フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

サイクリストの聖地・ガリビエ峠にて

先月末に、ツールドフランスで有名なガリビエ峠(2642m)に自転車で登った時のお話です。サヴォワ県側のサン・ミッシェル・ド・モリエンヌ(715m)からテレグラフ峠(1566m)を経由、峠手前の除雪がされていない部分の道路は自転車を押して到着しました。


峠にいたサイクリストさんに撮ってもらいました。
ガリビエ峠は、この夏のツールドフランスの7月13日と14日の行程にも組み入れられています。


今回登ってきたのとは反対側の、オート・ザルプ県側。


オート・ザルプ県側は南壁になるので、雪がほとんど残っていません。
それでも、サヴォワ県側の峠直前が除雪されていないことから、峠のすぐ手前の道路は通行止めになっており、車やバイクはトンネル経由でしか反対側に行けないようになっています。


なので、峠はこのようにサイクリストさんのみ✨
手前の方はお友達とふたりで来ておられて、しばらくおしゃべりしました。
わたしが運動靴なことに驚いていました😅ビンディングシューズデビューした今、こんな風に峠で異色の存在でなくなるのが嬉しいです(^^♪


こちらはわたしが登ってきたサヴォワ県側です。
この後、ちょっと荷物が多いサイクリストさんが登ってきました。この週末はフランスの多くの人が4連休だったので、この方は民宿に3泊しつつ、南仏方面の峠道へハシゴしていくとおっしゃっていました。
ただでさえしんどいヒルクライムに、重たい荷物でチャレンジしているのは脅威的です💦


さて、峠でもゆっくりしたので、下りていきたいと思います。


一度やってみたかったことのひとつ✨
雪の壁の前でマイ・バイク撮影(≧∇≦)
この冬春のフランスは積雪量がとても少なく、通常は6m以上はあるという雪壁もほんの2~3mと寂しかったです。開通も例年よりも2週間以上早い峠道が多かったです。


しばらく下りてきてから、急に思い出しました。
「GoPro使わんと!」
さもないと、無意味に重たい(決して重たくはないんだけど、少しでも持ち物を軽くしたいヒルクライム😅)ものを担いで登ってきたことになってしまいます。


絶景ダウンヒルを10秒間ほど✖3👇



ガリビエ峠 ダウンヒル1

ガリビエ峠 ダウンヒル2

ガリビエ峠 ダウンヒル3


この地方の名産チーズ、ボーフォールの看板が。
というのも、7月8月はこのあたりでボーフォール作りのための牛さんを放牧しているのです(*´▽`*)


標高2000mくらいの地点まで下りてきました。


さらに下りてきて振り返って。
サイクリング用の道しるべです。現在地の標高、目的地までの距離、この地点から向こう1㎞先までの平均勾配が書かれています。



途中、牛さん達が放牧されていました。
顔が白いアボンダンス種と・・・


こちらはキュートなタリーヌ種。
どちらも、ボーフォール造りに欠かせません。

テレグラフ峠。
既に2000m以上登ってる時にまた上り坂という試練でした😭


テレグラフ峠をダウンヒル。
車を停めている町まで戻ってきました。


町の入り口。


たっだいま~Σ(*´ω`)


この日のアドベンチャーを記録した自転車&ランのアプリ「ストラバ)から。
距離は約71km、移動時間は5時間ちょっと、獲得標高2251m。
めっちゃ疲れました(;'∀')


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

ヘロヘロになって到着したガリビエ峠

先月末の4連休の初日に、昨秋に続いて2度目のチャレンジをしたガリビエ峠サイクリングのお話です。


標高715mのサン・ミッシェル・ド・モリエンヌを出発、1566mのテレグラフ峠を経由。スキー場のある町・1400m台のヴァロワールまで下りた後、ガリビエ峠道が実質的に始まるプラン・ラシャという1900m台の地点に到着しました・・・というか、キツすぎて足つき・・・どころか、7~8分間ガッツリ休憩してしまいました(^-^;


雲が出てきています。山スキーやハイキングだと、曇っていたら残念・・・と、感じますが、夏の場合、自転車的には「登りが楽になって嬉しい」と感じます(個人差はあります😅)
奥の山肌に、これから登る峠道の道路の形が見えています。


10分くらい登っていったところの、ヘアピンカーブの内側にサイクリストさん達の写真を撮るカメラマンさんが陣取っていました。撮った写真をインターネットで販売するのです。


走って来て渡してくれたお店のカード。
アドレスに帰宅後、アクセスしました。


サイトに行くと、日付順に写真が出ていました。
なるほど、プロのカメラマンだけあって、上手です✨
1枚14ユーロ、とそこそするので、買ってないけど😅


プラン・ラシャから苦しみつつ登っていましたが、平均勾配9パーセントが続き、キツくなって再び足つきしてしまったシャレ―が何軒か建っている2300m台の地点。


ところで、この時期はガリビエ峠への道路は正確にはまだ開通していませんでした。
これは、峠道の手前にあった看板です。
峠の少し下にあるトンネルは除雪が終わっているので、峠への道路の最後の部分が除雪されていなくても、反対側に行けるのです。


問題の地点に来ました。正面が、通行止めになっている峠へと向かう道路です。
道路の上の方を歩いているサイクリストさんもいれば、下りてきたサイクリストさんもいます。聞いてみると、車やバイクは禁止だけど、徒歩の人やサイクリストはOKみたいです。
バリケードの横から入ります。
上から見ると、こうなっています👇

ピンクが今いる地点。青が峠を通らなくても、反対側に行けるトンネルです。
ところで、見ていただくと分かるように、通行止めにはなってるものの、道路の方は、かなり乾いています。


最後の方は、確かに除雪が終わっていなくて、自転車を押して歩くことになります。


苦しかったけど、何とか峠に到着✨


峠まで3時間49分もかかってる😓(距離35,7㎞、獲得標高2050m)
しばらく自転車を押して歩いたので、少し余計に時間がかかってるのもあるかもしれませんが・・・


峠の景色を360度ぐるりと👇

ガリビエ峠 2022年5月末
車やバイクは通行止めで峠までは来られなかった時期だったため、サイクリストさん達オンリーで、皆「成し遂げた感」で上機嫌。知らない人同士で和気あいあいとおしゃべりして最高の雰囲気でした。


峠&ダウンヒル編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

憧れのガリビエ峠に再挑戦

ツール・ド・フランスでお馴染みのガリビエ峠(2642m)。1947年の第一回から通算35回行程に組み入れられていて、アルプスの峠の中で一番登場回数が多いのです。
昨秋、峠道が閉鎖される少し前に、ナンチャッテで少し下にあるロータレ峠(2083m)からだけ登ったことがありましたが、今回ちゃんと!?下の町から登ってみました。


これはいつかのツール・ド・フランスの行程の一部ですが、今日はこれを往復する予定です。
ガリビエ峠はオート・ザルプ県とサヴォワ県との県境になっており、前回とは反対側の、サヴォワ県側から登ります。出発地点の町から片道35㎞、高低差は2050mほどになるようです。途中にテレグラフ峠という別の峠を経由するので、帰りにも少し登る必要があります(;^_^A
ガリビエ峠にチャレンジしよう、と決めたのが2、3日前で何度も車で行っているから大体分かってるつもりで、ちゃんと調べずに「高低差1600mくらい?」と勝手に思い込んでいたので、前夜寝る前にチラリと見たサイクリングサイトに、高低差2000m以上と書いているのを見て、意気消沈しました(;^_^A


だからと言って、行き先を変更したりはしませんよ~
前の週末に、結構しんどいと言われているグランドン峠(21㎞、高低差1600m)を足つき1度で登れてたので(スピードは遅いけど)、自信が少しずつついてきたように思います。


フランスの多くの人が4連休だった先月末の週末でした。
日中はかなり気温が上がるという予報だったので、5時にうちを出ました。


トイレ休憩をした高速のSA。
オピネルの里、サヴォワ県なので色々な商品が飾られています。
ナイフに混じって、真ん中らへんに見えている白と黄色のものは、道路の道しるべを模したもので、「テレグラフ峠、ガリビエ峠」と書いてあります。


7時過ぎにサン・ミッシェル・ド・モリエンヌという町に着きました。
これといった大きな駐車場はなかったので、街中にいくつかある小さな駐車場に車を停めました。
ここは標高715mになるようです。そっか~、715mしかなかったか・・・ここが1000m以上はあると勘違いしていたので、高低差が1600くらいかと思ってしまっていたのでした😅


準備完了。
7時18分。まだサイクリストさんの姿は見られませんが、ただでさえ登るの遅いし、猛暑になったらキビしすぎるので、これくらいでちょうどいいです。
気合いを入れて、いざ出発です。


はい、ひとつ目の峠、テレグラフ峠に着きました。
例によって、足つきしたくないせいで途中の写真がありません(;^_^A


峠の標高は1566mなので、850mほど登ったことになります。距離は約12㎞。平均勾配は7,1%らしいです。
タイムは1時間18分と、わたしにしてはそう悪くありませでした。


ここからしばらくは下りになり、中規模のスキー場、ヴァロワールと通過します。
街中はほぼ平らで、町を抜けた辺りから少しずつ傾斜が上がってきます。
何度も車で通っていて、そんなに傾斜があるイメージではなかったのですが、確かに5%以内のなだらかな部分もある代わりに、7~8パーセントくらいが続くところも結構あります。


スキー場のある町・ヴァロワールから約12㎞、プラン・ラシャと呼ばれる地点に到着したときはヘロヘロで、足つきどころかガッツリ休憩(7~8分だったかな)しちゃいました(^▽^;)
でも、ここで休憩している若いサイクリストさんグループもいたので「足つきや休憩しちゃうのはわたしだけじゃないんだ」とホッとしました。
ちなみに同じ場所の冬の写真👇

大きく「Col du Galibier」「Col du Lautaret」とある看板は、ひとつ前の写真で左端に写っている看板です。


休憩したけれど、疲れはとれていない気がする😓
でもこれ以上いつまでもダラダラしていても、そんなに元気になるとは思えないので、仕方ないか・・・と漕ぎ始めた地点の写真です( ̄▽ ̄;)


登頂(でいいのかな?ロードバイクの場合も?)編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。