フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

クレイジーさが駄々洩れな午後

友人Dさんと、お気に入りの避難小屋に泊まってスキーハイキングをした時のお話です。


避難小屋前にて。
2日目は朝から午後にかけて周辺の峠にふたつ登ってきました。


ひとつ前のブログにも載せたおやつの時の写真。
鋭い方なら、右にハイキング地図が出ているのに気付いておられたかもしれません。
そうなんです、このときDさんは「ほな、今から散策に出掛けようか」と地図を広げ始めたのでした😂


えぇ・・・まじすか・・・
「日が長くなってきてるからね。大丈夫だよ」とDさん。
休憩時間込みで7時間弱、距離13,8㎞、高低差1619mのハイキングから帰ってまだ30分ちょっとなんだけど?午後のハイキングに出発することになりました😱


まずは川の反対側に渡りたいので、雪で繋がっている、または川幅が狭くなっている場所を探しつつ上流へと歩いてきました。


一度川を渡った後は、避難小屋からも見えている谷を登っていきます。


もう歩き始めから疲れていて、ヨロヨロ登ってくるわたしをDさんが撮ってくれていました。


すぐにてっぺん(峠)なのかと思ったら、登るにつれて続きが見えてきます。登山あるあるです・・・


ぐったりしているわたしに、Dさんが皮を剥いたみかんを半分くれました。
たかがみかんだけど、なんか生き返りました。


峠は近そうです。
この辺りでDさんが声をかけてきました。
「ここらから峠までは雪がガチガチだから、今のうちからクトー(スキー板にはめるアイゼン)付けとき」と。


登ってきた斜面。
断崖絶壁とかではないけれど、急斜面です。滑ったらかなり下まで落ちていきそうなので、雪が硬くなる手前のここら辺でクトーを付けるのが賢明です。
ガチガチのところに到着してから付けようと思うと、作業がしにくいのは目に見えています。


午前中のまだ日陰の時間帯に、急な斜面を登る時に出すことが多いクトーですが、稜線近くだとか吹きさらしになりがちな場所などでは、一日中表面がガチガチだったりするので、午後だけの散策であったとしても、常に携帯しておくのが賢明です。


クトーのおかげで怖い目をせずに最後の部分を歩くことが出来ました。
クトーでも歯が立たないような本気で凍っている斜面では、靴に普通のアイゼンを付ける必要があります。


峠にて。
なんかもう、今日、何回峠に登ったかも分かりません。写真を見てもどれがどの峠か、時間を見なければ区別もつきません😅


峠の反対側の景色。
特に難しそうな斜面ではありませんが、こっちに下りてしまうと帰れません😂
写真だけササっと撮ったら、もう下りる準備です。


下りていくところをDさんが撮ってくれました。


日陰の時間帯が多いため、峠の真下以外はとっても良い雪でした。


わたしのような初心者でも楽しく滑ることが出来ました。


避難小屋は左方向です。


峠方面を振り返って。
全くの独り占め✨


マイ・別荘はすぐそこです。



午後のハイキングの記録。
距離3,8㎞、高低差409mでした。
峠で数分間立ち止まったのを数えても、トータルで1時間32分。行くのを躊躇した割には、ふたを開けてみれば本当に小さな散歩でした。スキーだと下りてくるのは速いというのも大きいですね。


夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。


週末、ネット環境の良くないところにいるのでコメントを頂いた場合、お返事が遅くなるかもしれません。

我が別荘に戻っておやつの時間

友人Dさんとの避難小屋泊スキーハイキング、2日目の続きです。


標高2300m台の峠を経由、標高2700mの峠(正確には、単に稜線の切れ目)に登りました。


下りていきます。
しかしちょっと急ですね( ̄▽ ̄;)


前を下りていくDさんに続きます。
急なばかりか、幅が狭いので細かくターンしながら下ります。


振り返って。
急斜面だけれど、幸い良い雪だったのでスピードが出過ぎずに、そんなに怖い目をしないで下りることが出来ました。


ちょっと緊張する傾斜のきついところを滑り終わり、ここら辺は余裕🎵


飛行を撮ってみました(右上)


再び振り返って。


撮ってもらいました。


で、ある程度下りたら、次の峠まで再び登り返します。


登ってくるところをDさんに撮られていました。


峠の真下は、強風のせいで雪が硬くなっているので、板は外して靴で登ることにしました。


わたし達の靴のあとは、何だか動物の足跡みたいです。


午前中に越えた峠まで戻ってきました。


さて、滑り止めを剥がして下りていきましょう。
・・・なんですが、アドベンチャー好きなDさん。この辺りは緩やかな傾斜の斜面ばかりです。ここらから避難小屋に戻るのは面白くないみたいです。


で、わざと岩や地面が露出している斜面を通っていくという変態ぶりです😂


振り返って。


避難小屋に戻ってきました✨


フォトジェニックな雪の宿です。


たっだいまー\(^_^)/


休憩込みで6時間52分。距離は13,8㎞、獲得標高は1619mでした。


避難小屋の中でおやつ✨
ジェットボイルでお湯を沸かしてハーブティーを入れます。
板チョコレート、台湾製餅菓子など。


夕方編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

Dさんと避難小屋泊合宿、2日目

友人Dさんとお気に入りの避難小屋に泊まってスキーハイキングをした先月のある週末のお話です。


標高1900m台にある「我が別荘」ことメルレ避難小屋を朝8時前に出発しました。
ひとつ目の峠を越えてしばらく下りてから、また登っているところです。


ガシガシ登っていくDさんに必死で付いていきます。


登るにつれて、後方の見晴らしがどんどん良くなってきました。


ちょいと傾斜が緩やかになった地点でDさんが立ち止まっています ε-(´∀`*)ホッ
今向かっている方面へは10年近く前、夏山で登ったことがあるそうなのですが、あまり記憶にないということで、地図で確認しています。


ロールケーキみたいなのは、雪玉です。
雪質によっては、斜面を転がるうちにこんな形になるなんて、面白いですね。


「日向に出たら、休憩しよう」とDさん。


日向に出ました🎵
これまでにも何度か日向にはなっていたのですが、高いお山のすぐ下を歩くので、お日様が低い時間帯は、すぐに日陰になりがちです。


Dさんが撮っていてくれた一枚。


あれれ、日向に出たら休憩って言ってたけど・・・日向かつ、平坦な場所ってことだったんでしょうね。どんどん歩き続けています(;^_^A


平たい&雪庇的な壁が風よけになるベストな位置で立ち止まり中のDさん。


今向かっているのは、ここベルドンヌ山塊北部を代表するお山のひとつであるピック・デュ・フレーヌ(2807m)のすぐ近くにある峠(というには狭い、稜線の切れ目のような地点)なのですが、そのピック・デュ・フレーヌというお山にはかつて一度、夏山で登っています。
こんなところでした👇

恋人同士にも見える一枚ですが(^▽^;)、全くそんなことはなくて元同僚で山友のS君とでした。


ここは風がこないので、ついでにランチ休憩に突入することにしました。
雪から露出した岩などがないので、スキー板を裏向けにして座ります。


スキー板はテーブル代わりでもあります。
昨日の晩の残りのポテチ、チーズやサラミにパンといういつもの面々です。
ジェットボイルでお湯を沸かして・・・


じゃじゃーん。
日本からおいでなすった、フリーズドライの揚げ茄子のお味噌汁。
めちゃくちゃ美味しくて、幸せ~~な気分になりました。


ランチ後はさらに登っていきます。


着いたっぽい✨


ブレッシュ・デュ・フレーヌ(2700m)に到着しました。


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。