フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

幸せな湖畔での朝

次男と先月、お気に入りの湖へテント泊ハイキングしに来た時のお話です。


朝6時過ぎの空の色。


早朝の空の色を楽しむことはテント泊の醍醐味のひとつなので、次男がテントで寝ている間、インスタントコーヒーを飲みながらまったりしていました。
ちなみにコップは二つ出ているけど、手前のにしか入っていません😅


奥の空のピンク色が消えるころになって次男が起きてきました。
左側の湖畔にはもう日が当たっています。わたし達がテントを張ったこの場所は、夕方は遅くまで日向になっていてよかったのですが、後ろに高い山があって朝は日陰からなかなか出られません。日陰ってだけで結構寒いんですよね。でも、朝ごはんの準備を持って移動するの面倒だし、もうここで食べる?と次男に聞くと・・・


普段からあまりわたしに対して自分の意見を強く言わない次男(奴隷体質)なんですが、珍しく「僕は日向でご飯が食べたい。ほんの2、3分歩くだけだよ?」と朝ご飯セットの入った袋を持って率先して歩いていきました。


ここら辺が間もなく日が差してくるから、準備をしてるうちに日向になるよ、と次男。


その通り、あっという間に日向になりました。
あ~お日様暖かい✨


そんなに猛暑でもなかったのでバターを持って来ていました。あと、思いついて板チョコも初登場です。おやつにもなるシリアルバーも足してみました。


パンにバターを塗って板チョコを乗せて。なかなかイケます。


ニュテラの小瓶には胡桃ジャムをいれてあります。これも、バターととてもよく合います。


至福の朝ご飯タイムを終えて、テントまで戻る途中にカエルを見つけて観察中の次男。


前回のキャンプでは夜に雨や雹が降り(雷も落ち)大変でしたが、今回はいいお天気。にもかかわらず、朝露だけでこんなにフライシートが濡れてしまっています。湖畔って湿気がひどいんでしょうか・・・


他のものを片付ける間、大きな岩に干しておきます。朝ご飯の前から干しとけば良かったなぁ・・・と毎回同じことを思います(^-^;


テント撤収の鬼門!?サーマレスト(マットレス)片付け中の次男。結局、袋の半分までしか入らず😅
でも二人だとザックに余裕があるので大丈夫です。


準備完了です。
目の覚めるような青空(≧∇≦)


次男に撮ってもらいました。上下ユニクロです✨


下山&アフター編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

夢が叶った湖畔での夜

夢、というのも大袈裟な感じがするでしょうが、足に大けがをする前に2度行った、とても気に入った湖。コースはそれなりに距離や岩場もあって、この夏の再手術を受けるまでは痛くてとても来られない場所でした。
「何とか良くなって、またあの場所に再び行きたい」と2年以上願い続けていた行き先のひとつでした。


先週末に続いて今回のハイキングにも次男が付き合ってくれました。
夕日に照らされるわたし達のテントと先月旬だったヤマツツジ。


次男は大学1年生なんですが・・・「見て見て、きれいな石ころ拾ったよ」とニコニコ。
そういえば小さな頃、よく石を拾ってきてたなぁ😅


ポテチにサラミ、チーズから始まったご飯、インスタントトマトスープを作りました。
夏でもお山では日が傾いてくると、いきなり寒くなってくるので昼はまだしも晩ご飯には温かいものが食べたいです。


日が低くなって隣の山肌が赤く染まります。
これを、この雰囲気の中に身を置くことに恋焦がれていた2年間でした。


わたし一人の時は面倒だけど、子供たちがいる時はお肉系も準備することが多いです。
今回は初登場のメニュー、手羽肉です。
サラダも持ってきました。


実は昨日の晩ご飯にうちでいっぱいオーブンで焼いたスパイスをまぶした手羽元の残りを一晩冷凍して持ってきたんです。車を運転している間、山を歩いてる間に少しずつ解凍されて夏でも腐ることはありません。手羽肉は火を通すのに時間がかかりますが、これだと一度焼いてあるのでテフロン加工のモンベルのフライパンで温めるだけ。とっても手軽です。
写真の量で、ふたりでちょうどでした。


ドラマチックな夕焼け。でもわたしが一人でテント泊しに来たときは、雲が空全体に薄くかかっていて、もっと赤く焼けてたのでした。


肌寒くなってきたので、わたしだけテントに入ってハーブティーで暖を取っていました😅


わたし達の後ろ側はこんな感じです。


テント周りをぐるっと360度、15秒間の画像です👇



21時39分。夕焼けの終わりです。まだ7月で日が長かったなぁ・・・
次男も携帯で写真や動画を撮っていました。


日没と同時にお月様が出ていたのが、沈んだようで3時半に目が覚めた時に星空がきれいだったので写真撮っときました。


天の川を撮った画像を編集してはっきりさせました。


テントのも1枚。
あまり寒くなくて、外に出るのがそこまで苦痛ではなかったのを覚えています。真夏でも標高や日によっては朝夕寒いことがあって、夜中にシュラフからでる勇気が出ないこともあることをここに記しておきます(^-^;


星空の写真を撮った後、二度寝して次に目が覚めると6時5分でした。
テントからの景色。


テント内。
前回と今回、なんの疑問もなく夏用シュラフを持ってきましたが、寒くて寝られないということもなく、快適でした。この前が2300m台、今回が2100m台とあまり標高が高くないこともあるかもしれません。


2日目朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

ガスった峠から青空の湖でテント泊

先月、大学1年生の次男と湖にテント泊ハイキングに行った時のお話です。


晴れてたのに、峠に到着するとものすごい霧の中です。


行先方面もガスっていますが、ここは2度来たことがあるので心配ありません。


峠までは牧草地的なところを歩いていたのが、峠からいきなり岩ゴロゴロ地帯に入りました。山歩きをしていて面白いことのひとつです。


ゴロゴロなだけではなく、たまに急にもなります。
手術前はこういところは痛すぎてとても登れなかったので、すごく嬉しいです。
とはいえ、まだ手術後2か月も経ってない頃でしたので無理は禁物。ゴロゴロ地帯が長くは続かないことが分かっているこの場所をチョイスしました。


手術後のハイキング先には、既に行ったことがあってコースの具合がよく分かっているところを主に選んでいます。コースについては本やネットでも調べられますが、自分の体で感じた経験は貴重な情報源だからです。


少しずつガスが薄くなってきて見晴らしがよくなってきました。


歩きつつ左手を見ると、こちらはまだ雲の中。ボーフォータン(今いる山塊)や、その先にあるヴァノワーズ国立公園の美しい山々が見えるはずです。明日、帰りには見えるといいけど・・・


まあ、遠くの天気よりも目的地の天気の方が大切です(^-^;
だいぶ晴れてきたみたいで嬉しい♩


お花も青空の方が映えますね。


ちょっとよじ登るところもあります。
元々、そういうところは大好きなのですが、手術前は全然無理だったのでこの湖も「また行きたい。行けるのだろうか」と何度も何度も思っていた場所なのです。
知っている場所ばかりに来ているのは、コース的に安心感があるだけではなく、大けがをして手術をしてもなかなか思うように歩けず、以前に行った場所に思いを馳せては切なくなっていた日々があったからだとも言えます。


付き合ってくれる次男には感謝です。
ちなみに長男は彼女と1週間バカンスでお出かけ(誰の影響か、お山地方へ😅)していて欠席でしたが、今月になって2度、1泊ハイキングに参加してくれました。


もうすぐそこら辺のはず。
ドキドキします。


わーい✨
夢にまで見た!?リベンジ「トンペット湖」です。
ちなみに、初めてこの湖に来た時は、その少し前に別の遠すぎる駐車場からここを目指して、しかも途中道を間違えて到着できなかったことがあったうえでの「リベンジ」だったのでした( ̄▽ ̄;)


わたしはその後にもひとりでテント泊しにきているので、3度目になりますが次男は初めてです。わたしがリベンジした日は、先ほどの峠で長男と待っていたのでした。


わたしが以前にテントを張ったのよりもさらに低い水面に近い場所にしました。
この前の週末にテント泊した岩々で石ゴロゴロの湖畔と違って、草の生えた土の地面が多いのですが、湿地のごとくジュクジュクしてる場所もあります。
この場所は乾燥していて、地面に埋まった動かせない大きな石もなく、傾いてもおらずちょうどいいです。


少し離れたところに湖に流れ込む細い水の流れがあったので、次男に水を汲みに行ってもらいました。


ワタスゲちゃんたち。
前に来たのはいずれも秋だったので、ワタスゲはおろかほとんどお花はなかったのでした。
雪渓が残っているのも前回とは違った雰囲気です。


テントを建てた後、次男が湖の反対側まで行って撮ってきた写真。奥にさらに湖があります。ここ「トンペット湖(トンペットとは嵐の意味)」は複数の湖を併せた名称なのです。


一番右にあるのがわたし達がテントを張った湖です。
Lacs de la Tempête(トンペット湖群)のほかにもいくつもの湖があることが分かります。
湖がほとんどない山塊もある中(特に石灰質の山には湖や河川がほとんどない)、これらの多くの湖はボーフォータン山塊の景色を魅力的なものにしているといえます。


もう8時前ですが、7月は日が長くてまだ夕方のようなお日様の高さです。
ポテチやサラミでご飯をボチボチ開始します。


そして、ボーフォール。よくハイキングに登場するチーズですが、ボーフォールの語源になっているのはボーフォール村、そしてボーフォータン山塊(地方)。少し離れた地域でも作られていて、これはオート・タランテーズ地方の農協で買ったものです。
ちなみにオピネル(ナイフ)はボーフォールがAOP(原産地保護名称)に制定されて50周年を記念したバージョンで、何本も持ってる中でもお気に入りです。


もうすぐ夕暮れだけどすごい晴れてきました。


ヤマツツジとわたし達のテント。


テント泊の夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。