フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

新しい友人Dさんと迎えるテント泊の朝

5月下旬の週末のお話です。
土曜日の午前中に峠道サイクリングをして、午後に友人がテント持参で現地に合流してきました。
前の週末に山スキーをして泊まった山小屋で知り合ったDさんという方です。翌日の日曜日に一緒に山スキーをすることになっていました。


朝5時に目覚ましを合わせました。テントからの景色です。
暖かい・・どころか暑い週末だったので、午前中でも遅い時間には雪が柔らかくなり過ぎて登りにくく&滑りにくくなってしまいます。6時か、遅くても6時過ぎには歩き始めよう、と寝る前に決めていました。
テント泊をしたここにはスキーの用意は持って来ていないし、テント泊の荷物を背負ってはスキーは難しいので😅一度駐車場に戻ることになっています。


普段のテント泊のとき(ソロまたは子供たちと)は、朝ご飯→テント撤収、というパターンなんですが、Dさんが自分のテントを片付け始めたので、わたしも倣って撤収開始です。
まずは、シュラフを袋に詰めて、次は最大の難関、サーマレスト畳みです。気合いを入れたら一回で上手に巻けました\(^_^)/


まだ薄暗い湖.


テント撤収してからの朝ご飯って清々しいですね(≧∇≦)
飲み物はわたしはコーヒー、Dさんは紅茶です。


わたしが持って来たのはジャム入りブリオッシュ生地のタルト。お気に入りのパン屋さんで買ったものを少し冷凍してありました。
Dさんはケーキ2種類、うち手前のはリンゴのケーキ(前日からご実家に帰られていたのでお母さまの手作りのものでした)、そしてバナナを持って来てくれました。
かなり甘いものばっかりだったけど😅スキーでカロリー消費されるだろうから問題なしでしょう…


空がほんのり薄ピンク~薄紫になっています。
この時間帯にお山で、特に外で朝ご飯を食べられる幸せ(*´▽`*)
ただし、早くスキーに出掛けたいのであんまりゆっくりとはしていられません。
この前の週末、Dさんとそのお友達Gさんは朝5時前に起きて、5時半過ぎには山小屋を出発していかれてました。


朝ご飯の後片付けをさっさと済ませて、歩き始めました。
これはブルーベリーの花。夏の後半に実が熟します。


ボケたけど・・・
レザン・ドゥルス(Raisin d'ours)、熊の葡萄、と名付けられた実の花です。
赤く真ん丸な可愛い実が夏以降になり、寒くなって雪が積もりだす秋の終わりにも実が落ちずに残っているのをよく見かけます。
ただし、酸っぱくてえぐみもあり、そんなにおいしいものではありません(残念…)。
ちなみにフランスでは、ほぼ熊は絶滅してしまって、ピレネーに保護観察対象にほんのわずかいるだけです。


夏の前半に見られるジョンシアン(ゲンジアナ)、朝顔みたいに夜から朝にかけては閉じています。


この辺りにたくさん咲いていた薄黄色のプルサチーユ(アネモネ・デ・ザルプ)。


スキー中はあまりお花の写真も撮れないだろうから、今のうちに、とザックも降ろして何枚も撮ってました。Dさんに置いて行かれた💦


峠の駐車場に停めてある車まで戻ってきました。
左がDさんの車です。スキーやマウンテンバイクを積みやすくするために少し改造してありました。
スキーへの出発地点は、ここより標高の低いもうひとつ隣の、さらに下の道路からになります。車で10分弱でした。


歩き始め。


このちっちゃなハイキング道を登っていきます。もっと上(峠)からもう少し幅の広いハイキング道が出ているんですが、道沿いに残雪が結構あるのが遠くから見ても分かったので(急斜面をトラバースする山道なので、残雪が中途半端にあると面倒)、高低差は増えるけど、歩きやすいこちらからの出発にしたのでした。


40分ほど登ってきた辺り。
木がほぼなくなってきました。
雪解け水があちこちに流れています。


雪のあることころまで、もうひと息!
ところで、さっきから犬の鳴き声が聞こえるな、と思っていたら・・・


2匹のわんこがこちらに走ってきました。
一匹しか写ってないけれど。どちらも飼い主の連絡先の入った首輪をしています。
人懐っこい💖Dさんとじゃれあっています。


Dさん、気に入られたみたいでわんこが着いてきています( ̄▽ ̄;)


と、思ったらわたし達がスキーを履く時間がもどかしかったみたいで、先さきに行ってしまいました。えらくここら辺に慣れた感じがします。ハイキング道の初めの辺りに個人所有の山小屋があるので、きっとそこの犬かな?とDさんと話していました。


はい、ようやくスキーで歩けます(^^♪
スキーを担いだ時間は40分か45分くらい。この前の週、Dさんと出会ったお山では雪にありつくまで1時間半は歩いたことを考えたら、悪い条件ではなかったと思います。


シーズンラストスキー編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

今シーズン初のテント泊

5月下旬の週末のお話です。土曜日の午前中は峠道でサイクリングしました。
午後には、前の週末に知り合った山スキーヤーさんと峠の駐車場で合流、一緒に夕方にハイキングをして駐車場に戻ってきました。


ところで、前夜、自宅でスキーの準備をしていて気が付いたのですが、前の週末に泊まった山小屋にスキーのシール(滑り止め)を忘れてきてしまったようです。管理人さんに電話すると「確かに。預かってますよ」とのことで、一安心ではありますが、今使っている板は替えのシールは持っていません。
仕方ない、前の板を持って行くとするか、と思ってると・・・


Dさんが「俺が前に使ってたシールが使えるかもしれない」と言うので、シールなしの板も一応持って来ました。
ハイキングから戻って、さっそくチェックしてくれているDさん。


シールは二組、幅違いで持ってきてくれました。
これは幅が狭すぎますね・・・


わーい、もう一組はばっちりです✨


長過ぎるので、はさみで切ってくれています。
・・・えっ?いいの??
Dさんの板用には短くなってしまうけど・・・
「これは今は使ってないから」と、そのままプレゼントしてくれました。
さて、これで明日のスキーの心配もなくなりました。テント泊の準備をして、目的地の湖へと下りていきます。


すぐ近くに3つの湖、もう少し遠くにふたつほどありますが、一番近いところにしました。
写真の中央やや右上に写っている小さな湖(日本語的には池、でしょうか)です。


プルサチーユ(アネモネ・デ・ザルプ)がいっぱい。
プルサチーユには何種類もありますが、うつむいたこの子たちは、花びらがパカッと開くことはなく、なんとなくつぼみっぽい形のまま咲いて、そのまま枯れていきます。


こちらの薄い黄色の子たちもプルサチーユの仲間です(ピンボケ失礼)。
周りの草は全部ブルーベリーです。秋には紅葉して真っ赤になります。


はい、あっという間に着きました。
土曜日の夕方ということもあり、他にテントが二張りありました。
さあ、テント張ろう、としたらDさんが「荷物置いて、ちょっと歩こう」
は??
わたし、午前中自転車で1700m登って、さっきも一緒に2時間ハイキングしたけど??
Dさんは新しい友人であんまりまだよく知らないのですが、どうやら山歩きが大好きなようです(;^_^A 
まあ、お山で知り合う人は、山歩きが好きな可能性はかなり高いんですけどね・・・


少し高いところまで登ってきました。
湖からだと、奥の高いお山(3400m台)が見えないんですよね。
そのへんのお山は氷河が残っていて、山スキーで登ったことがあるらしく、説明を聞かせてくれました。


下りてきて、テントを張りました。
Dさんはテントは持って来ているものの、星空を見ながら寝たい、ということで「俺はテントなしでいいよ、今日はあんまり寒くないし」と言います。
しかし標高2000m以上あるにも関わらず、湖(池)の畔なためか蚊がいたため、少ししてから、蚊帳的な意味でテントを張っていました。


テントの隣で酒盛りタイムです。


前の週の山スキーハイキングの帰りに大量に買ったボーフォールチーズも持って来ています。


ボルドーの赤ワインを持って来てくれていました。
ただ、栓抜きを車に忘れてきたので駐車場まで取りに戻っていました。
お疲れ様です💦


ビールもあるのか😅
栓抜き取りに行かずに、ビールでも良かったんじゃないか??(ビールの栓はオピネルとかでも開けられる)
チーズやサラミをつまみに、スキーの話、お山の話と話題が尽きません。


こちらはDさんが持って来たパスタ。
今いるお山と同じ、サヴォワ県(地方)の商品です。
バーナーと鍋でお湯を沸かそうとするので、「そういうのはジェットボイルの方が早いから」と引き受けます。


わたしが持って来ていた粉末トマトスープを茹で汁に足して、定番のスープパスタにしました。


日が長い季節になりましたが、10時前になり、さすがに暗くなってきました。
イケてない写真だけど、わたしが持って来たお肉をモンベルのフライパンで焼きました。
車の中に、凍ったペットボトルと一緒に、クーラーバックの中に入れていました。


デザートにわたしが昼間に買ったイチゴと、Dさんの実家のお庭になっていたサクランボ。
ヘッドランプで照らされていますが、10時過ぎでもうほぼ真っ暗でした。


寝る前に撮った1枚。
明日は雪ができるだけ硬いうちに歩き始めたいので、5時起きということです(^-^;


確か半月の夜で、あんまり完全には暗くならなかったような気がします。
明日は早起きするので(今朝も5時半にうちを出るために4時半起きでした)、もう寝ることにしましょう。


2日目に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

新しい友人、Dさんが合流

5月下旬の週末に、ふたつの峠に登るサイクリングをしたことを4つの記事に分けて書きました。その日の午後のお話です。


車を停めていた標高450mの村まで下りて、自転車をトランクに入れて峠方面へ戻ります。午後に友人が車で合流することになっているのです。
タイトルにも書きましたが、知り合って間もないDさんという方で、この日の前の週末に、息子たちと雪山にハイキングをしに行ったときに出会いました。
以下の2枚はその時の写真です。
スキーで下りてくるDさん(左)とその友人Gさん👇

山小屋からさらに谷の奥に進んだ地点にて。


翌朝、5時半過ぎには出発して行かれたお二人(右がDさん)。
山小屋前にて。


さて、先月のお話に戻ります。


グランドン峠(ひとつ目の峠)の駐車場に車を停めて、少しだけ歩いてピクニックをしました。


峠道を上がる前に、近くのスーパーに寄って買い求めたイチゴ。
車にはチーズや生ハム、パンなどの食料はあったのですが、合計1700m近くの高低差を自転車で登った後で、何かフレッシュなものが欲してたまらなくなり、ゾンビのようにスーパーに入っていきました(≧∇≦)
半分くらい一気食いしましたが、甘くて香りも良くて、とってもおいしかったです。
もちろん食べたのはイチゴだけではなかったのですが、映え写真を撮ろうという元気がなくて、ランチの写真はこれのみです(;^_^A


ランチの後、もうひとつの峠に移動してDさんに「ラ・クロワ・ド・フェール峠にいます」とメッセージを送ると、30分くらいしてやって来ました。


こないだ「速報」的に簡単に一度書きましたが、Dさんとは翌日(日曜日)、峠周辺で山スキーをすることになっています。
「まだ時間が早いから、今日は普通のハイキングでもしようか」とDさん。
えっ??わたしさっき高低差1700mのサイクリングをしたばっかりなんですけど??
「片道1時間以内、高低差300mくらいだったら大丈夫だろ?」
・・・まぁ、確かに結構休憩したし、どっかが痛くて無理とかいうわけではないので軽くハイキングすることに(^-^;


出発地点はひとつ目の峠の少し下になるので、Dさんの車で移動します。


ハイキングの行き先案は2,3あったのですが、明日山スキーをするつもりの方面へ、雪の残り具合の偵察も兼ねて行くことにしました。


この日の前の週末は1泊で山スキー、この翌日は日帰り山スキーをしようとしているわけですけど、こうして見ると完全に夏山ですね(^▽^;)


ここの斜面は夏の後半から秋にかけてブルーベリーがいっぱい実ります。
まだ小さなつぼみの状態でした。


初夏によく見られるアネモネ・デ・ザルプ。色んな品種がありますが、日本でツクモクサと呼ばれているのと仲間です。


ピンボケになってしまったけど、咲いている状態。


水仙が満開でした。
それに混じって、青いジョンシアン(ゲンジアナ)や黄色いトロール(ラナンキュラスの一種)、薄紫のスミレも写っています。


振り返って。今朝、死にそうになって登ったジグザグの道路が見えています。11,5%が3㎞ですよ・・・


45分ほど歩くと、ようやく雪原に到着しました。
つまり、ここからスキーができるということです。今の時期に45分の歩きは悪くありません。この1週間前は、雪のあるところまで1時間半以上歩きましたから・・・


えっ?
まだ歩いていくの??
「もうわたしはここで待ってるね~💦」とDさんに声を掛けました( ̄▽ ̄;)
Dさんも、ほんのすこし進んだだけで、間もなく戻って来ました。
水を飲んで2分ほど休憩して、再び下り始めました。


明日のスキーする場所の様子が分かって安心しました。
シーズンの初めや終わりって、雪の具合がよく分からないので不安なんですよね。最悪、山スキーのつもりが、完全に普通のハイキング(残雪がちょっと邪魔な)にもなり得ます(^^;)


夕方~夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。