フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

1600mのダウンヒル

標高450mの村を出発、グランドン(1924m)とラ・クロワ・ド・フェール(2067m)という隣り合ったふたつの峠に登るサイクリングをした時のお話です。


ふたつ目の峠、ラ・クロワ・ド・フェール。
「鉄の十字架」という峠名そのままの記念碑の前でマイ・バイク撮影。


ラ・クロワ・ド・フェール峠からグランドン峠に戻るのは6パーセントくらいのなだらかな下りです。


グランドン峠以降は、平均11,5%の急な下りが3㎞ほど続きます。
上りで言うと、平均7パーセントが21㎞続く峠道の最後がこれですから、サイクリスト泣かせです。


GoProで撮った動画を少しだけ👇

グランドン峠、下り
「もう一回登れと言われたら無理だな・・・」と思いつつ下りていきました。


無理やり残雪と撮ってみたけど(^-^; 
例外的に雪の少ない冬春だったので、開通の翌日だったにも関わらず、大した量が残ってなくて、残念です。


森の部分が長い峠道ですが、両サイドの草むらはお花だらけで、そんなに鬱蒼としているイメージはありません。


仔牛や若い牛さん達が放牧されていました。
まだ5月だったので、標高の低いところにいたのでしょう。きっと今頃は、もっと上の草原に放されているのではないかと思います。


アボンダンスちゃん(品種)もいました。
可愛い!!


かなり下りてきた辺りで。
峠道の下の辺りは、このよう道路舗装がとても良い状態で安心してそこそこのスピードで下りることが出来ます。


ヘアピンカーブは峠道の最初と最後以外はあんまり見かけません。


村の少し手前にある、峠道が開いてますよ~っていう看板。


車を停めている村の入り口まで戻ってきました。
ε-(´∀`*)ホッ


そして、デミたんのところまで✨
お留守番、ありがとうデミたん💖


この日の記録。
距離45,7㎞、獲得標高1685m。
移動時間は約3時間24分(出発地点からグランドン峠までは2時間15分)でした。


さて、自転車を片付けるのでスキー板を出しました。
・・・えっ、だって翌日は峠の近くでスキーする予定でしたから(^^♪
ところで、なんで板が2組あるかって?次回以降に明らかになります(^^ゞ


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

今夏のツールも通るふたつ目の峠へ

先月下旬に冬季閉鎖を終えて開通したばかりの峠道に登った時のお話です。
450mの村に車を停め、1500m台でのパンクのアクシデントを経て、1924mのグランドン峠に登ったところまで書きました。


グランドン峠の360度の景色をご覧ください👇

グランドン峠(22年5月)
正式に開通した翌日だったということもあり、まだ車も自転車も少なかったです。


ところで、この峠道の特徴はふたつあります。
三つ又になっていることと、同じ道路上の近い距離のところにふたつの峠があることです。グランドン峠からその次のラ・クロワ・ド・フェール峠は2,5㎞。高低差では143mしか違わない(少しアップダウンはある)ので、往復する場合はグランドン峠に登った時点で、登りは終わったのも同じです。


そんなわけで、グランドン峠までは出来るだけ足つきしないことを心がけていたのに(パンク修理以外は足つきなし)、グランドン峠以降は消化試合ムードでダラダラと行動していました(;^_^A


はい、あっという間にふたつめの峠に着きました。
ラ・クロワ・ド・フェール峠、今年のツール・ド・フランスの山岳ステージにも組み入れられています。


ツールドフランスは、この背景の道路から登って来て、わたしが登ってきたのとは違う道路に下りていくので(三つ又になっている)、残念ながらグランドン峠は通過しません。
ここから下りて行ったあと、アルプ・デュエーズに登り、そこがその日の最終地点というプログラムになっています。


グランドン峠の辺りは違うのですが、この周辺は冬場はスキー場になります。
木枠の右下に書かれているLes Sybelles(レ・シベル)というのがここと連結された周辺のスキー場をまとめた呼び名です。


ところで、木枠の真ん中に見えている特徴的な3つのとんがりのお山。
これはこの地方(サヴォワ県)では結構有名な3500m台あるお山で、アルピ二スムでしか登ることが出来ないのですが、そのすぐ左隣の3200m台のお山には今まで3度登ったことがあり、この3月に初めて山スキーで登りました👇

その時、お世話になった山小屋の名前にもなっているエギーユ・ダルヴというお山です。
さて、先月のお話に戻ります。


こちらの峠にはバイカーさんがいっぱい。
ほとんどがイタリアからでした。ここサヴォワ県のもう少し先に、イタリアと繋がっている峠道があるので、そちらから来たんだと思います。大きな湖がある風光明媚なモン・スニ峠道で、開通したての5月初めの週末に登りました。


雪渓の上でマイ・バイクの記念写真を撮っていると・・・


イタリア人のバイカーさんが身振りで「撮ってあげようか?」と言ってきてくれたので、お言葉に甘えました(≧∇≦)


ユニクロの上下にプチ・バトーのショートパンツという、意味不明過ぎるウエアに運動靴・・・ツール・ド・フランスも通る神聖な峠道をなめているとしか思えません。
靴については、この日もおしゃべりしたサイクリストさん2,3人に指摘されました。
峠道を登るサイクリストさんがみんな履いているあの靴は、靴がペダルにくっついているという状態が怖すぎて、いまだにデビューできていません(ノД`)・゜・。


サクラソウが岩場の隙間の少しの土から頑張って咲いています。
運動靴というメリットを生かして、周辺を軽くウロウロしときました(^▽^;)


峠の名前そのもの、鉄の十字架(la croix de fer)。


夏の前半にいっぱい咲いているジョンシアン(ゲンジアナ)とマイ・バイク。


今年はとても雪が少なかったので、道路の開通もかなり前倒し、お花も例年よりもずっと早く、雪の残るお山と合わせて夢のように美しい景色です。もちろん車でも来られる場所ですが、自転車で頑張って登ってきたご褒美に感じられました。


下山編?ダウンヒル編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

パンクから復活!グランドン峠へ

昨秋に続いて2回目のチャレンジになったグランドン峠。
途中でパンクしてしまったことを前回書きました。


手際よくお手伝いしてくださったおじさまサイクリストさん。
ありがとうございました✨


ところで、パンクした地点はこんなところでした👇

グーグルフォトの位置情報から。
出発地点は標高450mの村でした。パンク修復地点は峠その①(グランドン峠、1924m)や峠その②(ラ・クロワ・ド・フェール峠)まであまりない地点だったことが分かります。


傾斜グラフで見ると👇

パンク地点というか、パンクしたまま結構走っていたので💦修理地点と言った方が正しいです。距離約17㎞、高低差約1100mを足つきなしでここまで登りました。
修理にかかった時間、休憩してしまったことになるのでこの後はさすがに足つきしないで峠まで登りました。


パンク休憩(;^_^Aから再び漕ぎだした地点。あと5㎞くらいです。
この峠道は最後の3㎞ほどが平均11,5パーセントとキツいことで知られています。

ロードバイク初心者のわたしには、何とか登れるけれど、登りながらスマホやカメラを出す余裕はないので(写真のために足つきはしたくないし)、写真はなしです。
下りで少し撮ったのを後ほど載せます。


ほどほどに死にそうになって、峠に到着。21㎞、獲得標高1490mでした。
タイムはパンク修理時間を数えないで2時間15分。前回はなんと2時間50分くらいかかったので(まじ?数え間違いじゃなくて??😅)だいぶましになりました。
といっても、熟練サイクリストさん何人もに抜かされましたけどね💦💦
まだまだレベル違いです・・・


峠の看板前でマイ・バイクを激写。
峠道がオープンした翌日だったことや、朝の早い目の時間だったこともあってか、サイクリストさんの姿は少なかったです。


バイカーさんは結構来ていました。
キャンピングカーが写っていますが、7,8月はフランスだけでなく外国ナンバーのキャンピングカーも多く見られます。


昨秋から頻繁にロードバイクに乗り始めた超初心者のくせに、死にそうになって到着したくせに、堂々とセルフィーです(^-^;
ちなみにユニクロのスポーツウェアです。何のスポーツを意識して売られてたのかはよく分かりませんが、この日下に履いてたタイツ的なものもユニクロの同じ売り場で買ったもので、自転車に乗る時に愛用しています。


せっかく有名な峠に登るんだから、何かおいしい菓子パンでも持って来たかったんですけど、出発地点の村にはパン屋さんはなく、2㎞ほど手前の町のパン屋さんはおいしくないんです(今まで2回行ったけどイマイチ)。なので、仕方なくカロリー高そうなナッツ&シードバーなどを持って来ました(._.)


峠の駐車場。
ハイキングの準備をしている男性がいたので、様子を見に行ってみました。
山スキーかと思ったら、普通の登山靴+ザックにスノーシューを引っ掛けておられて、しばらく周辺のお山についてお話しました。


さて、十分に峠を満喫したので次の峠に向かいたいと思います。
ラ・クロワ・ド・フェール峠といって、ほんの3㎞弱の地点になり、標高的にはここより140mほど高くなりますが、まずは少し道路は下りになります。


ラ・クロワ・ド・フェール峠編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。