フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

羊だらけの峠からグランドン峠へ

先月、今シーズン2度目のラ・クロワ・ド・フェール峠とグランドン峠にヒルクライムした時のお話です。


峠の名前(La Croix de Fer、鉄の十字架という意味)通りの十字架前で。


少し様子が違う、いかにも観光客向け(;^_^Aなものの前で。車から降りてきたお子さん連れの一家に写真をお願いしました。
上に書いてあるSt Sorlin(サン・ソーラン)は、峠の麓のスキー場のある村の名前で、この辺りは冬にはスキー場のゲレンデになります。
木枠にはエーデルワイスやシャモア(野生のヤギ)、マーモットの飾りがあるけれど・・・


よく見たらあんまり上手くないというか、地元の小学生に頼んだん?というレベルです😂


峠のカフェで休憩しようと自転車を停めて(右がわたしの)ると、サイクリストさん達が続々と登ってきました。一部は、途中で抜かさせてもらったオランダ人の方たちでした。


この日、結構長い行程だったので(片道33㎞、1700mUP)、足つきなしで登るという野望と共にサイクリング中にカフェで何か食べ物を注文してみるという野望もありました。わたしのサイクリングはいつも半日なので、特にご飯を食べないといけないことはありません。
この日もまあ半日なんですけど、帰りも登りがあったり、距離が長かったりするので、わたしだって、人並みにサイクリング中に外食しちゃってもいいんじゃないの?とドキドキしつつここまで登ってきたのでした。ちなみに、フランスは峠道の多くには、麓の村は別としてお店が全くなかったり、あっても夏以外は閉まっていたりで、日本ほど外食が簡単ではありません。コンビニとか自動販売機もないしね・・・


それが…わたしの隣りに座った男性サイクリストさん二人組が、お店の方に「何か塩味のものできる?」というのに対して「12時からしかできない」との返事が聞こえてきました😥
この時、11時過ぎ。30分以上待つのも嫌なので、コーヒーだけ注文しました。
ソーサーに乗ってるのは、持参したアーモンド入りのビスケットです。
男性二人はどうするのかな?と見ていると、アイスクリームやホイップクリームがいっぱいのクレープが運ばれてきました🤣よっぽどお腹空いていたんでしょうね・・・


そういうわたしも、ビスケットだけでは足りずに、ナッツを出してきました。


看板の前で記念撮影をするサイクリストさん達を見ながら、カフェでゆっくりしました。
周りにもいくつも有名な峠や山道があるので、ツールドフランスに今まで21回組み入れられています。今大会の第12ステージでは、この峠から麓の町ル・ブール・ドワザンに下り、アルプ・デュエーズがゴール地点になりました。


十分に休憩したので、そろそろ出発しようと思います。
ここから3㎞先のグランドン峠へと向かいます。ここよりも低い位置にあるので、緩やかな下りがほとんどです。


むむっ、再び羊問題です。
プチ渋滞になっています(^▽^;)
先ほどは、羊飼いさんに先導された数百匹の羊たちでしたが、それよりかはだいぶ少ない集団が道路を横切ったり、道路を歩いたり・・・


峠方面を振り返って。
まばらに歩く羊さん達。
この程度だったら、足つきしなくてもちょっと速度を落とすだけで峠に到着していたのになぁ・・・(いまだ納得できていない😅)


ラ・クロワ・ド・フェール峠からグランドン峠へと向かう美しい景色の道路。
週末だというのに、あまりサイクリストさん達も観光客の車も見かけませんでした。


道路の分岐地点で、先程までいた峠方面を振り返って。


帰るのは左側ですが、右側のグランドン峠へと進みます。
そのまま谷を下りる道路が、昨秋と今年5月に登った道路になります。
今日の道路よりも短いけれど、全体的にきつい傾斜になっています。


最後にちょっと急な登りが少しだけあって、グランドン峠に到着しました。
うわ、何なの?ヘンテコなバイクたちΣ( ̄□ ̄|||)
みんなスイスナンバーです。
峠の看板の前に駐車してどっか行くって、どういう神経??
有名な峠の看板前では、記念撮影したい人がいっぱいいるのに・・・
スイスにも山道や有名な峠はいっぱいあると思うんだけど、知らんの??
ヽ(`Д´)ノプンプン
まぁ、来るのも3回目だし撮らなくてもいいんだけど、ヤケクソでバイクも入れて撮影しときました(;^_^A


今年5月に来た時のを載せておきます
👇

周りのお山に雪が残っていて、同じ場所でも一段とフォトジェニックな景色に見えました。


さっき登ってきた道路を下りていきます。


牛さんが放牧されていました。
この辺りでは、ボーフォールの生産が盛んです。


水力発電の行われている大きな湖の畔を通って下りていきます。


湖の後は、しばらく平たいところを通ります。


ヘアピンカーブがいくつか続きます。
奥の壁は、湖のダムの部分です。


そして・・・いやーな部分に到着しました。
結構ガチな登りがあるんです😱
8%が1㎞近く続きます。
この写真を撮るのに立ち止まっていたときに、わたしを抜かしていったおじさまサイクリストさんと並んでこの登り坂を走りました。
「ここ、いやだねぇ💦でも、もうじき終わるよ」と励ましてくださいました✨


ここでまた、湖です。
出発地点の3㎞くらい前にある、大きな人口湖の畔をぐるりと回ります。


駐車場まで無事に戻ってきましたε-(´∀`*)ホッ
サイクリストさんだらけでした。


この朝のライド記録
👇

距離約65,5㎞、獲得標高1929m。
タイムは3時間36分で、平均時速は約18㎞でした。


チーズとパン、コーヒーくらいしかなかったので、ル・ブール・ドワザンの町の郊外のスーパーに寄りました。少し買い物をしてテーブルのあるお気に入りの駐車場に移動して、遅い目のランチにしました。
ここで電話がかかってきました。
翌日に一緒に自転車に乗る約束をしている友人Oさんからでした。
Oさん、Jさんと一緒に3人でガリビエ峠サイクリングをすることになっているのです🎵


夕方~夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

×

非ログインユーザーとして返信する