フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

愛して止まない避難小屋にてランチ

一番お気に入りの避難小屋に泊まってスキーハイキングを楽しんだ時のお話です。


標高1900m台にあるメルレ避難小屋。
今まで4回泊まったことがありますが、スキーで来たのは初めてでした。
右奥に先ほど越えてきた峠が見えています。駐車場からの距離は約12㎞、高低差では1300mほどになります。夏はもう少し高い位置に車が停められるのですが、この日は峠までで3時間半、小屋までで4時間近く(休憩は数えずに)かかりました(;^_^A
これだけかかったので、2泊して元を取りたいと思っています✨ 


入り口からの景色。
雪の少なかった今シーズンですが、ここら辺は結構しっかりと積もっています。


前回に泊まったのは8月の終わりでした。
何も変わっていない・・・
あれ!?薪がひとつもない💦今まで4回来た時は、奥に結構積んであったのですが・・・小屋の外の薪をストックするスペースにも見に行きましたが、全然ありませんでした_| ̄|○
せっかく火起こしのための小さな枝を拾ってきたのに(ノД`)・゜・。
まあ、1月2月ではないし、特にこの時期は結構暖かかったので、夜になったらシュラフに入ってしまえば問題ないでしょう。


ここの小屋はマットレスばかりか、掛布団も結構たくさんあるんです。
それが分かっていたので、夏用シュラフを持って来ました。冬用シュラフは重たいので、今日のように長い行程の時は辛いんですよね💦その代わり、念のためダウンは厳寒期にしか着ない一番暖かいものを持って来ています。いざとなればシュラフの中に着られるし、日中はまだしも、この時期の朝晩はまだ寒いので役に立ってくれそうです。


ちなみに、ここへは今まで友達と1回、次男と1回、ひとりで2回来ましたが、他に泊り客がいたのは最初の1回のみで、あとは独占でした。
今日は、今のところ誰もいないけど、まだお昼過ぎなので誰か来る可能性もあります。


窓には動物の骨が置いてあります。
前に来た時よりも増えてる気が(;^_^A


もうひとつの窓の前は、雪かきされておらず、明かりが入りにくくてちょっと暗いです。


さっき越えてきた峠は、風が強くてピクニックするのを諦めたのでした。
小屋前で食べるつもりをしていましたが、ここは椅子が長いベンチになっていてちょっと出せないので、もう小屋内でいいです。お日様のある時間帯って雪山でも、風さえなければ外の方が暖かいことも多いんですよね、特に春だと・・・


今日は貴重な日本の食品を持って来ています。長期保存食のアルファ米のドライカレーです。果てしなく長い賞味期限だったのが、ついに切れてしまったので、心置きなく賞味することにします✨


ネギを持って来ているので、刻んで投入。
ドライカレーに果たして刻みネギが合うのかどうかはよく分かりませんが・・・


混ぜ混ぜします。
ぅ、うまΣ(゚Д゚)
たまに食べると衝撃的においしいですね、日本のインスタント食品は・・・


ドライフルール入りパンとレモンクリーム付きクッキー(ボンヌ・ママンのやつ)とインスタントコーヒーで締めくくった充実ランチでした。
テーブルの奥に、木と枝が写っていますが、これが唯一小屋内に残されていた燃料(暖房の)です。ないのと一緒・・・
森林限界は越えていて、木のあるゾーンは遠いので木を拾いに行く気もしないし、夜はさっさとシュラフに潜る作戦でいいです(;^_^A


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

峠から愛おしい避難小屋へ

今まで泊まったことのある中で、恐らく一番好きな避難小屋に初めてスキーで行った時のお話です。日がどんどん過ぎてしまって、1か月近く経ってしまいました・・・


合計1時間半ほどスキーを担いで歩き、雪が十分にあるところまで来てから1時間弱歩いた辺り。谷の右奥が峠になっていて、それを越えた反対側に避難小屋があります。


ここらへんで水汲んどこうか・・・
今日の行程は、駐車場が橋のある川沿いだったのをはじめ、ずっと谷沿いに歩くので水の調達には事欠きません。飲料水はなんとゼロでの出発でした( ̄▽ ̄;)
だって2泊するから、結構荷物重たいんですよね💦どこでも汲めると分かってるので、省略しました。


750㏄のペットボトルふたつ持って来てるうちのひとつをいっぱいに汲みました。
避難小屋のあたりは1900m台で、川は露出しているだろうから問題ないけど(最悪、雪を融かして水にできる)、このあと峠方面に向かうにつれて、雪深くなっていくだろうからしばらく水が汲めないことも考えられます。


振り返って。緩やかな谷ですが、それなりに登ってきています。


気が付けば、2時間半以上ノンストップで歩いています。
ちょっとお腹が空いたし、地面が露出しているところがあったのでおやつ休憩していくことにしました。


汲んだばかりの雪解け水でインスタントコーヒーをいれました。


先月から今月前半にかけて狂ったように何度も作っていたバナナ胡桃ケーキです。
この一回前は、クランベリーも入れてみたんですが、正直いらん感じだったので(;^_^A 今回はなしで。


おやつを食べ終わった後は、また峠目指して歩き続けます。
しばらく進んだところで、前からふたりの男性が歩いてきました。
この日初めて会うハイキング客でした。この場所に来るのはもう5回目なんですが、毎回不思議なほど人に会わないんです。きれいなところなのに、駐車場が大きな町から少し離れていること、林道歩きが長いことがあるのかもしれません。


帰っていくふたり。
すれ違いざまに、しばらくお話しました。超地元の方で、直接おうちから徒歩で出発したそうです。峠まで行って戻ってきている最中ということでした。
そして、驚いたことに山スキーでもスノーシューでもありませんでした。朝のうちなら、そんなに踏み抜くこともないからだとか。


暖かい日が続いていた時期で、結構高い辺りでも、小川が露出しつつありました。
登ってる時はまあ大丈夫だけど、滑ってる時にはスキーがはまらないように注意しないといけません。


谷の右手。新しい雪崩跡が見えます。
結構急なので、両側の斜面には近づかずに谷の真ん中を歩くようにしました。


わたしが越える峠は、このように緩やかです✨
反対側も同じような感じで、山スキーの難易度は低いとされています。


峠直前だけちょっとだけ急ですが、雪崩るほどではなさそうです。
それでも、午前中のほうが安心ですね。


いよいよ峠に到着です。
ハイキング用看板が見えています。


メルレ峠(2286m)に到着しました\(^_^)/


Myスキーを激写✨
峠の少し前から風が出てきていたのが、さらに強くなってきています。
残念ながら、楽しみしていた峠ランチは諦めざるを得ません(>_<)


登ってきた方面を見下ろして。
駐車場からの高低差は1300mほど、距離は10㎞ほどでした。


さて、ここから避難小屋目指して下りていきます。
結構デコボコのある地形なので、無駄にアップダウンのない辺りを選んで下りていく必要があります。


少し下りてから、峠を見上げて。
反対側はお日様がさんさんと当たってかなり雪が柔らかくなってきていたのに、この辺りは風が強いせいか、峠からしばらくは雪がガチガチのツルツルでちょっとドキドキしました💦そんな雪が待ち構えているとは思いもしなかったので・・・


この辺りまで下りてくると、もう雪は硬くありませんでした。
常に避難小屋の位置に注意しつつ下りていきます。


デコボコの多い辺りはクリアしたので、後は大体どこを通っても、登らないといけない羽目にはならなさそうです。


避難小屋に到着する直前👇

Arrivée au Chalet Merlet
小屋のすぐ前が小川になっていて、これはさすがに川を越えた後、よいしょよいしょとスキーで階段式に登る必要がありました(;^_^A


着きました💖
好き過ぎる避難小屋、メルレ避難小屋(1940m)に到着しました。


避難小屋案内&ランチ編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

夏山のような登山道から出発するスキーハイキング

常にタイムラグがひどくてすみません。先月末のハイキング記です。
今回の目的地は、山スキーを始めた当初から「かつて行ったことがある、山スキーで行ってみたい場所」のひとつとして常に心の隅にありました。


今まで、初夏や夏に計4回も行ったことのある避難小屋です。
ブログにも既に何度か出てきている場所なので、思い出して下さる方もあるかもしれません。


山スキーサイトで調べてみた結果、雪のある時期の駐車場は標高は1060m。
避難小屋は1900m台ですが、途中2200m台の峠を越えることになります。
雪解けが進むと、地図の中心に見えるくねくねの林道が開通するので、青矢印のふたつの場所くらいに車を停めることが出来ます。ここらで1300m台になります。


山道の初めの辺りは、ツールドフランスなどで有名なグランドン峠とラ・クロワ・ド・フェール峠への道と同じになります。もちろん今の時期は閉鎖中です。
これらの峠には、昨秋、冬季閉鎖に入る少し前にロードバイクで登りました。片道23㎞、高低差1650mの死にそうにキツい道路でした(^-^;
ちなみに後者の峠は、今年のツールドフランスが通る予定です。


メインの峠道から離れ、小さな道路に入ります。
今季は雪が少ないし、もしかして夏の駐車場まで行ける林道開いてるんじゃ?と、淡い期待を寄せつつ進んでみましたが・・・(距離で数㎞、高低差で300mくらい稼げる)


バリケードで閉まっていました_| ̄|○ 
前の晩も「林道開いてるかな、開いてないかな」とばっかり考えつつ寝たので、道路の夢を見てしまったのでした(ノД`)・゜・。


仕方なしに、元々調べていた駐車場のある道路に戻りました。
峠まで10㎞、高低差1300m、所要時間4時間と看板にあります。避難小屋は峠から2~3㎞先だったっけ・・・


デミたん、またね~
あ、今回はですね、実は2泊のつもりをしています(≧∇≦)
だってガソリン高いし駐車場から遠いし、2泊くらいしないと元が取れないというか・・・あ、それから避難小屋だから何泊してもタダというか・・・( ̄▽ ̄;)


ハイキング道に入ります。
雪が全くない道が続くので、スキーはザックに引っ掛けています。
もう、完全に夏山としか思えない景色です(^-^;
ほんとにスキーできるのか、不安にさえなります・・・


わ~クロッカスがいっぱい咲いてる💖
この日の前にも、ほんの少しなら見たような気もするけれど、ザーッと咲いてるのを見るのは今シーズン初めてでした。
雪解け後、すぐ(ほんとに、1週間くらいとか)に出てくるのです。


すみれも時おり見かけました。
林道、長そうな雰囲気だけど、お花のおかげで少し気が紛れました。


やっと雪がほんの少し。


でっかいタイヤの跡が。四駆の車だったら、林道部分だいぶ端折れてるはず・・・
でもその場合、クロッカスやすみれは見られなかったですねっ(と自らに言い聞かせる)。


泊まる予定の避難小屋は、今まで行った時には毎回薪のストックがありました。火をおこすのに必要な小さな木があるかどうか分からないので、拾っていくことにします。


あまり重たくなるのは嫌なので、最小限だけ拾ってザックに括り付けました。


さらにしばらく進むと、断続的にだけれど雪の量が増えてきたのでようやくスキーを履いて歩くことにしました。


・・・と思ったら、またこれ(T_T)


ようやく夏の駐車場に着きました。冬の駐車場から45分くらいかかりました。木を拾ったり、花の写真を撮ったり、スキー脱いだり履いたりで時間を食ったこともありますが、結構かかってしまいました💦まあ2泊するつもりなので、問題ではありません。


スキーで歩けるくらい雪が残っていたのは標高1500m台くらいからでした。
駐車場から500mも登ってます(^-^;


その後、大きな雪崩後になっているところを歩きました。
木の結構生えている斜面だし、雪はしばらく降っていな時期でしたけど、午後に気温の上がる時間帯などは注意が必要ですね。


夏に放牧地になるエリアに到着です。
延々と雪のないところを歩いて来ただけに、有難みが違います(≧∇≦)
駐車場を出て2時間15分ほどが経過していました。


峠~避難小屋編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。