フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

デミオで2連泊

手術後、初めての本格的な⁈ハイキングをした後、別の峠道へと移動しました。



大好きな場所のひとつで今まで何度かブログにも登場しているボネット峠道です。



一番最近では5月末、手術の直前に友人Nさんとスキーをしに来ました。Nさんはスノボです。



これは今月初めのお話で、Nさんと来た時から1ヶ月ちょいしか経っていませんでしたが、雪はきれいさっぱりなくなっていました。

先程、峠道の麓の村の肉屋さんで買った豚の頭テリーヌやスープなどで晩ご飯ピクニックにしました。



ピクニックの後、峠に向かってドライブを続けます。日がとても長い時期だったので、夕方に見える上の写真で夜の8時です。



峠(2715m)は左ですが、真っ直ぐはヨーロッパで一番標高の高い舗装道路になっています。前回Nさんと来た時は峠しか除雪されていませんでした。全然他の車も走ってないし、久しぶりに行ってみるか…



間もなく到着した2802mの地点。



石碑もあるのでデミたんと撮っておきました。ボネット峠道は何度も来ていますが、この横道に来るのはまだ3回目だったと思います。


峠まで戻り、さらにしばらく下りたところに車中泊するつもりで目を付けていた場所があります。



うーん、美しい…

間もなく、国立公園のロゴが入ったワゴン車が近くに停まり、男性職員が双眼鏡で正面の山肌をしばらく観察していました。

挨拶をすると前年からあるヒゲワシの巣を見ていたそうです。ここで今晩泊まるつもりだと言うと、この地点は国立公園の中心部だから車中泊は禁止されてるとのこと💦

峠道のこちら側はほぼ国立公園なので、かなり下りる必要があるけど、反対側なら比較的すぐに境界線から出られるそう。軍事施設がある駐車場があり、そこより下だとOKだと教えてくれました。



5月末にスキーで下りた時に目指した場所が正にそこでした。



Nさんに車で下りてきてもらったのでした。



その駐車場でもよかったんですが、さらに少し下りた場所に決めました。

初のデミオ泊を果たした翌日、まさかの2晩連続の車中泊となりました😅 この日も1、2度は目を覚ましたものの結構寝られちゃいました。



翌朝、5時半。早速運転してます(^◇^;)


お読みいただいてありがとうございました。

久しぶりのザレ山、下山編


2年ちょっと前に左足首の骨2本を複雑骨折、右足首も骨折の大怪我をしてから初めてザレ場になった山に登ることが出来ました。



2600m台のプチット・カイヨール峠まで登ると反対側にあった湖。ハイキング道が続いているので少し下りてみましたが、帰りが長くなり過ぎて足首が痛くなって駐車場まで戻れないと困るのですぐにUターンしました(⌒-⌒; )

アップダウンを数えても駐車場から高低差500mほどの簡単なコースですが、今まで登りたくても登れなかったタイプの場所に来られたことはすごく嬉しかったです。

スキーだったらあまり足が痛くならずに結構登れてるんですが…

👇


今年の4月。1400mの高低差を登った2800m台の頂上。雪の上だとガタガタでないし、スキーは滑らせて登るから歩くよりもずっと足首に衝撃が少ないし、下りはそれこそ楽ちんです。


さて、登ったものは下りないといけません(⌒-⌒; )

 

登るのより下りるのが怖いザレた急斜面を見上げて。幸い怖いところは長くは続きません。



まだ石ゴロゴロ地帯ですが、なだらかになってきました。



まだ7月初めで、ところどころに雪渓が残っていました。



足首が辛くなってきました、夏の前半が旬のジョンシアン・プランタニエールのある一角で一休み。

かなり重たいけど足首をしっかりサポートしてくれるマインデルの登山靴。



行きに通った湖のほとりまで下りてみました。



すぐ近くにマーモットが✨



あとはひたすら平和な登山道を駐車場まで歩きます。



峠の駐車場まで無事戻ってきましたε-(´∀`; )ホッ



大活躍のマインデル。信頼できるパートナー⁈です。

さて、この前の夜はここから近い別の峠道で人生初の小型自動車泊を果たしたばかりでした。今晩はどうしよう?ここの峠道周辺で車中泊でも悪くないのですが…



ここから遠くない別の峠道に移動することにします。



ふたつの峠は直線距離だと10数kmなのですが、車で行くとなると結構かかります😅



峠道が始まる麓の町にあるお気に入りの肉屋さん。



お目当てはサラミです💖ハイキングはもちろん、自宅でもワインのお供に欠かせません。

ここのはシンプルかつめちゃくちゃ美味しいのです。通常より黒胡椒が多めなのも食欲をそそります。



サラミ4本買いました。豚の頭テリーヌは晩ご飯用です。


お読みいただいてありがとうございました。

次回は車中泊2泊目になります😅

復活チャレンジのハイキング

今月初めのお話です。車中泊をした峠道から近くにある別の峠道に車で移動しました。



標高約2300mあるラ・カイヨール峠の駐車場に車を停めて登山靴に履き替え、ハイキング用の行き先表示を見てみます。アドリブで来た場所だし😅地図も持っていません。何よりプロテーゼ(人工関節)を入れる手術をして1ヶ月ちょっとという時期で、ここに来る前に滞在していた知人Sさんの農家の放牧地をウロウロしたりはありましたが、まだ本格的にハイキングはしておらず、どの程度歩けるのか自信もあまりありません。



看板によると1時間15分で行けるというプチット・カイヨール峠を目指してみることにしました。どんなコースなのかはここからは見えないので、もし近づいてみて難しそうだったら途中でUターンしよう…



じきに国立公園エリアに入りました。ここはメルカントゥールという国立公園になります。採集禁止、ワンちゃん禁止などの禁止事項がその罰金と共に記されています。



チョウノスケソウが旬でした。チングルマに似ていて、花弁が落ちた後、雄蕊の部分がフワフワになります。



雷鳥の仲間、テトラ・リールの保護のため登山道のすぐ横が立ち入り禁止になっていました。臆病なので、人間が通りかかるとストレスを感じてオスがメスに求愛ダンスをしなくなるなど、繁殖をやめてしまうんだそうです。



キーキーという声が聞こえてくる方を見るとマーモットが😍



こちらにも✨



可愛い(*´-`)



案外筋肉質なんですね〜⁈





しばらく歩いていくと、唐突に湖が現れました。



ピクニックしたら気持ち良さそうな湖です。



湖の周辺は湿原のようになっていました。



正面が目的地の峠のようです。



緑がなくなりザレ場になってきました。岩岩ザレザレな場所は大好きなのですが、足首に後遺症の残る大怪我をして以来、痛過ぎて歩けないのでずっとご無沙汰していました。嬉しい(ToT)



遠くから見えていた残雪エリアまで来ました。



もう一息です。ただ、峠の直前というか真下がかなり急で残雪もあります。行けんのかな、今の足首の状態で。



峠直前で何人かのハイキング客が下りてきました。ひとつのグループのようです。狭い場所なので、全員が下りるのを待つことにしました。



大勢いるばかりか怖がって時間がかかる人もあるせいで中々進みません。急いでるわけではないので待つのは構わないのですが、急で足元が崩れやすいザレ場で正直、今の足首の状態だとわたしもちょっと怖い…



この人たちは元々のコースに残雪があるため、別の急な場所を通っているみたいなのですが、わたしには元々のコースの雪の上を歩く方が怖くなさそうなので、滑るのを防ぐために雪にしっかり靴をめり込ませながら進むことにしました。



大丈夫、大した距離ではありません。こんなところばかり歩くならアイゼンがいるんですけどね…

ふと下を見ると下りたばかりのハイキング客のひとりにスマホでビデオを撮られていました😳



ここからは雪のないところを歩いて登れます。



峠に到着します。



プチット・カイヨール峠(2639m)。反対側には湖がありました。駐車場からはアップダウンを数えても高低差500mほどらしいので、お手軽な目的地に違いありませんが、こういうザレ場になった山は夢にまで見た⁈場所でした。懐かしくてちょっと泣きそうでした。


下山&夕方編に続きます。

お読みいただいてありがとうございました。