フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

登り返し王子と楽しい午後

タイトルは、もちろん?アイロニーです(^▽^;)
山友のDさんと新雪ハイキングを楽しんだ週末のお話、2日目に頂上周辺がホワイトアウトしてしまっていたため、山の中腹にある羊飼い小屋まで下りてきたところまで書きました。


小屋前にはベンチがあるので、腰をかけてランチをすることが出来ました。
雪の多い季節って、どこにも座るところがないということも結構あるんですよね・・・
ランチ後、稜線のほうを眺めてみると、結構晴れ渡っています。
Dさん「じゃ、今からも一回登ろうか」
ははは、想定内でした😂
稜線からここまで高低差で400mくらい下りてきただけだったし、ガスっていたため景色もろくに見られていません。
「もちろん、喜んで😅」と答えました。


羊飼い小屋を後にして。


どんどん登っていくDさん。
実は、先ほど下りていく途中で出会ったスキーヤーさんのトレースがあったので、それを利用させてもらっているため、自分で切り開いていくよりはだいぶ楽そうでした。


容赦なくスピードを上げていくDさん。
ちなみに、わたしたちは先ほどは稜線のもっと右側から登っていきました。泊っている別荘がそっちの方向だったからです。


トレースを付けたのは、地元スキーヤーさんということで、なかなかベストなところから登っておられました。
助かります✨


既にトレースがあって楽だったので、Dさんが待っていてくれた場所で順序をチェンジしました。
多少曇っているけれど、先ほどよりはずっとましです。


間もなく頂上に到着しました、
滑り止めには少しだけ雪が付いていましたが、悪戦苦闘したDさんほどではありませんでした。少し前に一緒にスキーした後に雪くっつき防止スプレーをかけてくれた友人Oさんには大感謝です。


頂上からの景色。
少し奥はほぼ全て3000m級です。


頂上から下りてきつつ。


Dさんが撮ってくれていました。


本当に良い雪でした。
久しぶりに動画を入れておきます。
15秒間ほどです👇

Hautes-Alpes printemps 2023


しつこくてすいません(;^_^A
昨シーズンまでは、新雪苦手であまりちゃんと滑られなかったんで、きれいにシュプールが描けるようになって嬉しいのです(^^♪


どんどん下りてきて、川を越えることろまで来ました。


川を越えて、あと高低差で300~400mほど下りたら別荘のある集落なんですが、登り返し王子のDさん、こんな早い時間(午後3時くらいだったかな)に帰るという選択肢はありません。「森の中をちょっと登るよね?」当然のようにスキーに滑り止めを貼り始めました。


確かにこんなに良い雪には今シーズンもう一度出会えるかどうかも分かりません。
この時点で合計1200m以上は登っていたけれど、休憩もしつつで、そんなに疲れているわけでもなかったので、大人しく登り返しに着いていくことにしました。


300mくらい登ったきりの良い地点。
周辺の山の説明をしてくれているDさん。
さて、森の中を滑るのは実は大好きな私。
この後、至福の時を過ごしました👇
17秒ほどになります。

Hautes-Alpes printemps 2023 forêt


無理やり感が出てきました・・・


しかし、石ころのほとんどない牧草地のため、注意しつつゆっくり滑っていくことはできます。


道路まで下りてきました。
さすがにもう無理かと思うでしょう?


歩道の右側に移って、わずかな量の雪の上をしばらく滑って下りていきました😂


さすがに、おしまいです。
しかし、この斜面、朝には雪があってスキーで登っていったんですよ。
南向きの斜面で数時間のお日様で全て融けてしまったようです。何せ、一晩で積もっただけの雪でしたので、一面真っ白ではあったけれど、大した量ではありませんでした。


一方、建物で日陰になりがちな村の中にはそこそこ雪は残っていました。


夕方5時前くらいだったのでビール⇒ハーブティー+おやつ、という流れに。
日当たりの良い角の部屋でポカポカ日向ぼっこしつつ、おしゃべりを楽しみました。


山の後ろに日が沈むと、急に肌寒くなってきてストーブを点火。
スキーのインナーシューズも前で乾かします。


Dさんが持って来ていたクロズ・エルミタージュに流れ込みました(^▽^;)


晩ご飯にはアンディーブと胡桃、コンテのサラダ、あとは出来合いのスープ。
別荘の主のLさんが「農家で買ったおいしいやつだから」と、冷蔵庫に入っていたのを勧めてくれていたのでした。


食後は明日のハイキング先ミーティング。
来る前に考えていた候補はいくつかあったものの、雪崩予報が5段階の3よりも下がらない感じなので、傾斜の緩い山を選ぶ必要があります・・・


翌日編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

新雪に恵まれた別荘滞在

別荘って、ひとんちの別荘ですが(^▽^;)、到着した翌朝に雪が積もっていて、スキーハイキングをしにきたわたしの友人Dさんは小躍りしてしまいました。


Dさんの親友のLさんの別荘があるのは標高1600m台の集落です。周りにもそこそこ積もっていたので、直接スキーを履いて散策に出発することが出来ました。
30分間は板を背負って歩くことを覚悟していたので、嬉しい誤算です。


40分くらい登って来て木がまばらになってきた地点。
ところで、この日は珍しくわたしが前を歩いていて、時おりDさんを待ちます。
いつもと全く別のパターンです。なぜそんなことになっているかと言いますとね・・・


湿度の高い新雪が、板の裏の滑り止めにくっつきまくって歩きにくいDさん。


時おり、立ち止まってはスキーを外して滑り止めに付いた雪をこそげ落とすのですが、またすぐにいっぱいくっついてしまうので、キリがありません。
そういうわたしも、この少し前の別の友人Oさんとのハイキングのとき、同じことが起こって、ハイキングのあとにOさんが自宅にあった雪くっつき防止のスプレーをわたしの滑り止めにかけてくれたため、この日は全くくっつき雪に悩まされることはありませんでした。


ほぼ森林限界を越えた2100m台くらいの地点。カッコいい岩壁沿いにどんどん登っていきます。
ところで、元々ここに来る前に思っていた3100m台の山頂があるんですが、最後の辺りの勾配が40パーセント以上あり、雪崩予報が5段階の3という時期で、危険が大きそうだったためもっとなだらかな別の山というか稜線に行き先を変更したのでした。
実は、その山頂はわたしがフランスで登った初めての3000m以上のお山だったため、行きたい気持ちが高かったのですが、雪崩の危険のある時に無理していく気はしません。また別の機会に行けることを楽しみにしておきたいと思います。


稜線に近づくにつれ、どんどんホワイトアウトしつつあります・・・


(T_T)(T_T)
登るのは登れるし、下りるのも、徒歩でゆっくりと自分たちの登ってきたトレース通りに下りることはたやすいけれど、わたし達はスキー。下りていくのに視界がないときついです・・・


頂上まで高低差で100mを切っていたと思うので、ちょっと残念ですが、ここで登るのを止めて下りていくことにしました。


大丈夫、大体視界はあります。


下りてきたわたし達のシュプール。
ほんの少し重たい新雪だったけれど、やはり嬉しいものです(*^^*)
青空も少し覗いています。
もう少し待ったら晴れてきて、山頂まで登れてたんじゃないのかな?と思わないでもないです。山歩きあるあるですね。


途中で、地元民だというスキーヤーさんに出会いました。
少し下に羊飼い小屋があるから前でピクニックできそうだよ、と情報を教えてくれました。


羊飼い小屋に向かって下りていきつつ、振り返って。


なるほど、ベンチがあってご飯を食べるには便利そうです🎵


パンとサラミ、チーズに加えて、瓶入りのスパイシーな野菜ペーストをDさんが持って来てくれていました。


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

メーデーの週末、長男が帰っていました

先月の人んち滞在スキーハイキング記が途中ですが・・・
先週末から今週末にかけて、下宿で遠い町に住んでいる長男が帰省していました。


長男が帰省時に必ず会う幼馴染みのR君を夕食に招待しました。
まずはベランダでアペリティフ。
美味しくなさそうな色のペーストはワカモレもどきのアボカドディップ。トルティーヤチップスと食べます。
白いのは最近みよん家で大ブームのフレッシュチーズと紫玉ねぎ、ディルのディップ。軽くトーストしたレバノンパンとよく合います。


ベランダのテーブルは狭いので、部屋に入ってご飯にしました。
みんな大好きなクスクスを作りました。我が家では手羽先、仔羊肉(バラ肉)、メルゲーズ(羊&牛肉のピリ辛ソーセージ)を入れます。


飲みかけだったサン・ジョゼフの方がクスクスにはよく合ったんだけど・・・
なくなったので、別の赤ワインを開けました。よく行くお山地方、オート・ザルプ県のもので、あまりタンニンを感じない大人しいワインです。


ボーフォータン山塊でスキーハイキングした帰りに買ったかなりおいしいボーフォール、ワインと同郷のオート・ザルプ県の農協製のブルーチーズ、白いの2種類は行きつけのマルシェに来ている生産者さんの山羊チーズです。


デザートには胡桃入りチョコレートケーキを焼いてありました。


メーデーの今日の朝は、次男が爆睡している間に長男と町中の高台ふたつに登ってきました。長男が日本チームのサッカーユニフォーム(数年前のもの)を着ているので・・・


わたしも負けじと!?リヨンのサッカーチーム、オリンピック・リヨネのユニフォームを着ました。子供たちが中学生くらいの時に着ていた大昔のものです(;^_^A


とは言え、今朝は曇りで風が強くて寒かったので登りで汗かきかきになった時以外は、ずっとジャージ姿でした。これはハイキング用の服で、このくらいの厚さのサイクリング用の上着(背中に3つポケットが付いてるやつ)が欲しいなぁと思っているところです。分厚いのと超薄いのは持ってるんですけど、中間がないんですよね・・・サイクリング用の服って結構高くて、躊躇してしまいます。


今日はお友達は招待しなかったので3人でワインを飲みつつお喋り。
生カリフラワーに味噌マヨネーズという大好きなおつまみを作りました。


ご飯はこれでした。
今シーズン最後のモン・ドール焼きです。
秋から春にかけてしか作られていないチーズで、1か月以上も前に買って冷蔵庫に入っていました。今はもう多分売っていないんじゃないかと思います。
いつもは茹でジャガイモと食べるんですが、今回は茹でカリフラワーも添えてみました。
なかなかよく合いました(^^♪
長男は明日の午後、下宿先に戻ってしまいます・・・
ちょっと寂しくなります(T_T)


お読みいただいてありがとうございました。