フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

あの人と一泊ハイキング

「あの人」…ブログを定期的に読んで下さってる方には誰のことかお分かりになるかもしれません。



現地待ち合わせにしました。

あの人とわたしが大好きなものに「避難小屋」があります。随分と前から「避難小屋に泊まってハイキングしよう」と言っていたのが、ようやく実現するのでワクワクです。



約束の時間を少し過ぎてあの人がやって来ました。

はい、期待通り⁉️スペイン人のスノボインストラクターの友人、Nさんです♩

「ゴメン、食糧調達にチーズ屋さんに寄ってたら遅くなった💦」



しかも荷物がパッキングされてないのでしばし待ちます(⌒-⌒; )

Nさんはスプリットボードという2つに分かれるバックカントリー用のスノボで登ります。



時間は11時過ぎ。ただでさえ1泊ハイキングだと荷物が重いので、一食目はNさんを待ちつつ食べちゃうことにしました。スペイン、特に南部出身ののNさんは昔からの習慣で朝昼は少ししか食べず、夜にしっかりと食べるらしく準備をしつつ少しつまむ程度でした。


 

気持ちの良い青空の下歩き始めました。  



しばらくはほとんど傾斜が感じられない林道を歩きます。ここは実はこないだひとりで日帰りで来た場所でもあります。少し前のブログにも書きましたが、以前に山小屋で一緒になった山スキーヤーさんに再会した辺りになります。



「妖精たちの小径」と名付けられたハイキングコースでアート作品がいくつも展示されているのです。

Nさんはアート作品が、というよりこの川沿いのハイキング道が気に入ったようで後日、奥さんと幼い娘さん達を連れて散策に来たそうです。



Nさんが撮ってくれました。

こないだは一人だったので、自分の写真がゼロでした。



橋を渡るといきなり急斜面になります。



もうお昼だし凍結してるわけではないのですが、かなり急でズルズルと滑るのでアイゼンをつけました。



めちゃ急なところは幸い長くは続きません。しかしこの後もしばらくそこそこ急なので引き続きアイゼンをつけたまま登りました。



ひとつ目の避難小屋まで登ってきました。

今晩のお宿の候補その1です。中を覗き込むNさん。ちなみにNさんはこのエリアには来るのが初めてです。

「木のストックもあるし、快適そうだね。僕はここでもいいし、もっと先のところでもいいし」

わたしはここは雪のない季節に泊まったことがあり、確かに快適なんですが、場所が森林限界ギリギリというのがちょっと残念な点です。

「時間も早いし、もうひとつ先の小屋まで行こう」とNさんに提案しました。


前回行った時にもう少し進んだ辺りから撮ったものです👇


今いる場所から左手にある別の谷底に位置しています。標高的にはこことそんなに変わらないものの、木がほとんどないエリアなので高い山っぽい感じがするのです。

Nさん「もちろん、いいよ。君のお勧めなんだったらきっといい場所なんだろう♩」



途中、ちょっと道を間違えて🤣わたしは引き返して正しい道へ、Nさんは間違えた道と平行して低い位置にある正しい道へと急斜面をスノボで滑り降り、合流したのが上の写真の辺りでした(⌒-⌒; )



後は避難小屋までほぼ平らです。

屋根が見えてきました。



「いいところに建ってるね!僕もこっちの方が好みだよ」

ところでNさん、先程正しい道へと滑り降りたのでスプリットボードが普通のスノボのようになっています。再びバラすのは面倒なので(スキーと違ってかなり手間がかかります)そのままボードとして持ち歩いてますが、とっても重たいです💦



「ここ最高!住みたい!」かなりご機嫌なNさん。

気に入ってもらえて良かった(*^^*)


続編に続きます。

お読みいただいてありがとうございました。

プロスキーヤーの友達カップルに寿司作ってみた

山スキー超上級者の3人と新雪たっぷりの春スキーを楽しんだ(転びまくった、わたしだけ)日の夜のお話です。



スキーには友人Oさんのわんこラフィちゃんとお隣さんのわんこも一緒でした。疲労困憊で行きよりもずっと大人しいラフィちゃん😅


Oさんちに戻ったのは午後3時頃でした。

この日、一緒にスキーに行った女性プロスキーヤーMさんと彼氏のFさんを晩ご飯に誘ってありました。



お山では雪だったのが、この辺りでは雨で肌寒い…

裏庭に宝がストックされているコーナーがあります。ちなみにこれとは別に、大きめの薪ばかりまとめてある場所も玄関近くにあります。



一般家庭用にしては大きなボイラーに火を入れました。スウェーデンだかフィンランドだか北欧製だと言ってたと思います。



プロスキーヤーのMさんと彼氏のFさんはお寿司が大好物と聞いているので、巻き寿司をいっぱい作りました。



7時過ぎにMさんFさんカップルがやって来ました。

イタリアの発泡酒が手土産です(*^^*)



まず餃子を出しました。お箸を使うのも上手なふたり。Oさんはフォークでした😅

自宅で作って冷凍しておいたものをOさんちに持って来たのです。解凍したときに皮同士がくっ付いてあちこち破れてしまったのが残念(._.)

近年フランスでは餃子はポピュラーになりつつあるのですが、3人とも初めてらしく珍しがりながらもパクパク食べてくれました。



お寿司の他は鶏肉入りの中華風春雨サラダと生野菜です。こんなの食べてくれるのかな、と不安だった春雨サラダがかなりの人気でした😅


ワインはブルゴーニュの白、リュリーです。

みんな美味し〜っていっぱい食べてくれたので、ほんとはスキーのあとゴロゴロしときたかったんだけど頑張って作った甲斐があった٩(^‿^)۶



デザートはFさん(彼氏)のお手製のチョコレートムースです。



ムースに添えるサクサクのお菓子も一緒に持って来てくれました。気が効いてる(〃ω〃)


新雪の山スキー&夕食会の盛りだくさんな休日でした。

お読みいただいてありがとうございました。

下りるのにもひと苦労、新雪の春スキー

山スキーの鬼カップル、友人Oさん、2匹のわんことスキーで雪山散策をしたときのことです。



登り始めは青空だったのにどんどん曇ってきて頂上に着く頃には雪までちらついてきました。



こんな天気だけど一応頂上ランチ。

Oさん達は何度も来ていてよく知っている山ですが、視界がこれ以上なくなるとさすがに下りるのも厳しいので長居はできません。



物欲しそうにしているわんこ達にチーズの皮をやりました。



シール(滑り止め)を剥がし、靴を下りのポジションに変えて出発準備完了です。



ほとんど見えない(;´Д`A

よく知ってる人と一緒でなければ怖すぎます。



少し下りるとましになりましたε-(´∀`; )ホッ



峠っぽい地形のところまで下りてきました。

…と何気に書きましたが、モソモソの新雪が40センチほどあり急斜面。ターンの時に何度も転んで雪まみれに。゚(゚´Д`゚)゚。

好条件の斜面を調子良く滑れるようになり「わたしも人並みに滑れる⁉️」といい気になってたけど、まだまだ初心者中の初心者だったと思い知らせる瞬間です_| ̄|○



頂上を振り返ると、そこまでは天気が悪いようにも見えません。下界から見るときっと雲の狭間にいることなんだと思います。



森林限界の辺りのなだらかな斜面まで下りてきました。


 

ちょっとくらい急でも新雪の量が少ないのでとても滑りやすいです。もうコケることもありません♩



森の中に突入。初めは木の間隔が広い目です。



川を越えた反対側は急斜面で岩も多く、木の間隔もとても狭いので、どう滑ればよいかOさんが詳しくアドバイスしてくるのですが、急斜面の森は今シーズン、農家滞在中にひとり裏山でかなり練習したのでそんなに怖くないんです。あまり細かくごちゃごちゃ言われない方が滑りやすいんですが(⌒-⌒; )せっかくのエキスパートの意見なのでありがたく聞いておきました。しかしこちらを見てないときは無視してました。



急斜面の森を抜けて平たい辺りに戻ってきました。

全く平らだったり、たまに上り坂にもなり、ストックで体重を押しつつ進むので上半身の筋トレに良さそうです(^◇^;)

雪が途切れる地点ではスキー板を外すことも多いし、雪から顔を出している石、岩、木の根っこに気をつけないといけないのでスピードは出せません。



最後の2キロ弱は全く雪がないのでスキー板は外して歩きます。足首がかなり痛くなってきたのでOさんが板を持ってくれています。



駐車場に着きました。雪は相変わらず降り続いています。


番外編に続きます。

お読みいただいてありがとうございました。