フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ピンポイントで晴天\(^_^)/ ボージュ山塊でスノーシュー

仕事が休みだった一昨日の木曜日。ここしばらく青空に恵まれていなかったのに、どの方面も大体良い天気の予報✨しかし同時に強風の予報も出ていたので、晴天、かつ風の予報が出ていない近場(2時間以上は最近運転する気が起こらず。。)、という消去法的な決め方でサヴォア県のボージュ山塊にやってきました。
1月初めに次男とどんより曇り空の日に散策しに来た時以来です。


2時間以内で来られて、それなりに歩き甲斐もあるのであまり運転したくないときや、あまり大げさな感じの景色は見たくない(&歩きたくない)ときに選ぶ方面です。
最高峰でも2217mとあまり高くないので、駐車場の標高も低い目になります。
途中、雪が道路に残っていて意外でした。しかし、これは1100m台の峠の周辺だったためで、峠のあと下り始めると、もう全く雪はありませんでした。


隣の山塊、シャルトルーズの最北端に位置するグラニエ(1933m) 巨大なひとつの岩のようです。


この地方の名産品のひとつ、トム・デ・ボージュの看板。


駐車場まであと十分ほど、というときにこんなにきれいな空のグラデリエーションが見られてラッキーでした。右から二つ目のが今日の目的地、モン・コロンビエ(2045m)


まずはスキー場のある村、エイヨン・ル・ジューヌを通過します。初めて見る可愛い看板が(*^-^*)
このあと数分で目的地の村、エイヨン・ル・ヴューに着きます。


どこに車停めていいのかがイマイチ分からずちょっとウロウロしてしまった後に広くなった路肩に停めました。標高925mのこの地点には雪は全く残っていませんでした。おそらくしばらくの間は雪がなさそうなのでスノーシューはザックに引っかけて歩きます。標高1000m以下からの出発はかなり久しぶりです。


県道から山側に出ている道に入ります。


何軒かの民家の前を通ります。
お地蔵さんが入ってそうな場所にはマリア様が。


左に曲がれ、との表示。


お、雪ありますやん(;´∀`)


民家を振り返って。雪国らしい屋根の形をしています。


お。今度こそスノーシューの出番と違うの?


またすぐ雪なくなりました(;´Д`)


杭に針金がかかっていて通行禁止、みたいに見えますが隙間があり人間は通れます。放牧地帯から牛や羊が遠くに行き過ぎないようにしているのです。放牧期間は一般的に6月半ばから9月半ばくらいなので、今の時期ハイキング中に放牧の家畜に出会うことはありません。


巨大な蟻塚が・・・(◎_◎;)


その後も「まあまあの量の雪」→「雪がほとんど融けた道」の繰り返しがあった後、靴のトレースからスキーのトレースに変わった地点があったので、わたしも真似して?ここからスノーシューを履きました。1200m台でした。


は~これで荷物は軽くなりました。


夏山コースと同じところを歩けるのですが、夏用のマーキングは低いところにあって(緑と黄色のプレート)雪のある時期には見失うことも多いので、このように木の高い目の位置に蛍光オレンジのマーキングがありました。


雪は結構新雪っぽいです。


ここで、何の脈絡もない斜面からガシガシと登って来たスノーシューのトレース発見。
どっから登ってきたんだ(@_@)この人。。恐らく地元の人だとか、何度も来たことがあるとかでよっぽど土地勘があるんでしょうね。


車の中から見えていたグラニエと、そのほかのシャルトルーズ山塊の山々。
そういや、もう全然行ってないです・・・最後に行ったのは確か去年の夏だったでしょうか。また久々に行きたくなってきました。


やれやれ。森を抜けることができました。


シャレーを通過します。シャレー風別荘、というんではなくガチ放牧業の人のシャレーのようです。


質素な造りで物置小屋程度にも見えます。


登りはじめで振り返って。


目的地・モン・コロンビエ(右)。左は峠を挟んで向かい合わせになっているラ・ダン・ド・ロサナ(1891m)。


ここでまた森というか木の茂ったエリアに突入するのですが、残念なことに下りになっています。


2回ほどアップダウンになっていました。ここら辺はトレースが細く急でスノーシューで歩くとごそっと崩れたりで危ないので注意しながら歩きました。


こういうクリスマスっぽい風景、きれいけどもう正直飽きました(;´Д`)・・・もう春分過ぎたしフランス、今晩冬時間から夏時間に移行ですよ。。。


あ~やっとまた木のない地点に出てこられました。


かなり深く積もっていることが分かります。


またシャレーが一軒。ほぼ完全に雪に埋まってしまっています。



やっと森を出ただけですが、今日はここまでで投稿します。

来週後半はプチバカンス\(^_^)/

昨日はお休みだったので久し振りに山へ(ウソです^^; 大体週一)。


下界ではこんなにのどかで春らしい景色が広がっていましたが・・・


気温は3月下旬にしては低く、森を抜けた後は風が吹き荒れていて寒いのなんの(*_*)
(詳細は後日ハイキング記で)


・・・まあお天気良かったので、文句は言わないことにします。
この冬ほんとにお天気悪い日が多くて、特に週末に崩れることが多いのです。わたしは日曜+ウイークデーにも1日休みがあるので、日曜がダメでももう片方の休みに山に行ったりしてますが、週末休みの友達なんかはめっちゃ嘆いてます。


昨日(木曜)にしてもこんな感じで👇

なんとピンポイントで晴天\(^_^)/


その代わりなのかかどうか知らないですが・・・・
わたし来週、去年の使い切ってない有給を3日+元々の休み2日で5日間休みなんで仏南西部はバスク地方の友達のところに遊びに行く予定なんですけど・・・
👇

な、何ですか💦これは・・・!!??Σ( ̄□ ̄|||)
そんな天気予報、わたし生まれて一度も見たことありませんが。
日本の梅雨でももう少しましなんではないですか??


バスク地方は結構雨が多い&来週はフランス全体にお天気悪いみたいです(T_T)
結構前から行くことにしてて友達も休み合わせて取ってるので土砂降りでも行きますけどね・・・


ちなみに最近日本でも解禁されたライドシェアリングで行きと帰りを探しています。運転は基本的に好きなんですけど、約750キロとかなり遠く、現地では車使わないので…
最大大手「ブラブラカー」はフランスでは10年以上の歴史で、ウーバーよりも昔からあるくらい。わたしも何度か利用したことがあります。例えば、わたしの今の車は個人広告で見つけた遠くの地方の人が売りに出してた中古車なのですが、試乗するのには前の車がまだあったからそれで往復したけど、取りに行くにあたって、ブラブラカーで行きました。
あと、ブリュッセルの友達のところに行った時も、現地で車必要なく駐車場代高い&長距離過ぎて運転辛い(景色的にも面白くないし)、ブラブラカーで。
まだ運転手としては利用したことはありません。たまに「運転疲れたら代わるよ」と同乗者と運転手がチェンジしたりとかも人によってはあるみたいです。
ブラブラカーはフランスではめちゃくちゃポピュラーで、実家が遠い町だとか長距離を定期的に往復する習慣がある友達の多くはこれに登録しています。利用者は若い人ばかりでなく、結構年配の人もあります。


ちなみにブラブラ(blabla)とはお喋りぺちゃくちゃ、という意味です。車でぺちゃくちゃ喋って退屈せずにお互いに安く移動しちゃいましょう、というコンセプトが表現されています。



出発地、目的地、日時を入れると候補が出てきます。出発・目的地はドンピシャがなければまあまあ近いものが出てきます。出発地点まで交通機関なり誰かに送ってもらうなりしなければならないかもしれないけど、運転手とのやりとりでそっちまでOKになったり、妥協策が出てくることもあります。


日本も同じでしょうが、値段はまちまち。
でも一般的に電車の半額くらいとかの安さ、最近はやりのローコスト長距離バスよりも少し安いくらいです。


運転者の情報も。役立つのが、この人と以前同車したことがあるメンバーの評価。この彼は114回人を乗せていて、199人のメンバーからのコメントがあります。5点満点の4,6点となかなかの高評価。


今のところ、行きは残念ながらいいのがなくて電車で行くことになるかもしれませんが、帰りはおそらくブラブラカーです。


以前日本の友達にこんなシステムがあって、めちゃくちゃ浸透してる、というとみんな「信じられない」「怖くない?」という反応でしたが、日本でもサービスが始まった今、どう進化していくのか興味があります。

雲の下の世界へ下山&買い物編

友人Cさんとのスノーシューハイキング。目的地に定めていたグラン・ガルベール(2561m)がガスの真っただ中に入ってしまったのでお昼を食べた地点(約2350m)を折り返し地点にして駐車場に戻ることにしました。


タイユフェール山小屋(2056m)までは行きと同じあたりを歩きます。風が強いため、わたし達の行きのトレースは跡形もなくかき消されていました。


午前中、登っている最中は「わ~い、雲海だ💕」と大喜びだったのですが、今、わたしたちもその一部に飲み込まれようとしています。


雲海というか噴火っぽい感じもする写真になりました。ちなみに海外県・領を除いたフランス本土には活火山はありません。


右下目がけて下りていきます。


ケルンがふたつみっつ雪から飛び出ていました。


山小屋が見えてきました。結構急な坂になっています。
これはやっぱり・・・


ひゃっほ~~(≧∇≦)
これでしょ、やっぱり(;´∀`)


めっちゃ滑り降りることが出来ました。


ここらへんで傾斜が緩くなり、ストップ。は~面白かった(;'∀')


風の作った模様がおもしろいです。


大海のようでもあり・・・


砂漠のようでもあります。


今日は張り切ってほぼ常にわたしが前を歩いていました。


山小屋のすぐ手前まで来ました。
行きと同じらへんを通って帰ろうとすると、Cさん「帰りはちょっと遠回りだけどなだらかな斜面を歩こう」・・・これから視界がなくなってくるのでわたし的には急傾斜であっても朝通ったところの方がまだ覚えているから迷いにくい、と思ったのですが彼女の方が方向感覚ずっとあるのでちょっとここは任せてしまいます(^^;


いよいよガスに突入です。


あいや~~~
(意味不明に気合入れる)


・・・。


ガスって視界のないところ歩くときは順番チェーンジ!でCさんに前に行ってもらいます💧何回も曲がりつつ下りたので、もう方向とか全く分からないまま彼女の後を歩いていましたが「ところでラ・ピラミッドとかル・タイユフェ―ル(さっき正面にあった高い山)ってどっち方向にあるの?」と試しに聞いてみました。すると何のためらいもなく「あのへん」と即指をさして答えてくれました(;´∀`)  重度な方向音痴のわたしにはその感覚を持っている人は超人のように思えてしまいます。


木が密集してきました。だいぶ下りてきたようです。


トレースがしっかりある通り道に合流しました。


雪から小川が露出していました。


ここでシャーっと山スキーヤーさんがふたり滑り降りてきました。


あとからすぐに3人来て、5人グループのようでした。日曜だというのに、彼らがこの日唯一出会ったハイキング客でした。


木の枝が薄っすら雪白くなっていますが、朝通った時はこんなじゃありませんでした。わたし達がハイキングしている間にこうなったみたいです。


寒いオブジェを堪能しつつ駐車場に急ぎます。


行きも同じところで同じ視界のなさでした。


季節感完全無視でススキに似た草が・・・


駐車場(1300m)に戻ってきました。朝と全く同じ光景💦おそらくここら辺では一日中こんな天気だったのでしょう…


雪を被ったススキ?のごとく白く凍ってたわたしの髪の毛も融けつつあります^^;


帰り道に目に付いた看板が~~
友達の運転だとそこまで周りを集中して見ていないし、何か目に入っても「ちょっとUターン!」とか言いにくいものですが、今日はわたしが運転しているのでしたい放題です。


何ら良さげなお店が✨
でも地味だし、道路に「100m先に‥」とかの予告の看板とかも見られなかったので見過ごす可能性大です(@_@)


農家製商品の直売所・・・わたしの生き甲斐とも言えます。


経営者親子。お母さんが販売を担当、30代くらいの娘さんがチーズ作りの最中でした。


昔のチーズ作りに使っていた大鍋がデコレーションに使われてあります。


めっちゃ可愛いインテリアの売店です(゚Д゚;)
ちょっとインテリアにマッチしていない冷蔵ケースにはお肉(豚肉と子羊肉)が入っています。


アンティークな食器棚にこれまた古い食器などが入っていました。売り物ではなく単に飾ってあるんでしょうけどちょっと見惚れてしまいました。


一家のお嬢さんがお絵描きやおままごとをして遊んでいました。わたし達が入ってきたとき、帰る時にはきちんと挨拶をしてくれました(*´ω`*)


ぱっと見、すでに良さそうな商品と分かったのでまあまあ買ってしまいました^^;


帰り道。この日のハイキングの駐車場や、この農家は峠道路に位置しているのですが、この道路、実は1か月間以上閉鎖されており「たいした標高でもないのに」とさほど気にしていなかったのですが(自分が行く方面でなければどーでもよく‥)、途中復旧工事が終了していない土砂崩れの地点が。どうやらこれが原因だったようです。
この冬は雨や雪がとっても多いフランス。各地の山道で土砂崩れが多く起こっており道路情報に通常以上に気を配る必要があります。


恒例の集合記念写真です。チーズはすべて羊乳製。そのどれもがものすごーくおいしい!
次男は山羊と羊のチーズがあまり好きではなくてほとんど食べなかったのですが、長男が「これ。まじ美味い・・・」と食べるたびに毎回同じことを言っていました。


濃霧のため頂上まで行かなかったおかげで早く帰って来られたので子供たちと普通に晩ご飯を食べることが出来ました。さっそく農家で買ったばかりの豚肉のロースト✨
といってもオーブンを点けるのが面倒で、フライパンで表面をじっくり焼いた後圧力鍋で火を通しました。も~~ひっくり返るほどおいしかったですΣ( ̄□ ̄|||)
この農家・・・ハイキング関係なしにわざわざ買い物にだけ行ったろか。。という気になってしまいそうなくらいいい商品が揃ってました。わざわざは行きませんが、またこっち方面へのハイキングを企画したくなります・・・。