フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

初夏のシャルトルーズとエーグブレット湖(後半)

前半で友達のいるサヴォアのエーグブレット湖の湖畔のキャンプ場にやってきたという話でした。たった1日半しかないのにセコセコと動き回ってる日本人なわたし・・・
こちらの人たちはこういうところで2週間とかのんびり、ほとんど何もせずに過ごすことができるのですから、とてもかないません。


明け方、トイレに起きたらちょうど日が昇るところだったので湖のほうまで歩いていってみました。


友達は魚釣りの準備を始めたので、それはあんまり付き合いたくないし
午前中はまたハイキングにきまりです。


かなり暑くなるという予報だったので涼しいところ、と考えてふと思いついたのは。。

☝これ、北シャルトルーズのハイキング地図なんですが、表紙のこの滝!これが遠くなさそうだったので、これに行くことにしました。
思い立ったらすぐに出発です。友達はお昼は一緒に食べよう、というのでお昼過ぎには帰って来たいし。


車で30分ちょっとでハイキング出発地点に到着。爽やかな川に沿って歩きます。



今日行くところもハイキングコースの途中から自然保護地域になります


滝が目的地なので大して高低差はありません。あっという間に着いてしまいそうです


おおっ、滝以外のところに行くコースも提案してくれています。


地図の表紙と一緒~~💛💛


誰も通りかからないので岩の上に電話を置いての自撮りです↑。。。


アンコリ

枯れちゃってて残念だったんですが、「ヴィーナスの木靴」という名前の花。実物を見るのは初めてです。



やはり滝だけで帰るわけにはいかず、もっと上のほうまで周回することにしました。


これまたシャルトルーズっぽい山道です


洞窟がありました 


かなり大きくて奥行きもありそうです。ヘッドライト持ってきとけばよかった…


ここでスッテンコロリンっと2度も派手に転びました。苔みたいな海藻みたいなのがうっすらと生えててヌルヌルのところが結構あり。。いってぇぇええ!!洞窟探検どころじゃないです。

そろそろ帰らないと友達を待たせることになるので、痛い腰をさすりつつの下山です


ちょっと遅い目の昼食の後は、湖で遊ぶ…夏休みの子供のように。↑浮かんでるわたし


カヤックで湖の真ん中に行ってみます


わたしは転んで腰が痛いとの理由で友達に一人で漕がせます


ここも自然保護地域。


,湖で遊び疲れたら、ハンモックの上でひとやすみ。


1日半しかない割に充実した休日でした¨^^

初夏のシャルトルーズとエーグブレット湖(前半)

ブログを始めて2週間くらいになりますが、今現在の話と、過去1年ちょっとくらいの間に行った山の話が交錯することになります。ややこしくてすみません。


毎週末のように山に行ってるのでえらい年季が入ってるように思われることがあるのですが、このペースになったのは昨年の初夏からのことです。情熱はあるものの、初心者の域を出ていません。


ちょっと前置きが長くなりましたが、前記事でシャルトルーズのことを書いたので、その前回にシャルトルーズに行った時のことを書こうと思います。


6月下旬、1日半の休みがありシャルトルーズからそう遠くない湖に面したキャンプ場で数日間過ごしている友達が「遊びに来たら」と誘ってくれたのですが、湖畔でまったりと1日半間過ごすというのは貧乏性のわたしには難しく(どこかに行かないと!何かしないと!って。既に湖行ってるだろって突っ込みはあると思うのですが)1日目も2日目も半日だけシャルトルーズにハイキングしに行ったわけです。…つまり湖では半日くらいしか過ごしてないことに(汗)


仕事がお昼過ぎまでだったので、仕事場の近くに車を停めておいてすぐに出発。山行きはいつも高速43号線(シャンベリー、グルノーブル方面行)です。途中、シャルトルーズやボージュ、ヴェルコール、ベルドンヌなどの山が見えてほんとにきれい。この写真の奥はベルドンヌ。


湖に着くのは6月は日が長いから夜でいいです(汗)。とりあえず直接、シャルトルーズ北部のハイキング出発地点へ。


エピエール・ドレセ


サクシフラージュ
6月後半の花の種類がとても豊富な時期でした




森を抜け、アルパージュ(放牧地帯)に到着。すごい急こう配ですが、実は森の中もそうで短いコースだけどやたらキツかったです。しかもこの日この夏初めての猛暑日で。。


サヴォアは19世紀後半にフランスに割譲されるまではサヴォイア(サヴォア)公国(十字が国旗)の一部でした。その国境の一部はシャルトルーズ山塊の山でしたので、今でもハイキングコースには国境を示す石碑がところどころに見受けられます。


6~8月にポピュラーな小さな花、セレスト。名前まで可愛い…

青いラッパは5~8月が旬なジョンシアン。もう今の時期(9月)には見られません


オーキ・ヴァニエ ネギ坊主みたいですが、蘭の仲間です


放牧地帯の写真にに写ってる大きな岩のような山は、グラニエ(Le Granier)といってシャルトルーズを代表する山の一つですが、昨年末から頂上付近で数回土砂崩れがあり、頂上への登山をはじめ山の北周辺は立ち入り禁止となっています。地学学者によると、この山の中心部は一部空洞になっており、13世紀にも大規模な地滑りが起こり山の麓の村々が土砂に飲み込まれ、1000人を超える犠牲者がでたとの記録があります。
この写真は南側なのでそうでもありませんが、北側から見ると石灰質の真っ白な切り立った崖で、シャンベリー方面からの高速からもよく見えますが、ものすごい迫力です。


ハイキングを終え、車で45分ほどかけて湖のほとりに着いたのは夜8時半。友達と合流してワインで乾杯!夕暮れを惜しみつつ暗くなるまで湖の畔でおしゃべりに興じました。


(後半に続く)

シャルトルーズ山塊(8月上旬)

グルノーブルの人たちが日曜日に公園感覚でささっと出かけてしまうのがシャルトルーズ山塊(Massif de la Chartreuse)です。リヨンからでも比較的近い山地の一つなので(リヨンからグルノーブルは高速で1時間弱)、夏から秋にかけての週末ともなれば定番コースはかなりのハイキング客で賑わいます。
この夏日本、そしてエクランから戻って仕事が始まるまで1日だけあったので日帰りでお手軽半日コースに行ったときの模様です。


シャルトルーズのなかでは北のほう、グルノーブルよりはシャンベリーに近い方面に来ました。ハイキング出発点は小さなスキー場になっている村です。


とっても分かりやすい道です


ラズベリーに野イチゴ。。


しばらく歩くとまもなく自然保護地域に入ります。犬は禁止、採集禁止、自転車禁止など。これは国立公園に相当する規律の厳しさです 


シャルトルーズの特徴のひとつは、石灰質の岩に刻まれた無数の並行したラインです


本当はこの日はベルドンヌ山塊に行きたかったのですが、お天気が良くなさそうだったので谷の反対側のシャルトルーズに変更したわけです。やはり雲に包まれています。


8月の初めだったので、まだかなり花がありました


これは9月上旬の現在でもあちこちに咲いています


とってもシャルトルーズっぽいところを歩いていきます


岩の形を見てるだけでも飽きません


ちょっとずつ上ってきました


シャモアがピョンピョンと遊びまわっていました



第一目的地に着きました…かなりガスが出てきています


周回しようと思っていたアルパージュ(放牧地帯)も雲を被っています。
しかも午後にかけて天気が悪くなっていくという予報だったので、周回はせずに今来た道をピストンすることにしました


バカンスも今日で終わり、明日から仕事再開…という一日でした。