝には何と雪景色に。朝も降り続き30センチほどの積雪に💦2日前には半袖でお昼ご飯を食べていたのが嘘のようでした。


10h13 ボーフォータン山塊、2017年11月
雪が多い冬で積もり始めも早かったです。11月半ばから翌年5月半ばまでスノーシューが大活躍しました。山頂に向かう前に無人のシャレーのテラスでコーヒー休憩。


11h00 ボーフォータン山塊、2017年11月
一度ピストンで行ったことのある山頂に遠回りの行き方(周回コース)でチャレンジ。登頂前に麓にある山小屋前で一休み。お供は確か自分で焼いたバナナケーキだったと思います。


「お山の朝コーヒー」、次回に続きます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。