フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

友人OさんのS体質が出た日

わたしのロードバイクの師匠である友人Oさんと午後ライドに行った時のお話です。
この日は午前中、わたしだけ近場の峠道を距離18㎞、高低差700m、移動時間1時間半という短いサイクリングをしていました。


まずは、平均勾配5パーセントほどの緩やかな坂道を数キロ登った峠へ。
ここから向かうコースは複数あります。
午前中は涼しくて調子が良く、キツい峠道をヒルクライムできたのですが、お昼過ぎはかなり暑くて、もうこの時点で結構へばってるわたし・・・_| ̄|○
もうここでUターンして帰るか、もう少し付け加えるとしても、あと高低差200~300mくらいまでで、あんまりしんどいのは無理、とOさんに伝えます。


聞いてんのか、聞いてないのか、颯爽と再出発してしまったOさん(写真のほぼ中央)。
この日の前日、この峠からスキー場のある町まで登り、さらに少し先にある峠まで登ったのですが、その峠を反対側から登るとすんげ―キツいんだよって話をしてたのでした。
前日は午後もあんまり暑くなく、わたしも元気で、Oさんが「じゃあ明日は反対側から登ろう」と言ったのに対して、反対はしていなかったのです。
急いで追いかけます。


え、いないけど・・・
適当なところで待っててくれるのかと思ったのに、全然いません。


どんどん下りていきます。
うそぉ~(◎_◎;)
下りていくってことは、また登るってことなんですよ!?
ブルーになりつつ下りていきます。


もう・・・どこまで行っちゃったん??


あ、いた。
「わたし、さっきも言ったけど、もうかなり疲れてて、あんまり登れる気がしないんだけど!?」と言うと「なら、今下りてきた道を登り返すのが一番早いね。でもここ、日陰がひとつもないから、しんどいと思うよ。昨日言ってた峠道は、もっと急だけど半分くらいは森の中だから涼しいと思う」
「でも、その峠道は、この坂道を完全に下りたもっと低いところから始まるんだよね💦」
「まあね。でも君は今シーズン、ガリビエ峠やグランドン峠とかもっと長くて厳しい峠道を登ってる。絶対にいける!!」
ううう・・・でもガリビエやグランドンは炎天下ではなかった・・・


麓の町まで下りてしまいました・・・
先ほどの峠から400mほど下りたことになります。
しかし、昨日の峠までは400mではなくて、700m以上登ることになります(T_T)


「峠道、開通してます」の看板。
峠はどうやら左側の稜線上のどこかにあるみたいです。


これはその峠への、昨日登った反対側の楽な方の斜面です。
ヒルクライム専門サイト、アルプ・フォーエバーより。
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しかも、スキー場のある標高1300m台の町から始まっているので、峠道は距離でも高低差でも少ししかありませんでした。
対して、今から登るのはこんな感じです。
事前にはどんな坂道なのか調べておらず、帰ってから検索しました。
👇

登り始めの辺りだけなだらかなんですが、あとはしんどいです・・・しかも全部で9,5㎞とそこそこあります。


ああもう・・・
午前中、おうちの補修工事の用事があったOさん。午後に自転車に乗るのをとても楽しみにしていたみたいで、元気いっぱいです✨😅
あと、この日気付いたんですけど、わたしは暑さにとても弱いんですね・・・まぁ暑い日に自転車で坂道登るのがしんどくないって人は、あんまりいないかもしれませんが、平均以上に体力がないように感じます。


平均7,5%の坂が数キロ続く途中にある村。
Oさんが「ここが最後の水場だから、水をチャージして、あと髪の毛濡らすと涼しくなると思うよ」とアドバイスしてくれました。
それくらいでは楽にはならん・・・と膨れていましたが、一応やってみると、確かに少し疲れがましになった気がしました。
というか、単に自転車から降りて少し立ち止まったから、楽になったのかもしれません(^-^; 


そのあとは、もう足つきしたくなかったのですが、暑くて足がむくんできているようで、元々外反母趾気味な足の骨の辺りがどうしても靴の中で痛くなり、少し靴紐を緩めるのに、もう一度自転車から下りました。ちなみに、ビンディングシューズデビューする前のお話なので、運動靴です(;^_^A


同じ機会に、ドライフルーツ、ナッツで栄養補給です。
ドライいちじく、クランベリー、アーモンド、ピスタチオ、ピーナッツ、ドライマンゴーを自分で混ぜたものです。


この後も、部分的に12~15パーセントくらいにもなる、鬼のような山道をゼーゼーいいながらも登り切り・・・


最後は平たい、モワシエ峠に到着しました。


ヘロヘロなのに嬉しそうなわたし。


昨日登った傾斜の楽な方の斜面から下りていきます。
帰りは多少の登りはあるものの、ほぼ下り中心だったので、Oさんちに戻った時には、それなりに疲れは回復していました。


この日のライドの足あとをストラバの3Dで。
左下から右回りに走りました。


記録はこんな感じです
👇


距離42㎞に対して獲得標高(高低差)1073mと、バランス良くてそんなしんどそうな感じの行程には見えませんが、暑かったからなのか、午前中にも既に少し自転車してたからか分からないけれど、かなりグロッキーでした😓
ロードバイクに頻繁に乗り始めたのが、昨年の秋だったので、あんまり暑い時期は経験しておらず、猛暑の洗礼を受けた感じです・・・


お読みいただいてありがとうございました。

山道しか興味なくなってる

1か月も経ってしまいましたが、フランスが3連休だった6月初めの週末のお話です。
お山地方の友人で、わたしの山スキー&ロードバイクの師匠であるOさんちにお邪魔していました。


午前中はOさんは自宅の補修工事の用事があったので、ひとりで周辺の峠道をサイクリングしてきました。距離的には短いけれど、効果的に標高が上がる道路です。


国道上にあるひとつめの峠。平日は交通量があり、車もびゅんびゅんと走っているので、ちょっと怖いんですが、祝日の朝だったので、ほとんど誰もおらず。
登りでは写真は撮らないので、これは下りで撮ったものです。


こんな坂道の峠です👇

ただし、Oさんちは坂の途中にあるため、900m台から登り始めます。
この峠から、別の峠道が出ています。ここまでの国道と比べて、とっても小さな道路で、知る人も少ないマイナーな峠です。


道路の状態も悪いです・・・
この道路は冬は除雪されないどころか、ノルディックスキーのコースの一部になります。


着きました、グレーズ峠。
と簡単に書きましたが、ここはわたしが知ってる中でも、最も死にそうになる峠道のひとつなのです。4,5㎞と短い峠道ながらも、平均10%あるんです(>_<)

今でこそ、グエーッとか言いながらも、足つきなしで登れますが、ロードバイクに乗り始めた頃は、ヘアピンカーブふたつかみっつくらいで足をついてました。
👇

10%以上にはほとんどならない代わりに、平らになる場所が全然ないのです😓
息をつく間がありません・・・
今回でここを登るのは4回目くらいだったと思います。「しんどい」とされているもっと長い峠道でも、10%が5㎞近くも続くところはそうそうないので、ここに足つきなしで登れてるということは(スピードは遅いけれど)、他の峠道にもチャレンジできるという自信に繋がります。


峠の駐車場から、雲海が少々。
登っている最中は、もう少ししっかりと出ていたのです。
ただ、雲海の写真を撮るために足つきするのが嫌で「峠から撮ればいいか」と思っていたら、雲がどんどん薄くなってきてしまいました。
いい加減に「足つきなし」にこだわるのは止めたらいいのに・・・(^▽^;)


下り始め。


こうして見ると、なだらかで牧歌的な景色です。
誰がここを「死にそうな峠道」と思うでしょうか(^-^;


おっ?
山の中腹で、唐突に古いムスタングがやって来ました。


ひえ~✨
カッコいい(≧∇≦)


道路際には、たくさんのお花が。
癒されますね・・・


とはいえ、登りではしんど過ぎて、ほとんどお花に目がいっていませんでした。


振り返って。
中央が、グレーズ峠になります。
この周辺には農家がいくつかあり、牛、羊、ヤクの放牧がこの辺りの斜面で行われています。この日は道路からは少し遠かったので、写真には撮りませんでした。


前に登った時にはなかった、サイクリング用の看板が立てつけられていました。


正面の、頭ひとつ飛び出ているのは、この地方のシンボル的なお山、ル・ヴュー・シャイヨール(3163m)です。夏山で2度登ったことがあります。
Oさんはよく山スキーで登っていて、わたしも一度ぜひ挑戦してみたいと思っています。


国道の峠道に戻ってきました。
グレーズ峠道は平均10%もあり、結構カーブしてるし道路の状態も悪いため、ブレーキかけっぱなしで、手がめちゃくちゃ疲れるんです。手を休めるために止まろうかと思うくらいなんですが、この国道は傾斜はかなりあるものの、道幅は広くカーブも大きいので、ブレーキの掛け過ぎて手が痛くなることはありません。


自転車アプリのストラバによると、往復18㎞、高低差700m、移動時間1時間半というコンパクトな朝ライドでした。


ストラバのスクショです。
この朝の行程を3Dで。地形の様子が分かって面白いです。


昼食後の午後ライドへと続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

速報・自転車でイタリアに行ってみた

すんごい自転車旅行をしたみたいなタイトルですが、フランスとイタリアの国境になっている峠道に登ったというだけの話です😅
実は少し前にも、別の仏伊国境になっている峠にヒルクライムしていて、2度目の国境越えでした。


フランスで2番目、ヨーロッパでは3番目に標高が高い峠道、アニエル峠(2744m)。
最近、自転車熱が復活した友人Oさんがお供です。


なんか白黒みたいになってしまったけど💦
加工したわけではありません。


峠には、ここケラ地方(フランス側)の催しの一環で、ピアニストの方が!
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峠のピアニスト
峠とピアノ・・・
思いもよらぬ組み合わせですが、登ってきたサイクリストさん達は綺麗な音色に労われて、みなご機嫌でした。


フランス側を最終集落から峠まで700m、峠からイタリア側に700mほど下りて登り返してきました。


イタリア側はめっちゃ急でした😱


この「速報」、峠から臨場感満載で投稿しようとしましたが、電波が怪しくて、上手くいきませんでした・・・😞


また順を追って記事にしたいと思います。
お読みいただいてありがとうございました。