フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

みよん家の復活祭のお菓子

先日の日月はイースター(復活祭)でした。日本でも最近、主に商業的な目的で紹介されてきているそうですが、キリスト教の国ではクリスマスと同レベルかそれ以上に大切な意味合いを持つイベントです。


数日遅れでブログのネタにする気まずさはさすがにありますが、寝たきりでの入院&車椅子生活で世間に取り残されて5週間になるので、何卒お見逃し下さいm(_ _)m


普通ならイースターといえば仔羊肉を食べ、チョコレートのウサギやたまご(再生や子沢山を象徴)が定番ですが、あいにくそういうものは今年はありません😭


みよん家に登場したのは…

先週末に彼女のMちゃんと2泊でイタリアに旅行に行った長男が買ってきたキリスト教で平和の象徴である白い鳩をイメージしたイースターのパン菓子「コロンバ」(紫の包み)です。
生地は多分パネットーネと同じで干しぶどう、オレンジピール、アーモンドが入っています。


天然酵母を使って発酵時間を長くとるためしっとりとしていて口どけが良くて美味しい(≧∀≦)元々パネットーネ大好きなのです😍
ありがとう、長男💕ちなみに格安バスで往復、宿泊先は民泊、自炊してひたすら歩いて観光という若者らしい旅を楽しんできたようです。


こちらはウサギの型で焼いたパン・デピス。はちみつとスパイス(シナモンやナツメグなど)入りのケーキにチョコレートがけしています。お菓子作りが得意なMちゃんのおばあちゃんからのプレゼントです。残念ながらアルミホイルにチョコレートが少しへばりついてしまいました💧


最後に…                
昨日またスーパーの配達を利用したら、おまけに小さな子供向けのチョコレート(写真右)が入ってました(*^^*) 
美味しさは期待出来ない工場生産のものですが、娯楽に乏しい生活を送っているので、こんなものでも嬉しい😆そしたら19歳と16歳のほぼ大人なはずの息子たちが「中のおもちゃがあんまり面白くないやつだった」とガッカリしてました( ゚Д゚)



ここは元々はお山ブログなわけですが、両足首骨折の今のわたしには遠過ぎる存在の麗しのお山の写真を今日もいくつか載せたいと思います。
今回のテーマは「氷河」です。イースターには何の関係もありません😅


ご存知の通り、氷河にはクレバスがあったりして一般のハイキング客向けではありません。以下の氷河は背景として写っているだけか、消滅寸前で普通に歩けるものか、避けつつ隣を歩くことができる比較的標高の低いところに残っている氷河です。


サン・ソーラン氷河(グランド・ルース山塊)、2015年7月
記念すべき人生初のソロハイキングでした。氷河の一番下の部分はこのように湖になっていることも多いです。猛暑だったので涼しそうな行き先を選びました😅


ジェルブルラス氷河(ヴァノワーズ国立公園)、2015年7月
友達カップルと訪れた3度目のヴァノワーズ。山小屋で1泊して湖などを訪ました。


ピラット氷河(エクラン国立公園)、2017年8月
このすぐ隣に山小屋があります。


トイレは離れになっています。どうですか⁈この迫力満点のトイレ😆


パヴェ氷河(エクラン国立公園)、2017年7月
子供たちと2泊でハイキングをしました。2泊目のお宿に向かう途中で。右手に登った先の2800m台の地点に山小屋があります。


氷河の麓にある山小屋の離れのトイレ。夜は怖くて来られません(◎_◎;)
右は翌朝。朝日に照らされる氷河と山肌✨


アルべロン氷河(アルプ・グレ山塊)、2017年10月
山小屋以降はほぼ道にもなっていないザレ場をひたすら適当に登っていきます。ケルンもあんまりないし人っ子ひとりにも出会わない孤独なロングハイキングでした(;´д`)


マリアンド氷河(エクラン国立公園)、2018年6月
氷河の横を通って稜線上(峠)まで上りました。1泊した山小屋のご主人に勧められたコースです。


左・山小屋から氷河に向かう途中。マリアンドの谷の入り口です。
右・マリアンド峠(2940m)でのランチ。残念ながら稜線の向こうはガスってて眺望ほぼなし。峠の少し手前の氷が溶けかけたマリアンド湖が美しかったです。

グラン・メアン氷河(アルプ・グレ山塊)、2018年9月
同僚で山友のS君チョイスの聞いたこともなかったモン・セチ(3158m)は登山道はおろかケルンさえほとんど皆無の絶壁だらけの怖い山でした。高所恐怖症ではないわたしでも足がすくみました💦
2855mの氷河湖まで下りてからようやくリラックスしてランチ。焼き肉にパスタにワインにチーズとちょっとした宴会になりました♪


グランド・サシエール氷河(アルプ・グレ山塊)、2018年9月
フランス国内でハイキングで登れる一番高い山と言われるエギーユ・ド・ラ・グランド・サシエール(3745m)に2度目の登頂。氷河の真横を稜線沿いに登ります。


温暖化で後退・消滅し続けている氷河。かつては氷がビッシリ詰まっていた二度と戻ることのない氷河跡を見ると切ない気分になります。
他にも今までに通りがかった氷河や氷河跡はいくつかありますが、写真的に気に入った物だけ載せました。
色んなタイプの山に魅力を感じますが、基本的にザレ場、ガレ場、岩場が大好きなのでザレまくってる氷河の麓や氷河跡は大好物ですヽ(^o^)丿


今日もお付き合いいただいてありがとうございました。

救急へ(><)

両足首の骨折、手術のために2週間半の入院を経たのち自宅で車椅子生活を始めて半月が経ちました。病院での次の診察まであと半月あります。


訪問看護師の方に毎日、抗凝固剤の注射と手術跡、左足首の複雑骨折のための固定器具周りを消毒しに来てもらっています。


男女ふたりいる看護師さんのうち昨日は女性の方が来られました。
前回のブログにも書きましたが、少し前から固定器具の刺さっている一部が腫れてきています。血液が混ざった液体が滲んでくることもあります。


看護師さんが「一度病院で診てもらった方がいいと思う。今日、救急に行って下さい。わたしからも一筆書いておきます」と携帯番号入りでメッセージを書いて下さいました。


医療タクシーに来てもらいました。来月上旬にレントゲン撮影と病院での検診があるので、既に予約しているのと同じ会社に依頼しました。


長男が付き添ってくれます。


病院の入り口。
救急がある病院はいくつかありますが、どうせなら来月診察の予約を入れている病院に行ってもらいました。予約時は、予定の時期に予約が取れるか焦っていて気にも留めていなかったけれど・・・


デジュネット軍隊病院🤣😂
でも一般の患者も診てくれます。軍隊病院なるものはフランス中に8つあり、デジュネットは19世紀の偉大な軍医の名前だそうです(^^;)


中まで運んでもらいました。看護師さんが4人ほどいて事情を説明すると「すみません、日曜や祝日は外科医がいないんですよ」_| ̄|○
仕方ないのでもう少し先にあるもっと大きな病院の救急へ連れて行ってもらいました。本当ならこちらで来月の検診も受けようと思っていたのですが、月末まで予約が取れず、もっと空いてるだろうということで「軍隊病院」を勧められたのです^^;


大きな病院だから救急も混んでそうだな・・と思っていると一般の救急の入り口とは違うところから入ります。そうか!寝台で搬送されたから救急車で来たのと同じ扱いで優先で診てもらえるみたいです。セレブっぽい(≧∇≦)


わたしの前に診てもらってた同じくセレブの男性患者。
なんだ、腕の骨折かい!しかも1本!!わたしの圧勝間違いなし(違)


最初の問診を経て15分ほどでセレブにふさわしく個室に運ばれました。
きれいなお姉さんが心電図を調べてくれます。足の怪我で来てるのに心電図とは予想してなかったのでちょっと驚きました。えっ、この後手術とかなんとかになるかもしれんの?不安が押し寄せます。


間もなくお医者さんがやってきました。わ・若っっ(◎_◎;)
さっき待合室で見かけた看護学校の学生かと思ってた少年青年です。
いくらか質問されたのち、別のお医者さんが来るとのことで(´▽`) ホッ


で、入ってきたのは

ま、また若っ(;゚Д゚)


間もなくレントゲン撮影に連れていかれました。左足の固定器具がズレたりしていないか確かめるためです。

ここのレントゲン室はすごかったです。上の写真は最後に足裏からの写真を撮ってる場面ですが、この前に中央の寝台に寝かされ、天井のレールをレントゲンの機械2台がシャーッと走り回るんです。日本では普通にあるのかもしれませんが、フランスの病院では初めて見たので驚きました。


先ほどはいなかった真面目そうに見えるけどひょうきんな男性看護士がわたしの世話をしてくれました。わたしが山で怪我したというと自分も山が大好きなこと、トライアスロンをやってることなど話してくれました。
ばい菌に感染していないか調べるために採血をしてもらいました。


採血の結果待ちの間にレントゲン撮影の結果を見に医師がふたりやって来ました。


さきほどの坊ちゃんっぽい若い男性医師と、もうひとりは初登場のこれまた若い、でもかろうじて20代後半くらいには見えるジュード・ロウ似のイケメン医師がペアでやって来ました。


ふたりして頑張って固定器具を撮ったレントゲン写真を見ています。
ジュード・ロウの方が先輩のようで、続きはこっちの方が相手をしてくれました。器具がずれたりはしていないそうで一安心。
固定器具が付いている方の足の痺れや、膝の水は仕方がないもので器具が取れるまで我慢してください、とのこと(;'∀')


この固定器具は手術と同時に付けられたのでもう1か月ちょっとになりますが、それでも棒が刺さっている部分は時折、血が混じった体液が滲んできます。そしてかさぶたになり傷口をふさいでしまうのですが、これをいちいち除去しなければならないのです。正直めちゃくちゃ痛い。でも入院中は徹底的にやってくれていました。そうしないと腫れてくるから、と毎回説明されつつ。うちにくる看護師さんはふたりとも、特に男性の方はそこまで徹底してくれていませんでした。


傷口周辺の皮下部分に溜まっていた血交じりの液体をジュード・ロウが生理食塩水で濡らしたガーゼをあてて柔らかくしながら指先で押さえてグイグイ全部出していきました。8箇所刺さっているうちの6箇所です。痛いのなんの(T_T)
しかしここで叫んだり泣いたりすると末代までの恥。「ククク」と呻く程度で留めておきました。


この後血液検査の結果、感染の可能性はないことを待合室(常に寝台ですが)に救急医が伝えに来てくれ、最後にもっと上の外科医が検診報告をチェック&看護師向けに今後の消毒についての説明を書くから待っててくれ、と1時間以上放置され(施術中だったため)た後、帰る許可が出ました。


病院が手配してくれた医療タクシーでうちまで運んでもらったのは8時になる頃で、午後まるまる救急で過ごしたことになりますが、どうせうちですることもないので(;・∀・)問題なしです🎵
診察はもちろん、医療タクシーによる搬送も保険からおりるし、痛みなどの問題が解決したわけではないけれど、心配する必要がないと分かっただけでも行った甲斐がありました。それだけでも痛みや不快感が少し軽減されたような気分になります(^^♪


固定器具はこんな感じに刺さっています(@_@) 脛に刺さっている一番太い3本。
恐ろしい💦もちろん外す際にも手術になります。



今日もまた可愛くない写真ばっかりになってしまいましたので、ここで我が家の可愛い子の写真を披露したいと思います。


ハムスターの「ビリー」です(*´▽`*)


買ってきて世話をしているのは長男です。


ハムスターは夜行性なので、夕食の後に籠から出してきて遊びます。
ビリーの遊び場「ビリーパーク」長男が空き箱やトイレットペーパーの芯で作りました(^▽^;)


針金と古いトレーナーを使って作った「脱走用ハシゴ」も( ̄▽ ̄;)
脱走させた先で待ち構えておきます。


わたしが食べている有機栽培のシリアルの中からナッツや甘味のないシリアルを選んで💦餌にやっています。長男がネットで購入したハムスター用の餌も時々やります。


もー可愛いヽ(^o^)丿
癒されます💕



今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

膝に水が溜まる(T_T)

足首を複雑(開放)骨折した方の左足は同時に膝にも怪我をしていました。骨折などにはなっていませんが、7針縫ってあります。


約2週間半の入院中には何ともなかったのが、退院後数日して左膝が腫れてきて曲げにくくなってきました。曲げようとすると突っ張った感じで痛いけど動かさなければ痛みはありません。日本だとささっと近所の外科に行って診てもらうところでしょうが、こちらの開業医は予約制で2、3週間待ち。予約なしで見てもらえるのは大きな病院の救急くらい(緊急でなければ数時間待つことも)。第一、車椅子では簡単に出ていけません。


数日前にどうしても腫れと突っ張る感じが気になり、訪問医を要請しました。救急車を呼ぶほどではない、でも具合が悪くて自分で病院に行けない、というときに電話をすると来てもらえる「SOSメドゥサン(ドクター)」というシステムです。4時間後くらいに来てくれました。


「おそらく膝に水が溜まってるんでしょうね」どうやら日本語で「滑液」「関節液」と呼ばれるもともと存在する関節の滑りをよくする液体が変に大量に溜まってしまっているようです。


今まで幾度となく耳にしたことのある「膝に水が溜まる」が自分に起こってしまったようです(;´・ω・)
退院時にもらった「入院中に受けた治療のまとめ」には、膝の怪我の治療の際、滑液を覆う膜は傷ついていなかったこと、消毒をして縫ったことが記されています。
急を要することではないので左足首複雑骨折の固定器具を外す頃にまだ治っていなければ治療してもらいなさい、ということでした。腫れが酷ければアイシングが良いそうです。


もう・・・骨折だけも面倒なのに「滑液包炎」(おそらく)ですよ_| ̄|○
でも、ここ2日ほど腫れが少し引いたような気がします。このまま勝手に治ったらいいのにな・・・


ところで膝の縫い目ですが、もうしっかりくっついています(^O^)/


「ちゃんとくっついてイイコイイコ♫」ですが、実際にあまりいいものではないので、
閲覧注意ということで。。





左から順に3日目、5日目、9日目、17日目。


現在。皮膚が少し腫れて膨らんでいるため傷も面積が伸びている感じです…


愚痴ついでに…ほとんど病気・怪我自慢みたいになりますけど💧
「パイプ」「キルシュナー」と呼ばれる複雑骨折の固定器具…細いの太いの合わせて8本の金属棒が骨に埋め込んであります😭 「痛くないの?」とよく聞かれるんですが、初めの1週間ほどは痛みがひどく、痛み止めも余計に飲んでいました。痛みは退院前には治まっていたのに、自宅に戻って数日した頃からまた痛くなってきました。太い3本のうち1本が刺さっている部分の皮膚が腫れているんです。


4、5日間ほんとに痛くてどうしようと困っていたんですが、毎日注射と消毒に来る看護師さんが特に念入りに消毒してくれた結果、だいぶましになりました。


なんでここだけ…?と不思議だったんですが。その一本だけなんか歪んで刺さってるんですよね😅
👇

まさか、、そのせいじゃないよね…と信じたい(-_-メ)


全然可愛くないものを連続で失礼しました
<(_ _)>



先日は子供たちとの初ハイキングの様子を今更ながら紹介しました。その半年後の家族ハイキングの様子です。当時は山以外の場所にハイキングに行く柔軟さがありました😅


2016年の春、場所は南仏アルデッシュ川の峡谷です。


駐車場からしばらく森の中を歩いた後、河岸に下りて行きました。


川が中洲のように曲がりくねった地点に廃墟があります。教会?お城?と思うところですが、12世紀に建てられたハンセン病患者を隔離していた病院だったそうです。


かなり大きな建物だったようですが、いくつかの壁と土台部分しか残っていませんでした。中でお昼ご飯にしました。


鬱蒼とした小径を歩いていきます。


アップダウンが多く、時々こんな感じに高いところまで上がります。石灰質の岸壁と青々とした常緑樹の茂った河岸が印象的ですが、たまたまこの翌年に同じエリアでカイヤックをしました(*^^)v

まだ5月でしたが、初夏の陽気の連休でした。


それではまた、春先のハイキングに戻ります。

4月で水仙が所々に咲いていました。


洞窟があちこちにあります。
駐車場まで戻った後、まだ時間が早かったのですぐ近くにあるエゲーズという村を散策しました。


中世の街並みがそのまま残っており、「フランスで最も美しい村」のひとつにも選ばれています。


教会前の広場には南仏らしくオリーブの木が。


元々の地形に一体化したように城壁や民家が張り付いています。


きらびやかさは皆無の質実剛健な中世のお城です。


城壁沿いの階段を上ってみました。


先ほどまで河岸を散策していたアルデーシュ川がよく見えます。


遠くには城壁のような岩壁が見えました。スマホ撮影ではズームに限界・・(-_-;)



南仏の自然や村も風光明媚で好きなのですがお山にハマり始めてからというもの、お山以外の場所にお出かけする機会が随分と減ってしまいました。 
ハイキングはまだ無理だけど運転はできる、くらいまで回復した際にはお山以外の場所にもお出かけしてみようと思います。



今日もお付き合いくださってありがとうございました。