フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

今日、道で気になった車

明日仕事休みなんですけど天気悪そうなんで(わたしの住む町はまあまあみたいなんですが、山が天気悪いみたい)、どうやら掃除、買い物、料理の作りだめに専念しざるを得ないようです(T_T)


なので、全然山に関係ないですけど、、、



前に教習所の車…ベンツですかい( ̄◇ ̄;)



初心者マークの車…四方にマーク貼りまくり

( ゚д゚)

カヤックで川下り初体験(夏休みの初め)

今回は山の話ではありませんが、フランスでの川下りのメッカ、南仏はアルデッシュ峡谷に子供たちや友達と1泊で出掛けた時の話です。
出掛けるっていったらほとんど行先が山なので、今回は山でないと聞いたときに子供たちは小躍りして喜んでいました。。



すでに道路からしてワクワクしてくる景観です


有名な観光・バカンス地のヴァロン・ポン・ダルクへ


キャンプ場…といっても快適なプレハブ小屋に宿泊です。オートキャンプ場でもあるのでキャンピングカーやキャラバン引っ張ってくる車もあります。


キャンプ場はアルデッシュ川に面しています。



なぜかダッチワイフ?と共に川下りをしているおじさん…周りの注目を一斉に集めていました。
あ、今思い出しましたが、川下ってなくて上っていました、写真でも分かりますが流れに逆らって。


この日は日曜でカヤックする人が多く、翌日月曜のほうが川が空いてそうだということで、泳いだり飛び込んだりして午後を過ごしました。


翌日朝はキャンプ場から車で約10分、ヴァロン・ポン・ダルクの町に観光へ。南仏らしい可愛い小さな町です。


地元の農家の人がアプリコットや桃を売りに来ていました。どちらもこの夏食べた中でダントツのおいしさでした!


午後は待ちに待ったカヤックです。
"3人で1艘…??「あなたたち3人合わせても結構軽いから3人乗れるよ」と言われ。まあ、その方が安いし、それでいっか。。


全員初心者だというのに(わたしと長男は湖ではしたことあるけれど)、軽い口頭レクチャーだけでハイっ、どうぞ!とカヤックとともに川辺に送り出され。。(何キロ先か忘れたけど)川下の何番って書いてるあたりに3時間後にねっ♪というのがお迎えの待ち合わせ…o_0 わたし達、大丈夫なのか!?あまりのほったらかされ度にドキドキ。


ちょ、ちょっとなに、これ、面白すぎる!!!
どうして今まで川下りしに来なかったのか!!??
携帯電話が防水仕様ではないので万が一川に落としたらシャレにならんので川下ってる最中は写真撮れませんでした。
洞窟みたいになってるところがところどころあり、その度に探検~~
ただ初心者なので川の流れを計算しつつ思った位置の岸に近づき停まるのも案外難しい。でもそれも面白かったです。
しかもレンタルカヤック屋のおじさんが親切で「日本人の初めてのお客さんだから」とアルデッシュの地元ワインを帰りにプレゼントしてくれました。


帰り道はラベンダーがきれいでした。



ついに!念願のオビウへ

オビウってなんじゃいって思われるでしょうが、グランド・テット・ド・ロビウ(Grande Tête de l'Obiou,2789m)といって、フランスの山地のなかでもマイナーめなところのひとつ、デヴォリュイ山塊(Massif de Dévoluy)の最高峰の山の名前です。
この山が、エクラン国立公園の中部や南部に行くときに道路からよく見えて、それはそれはきれいなので、いつか行きたいと思っていたのですが、今日ようやく実現しました。


まず、デヴォリュイ山塊についてですが、スイスとかに近いほうの山ではなく、南仏に向かいつつある方向にあります。乾燥して岩々しており、よくイタリアのドロミテに似た景観をしていると言われています。月や火星っぽい迫力のある景観が広がっているのです。


駐車場に向かう山道で。すごい雲海が広がっていました


駐車場から見たオビウ。華麗なお姿


今日も快晴です。ラッキー!!


今日も「ここはどこの国?どこの惑星?」的なことになりそうな予感です・・・


後ろを振り返ると普通の景色。牛の放牧地帯でもあります。奥はエクラン国立公園。


左の部分はプチ・オビウと呼ばれ、ふたつの間から入り込み、グラン・オビウの裏側から登ります。こっち側はクライミングする人が好んで登ります。


プチ・オビウの「オルガン」と呼ばれる部分。ほんとうにパイプオルガンみたい。
オビウをはじめデヴォリュイの山はガレ場にザレ場がほとんどでしかも急こう配だったりするので落石が頻繁にあるため、ハイキング客はみんなヘルメット持参です。


峠に着きます

峠からの景色


オビウの西壁。こちらから登ります。
昨日はひとりで行ったんですが、駐車場へ向かう山道が始まる麓の村で3人組のハイキング客と知り合いになり、結局1日一緒に行動しました。


奥に飛び出てるのがグラン・フェラン(Grand Ferrand 2758m)デヴォリュイ山塊で2番目に高い山です。

植物がほとんど育っていないオビウですが、例外的に生えていた植物のひとつはアデノスチル。こういう岩々した高い山が好きなようで(石灰質の山はダメらしい)、この夏も2500~3000メートルの地点でよく見かけました。


頂上までもう少しです


急なところもあります


摩訶不思議なところを通ります


頂上(2789m)に到着。うわ、わたし真っ黒…今写真見てビックリ


残念ながらガスってきました。向かいに見える高くなってる部分はプラトー(お盆という意味。地形でいうと周りより高くて平たくなってるところ)・ド・ビュール。その左側の端の部分がピック・ド・ビュール(2709m)、デヴォリュイ山塊で3番目に高い山。


一緒に登った人たち。真ん中の人の旦那さんが撮ってくれました。左の人はたまたまリヨン郊外に住んでいて、夫婦もそう遠い場所ではないので、今度一緒にハイキングに行こう!と電話番号を交換しました。


どんどん下りていきます


コースを少し外れて洞窟探検です


入って正面の奥の部分は水たまりになっていて凍ってます


左の奥は狭くてかがまないと進めないのですが、深く続いていて一番奥には氷の壁が。一年中融けないみたいです。



ルノンキュール。普通9月に入るともう見かけないので(8月でももうあんまりない)珍しいです。


いつも反対側から見ているデヴォリュ山塊から今回はエクランを見ることができて大満足な1日でした。