フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

必死のパッチで頂上へ

友人Oさん、2匹のわんこ、山スキーの超上級者の知人カップルと新雪の山をスキーで登ったときのお話です。



車を停めた村から20分ほど雪のない林道を歩いた後、森を1時間弱登り、森林限界を超えて新雪たっぷりの斜面を登り始めて30分ほど。休憩するというアイデアはない人達なのでキツい💦💦



Oさんと仲が良いスキー・アルピニズムのプロスキーヤーMさんとその彼氏Fさん。既に稜線に一度登ってから滑り降りてきてました。後少し降りた後再び稜線に登るそうです(・・;)



峠っぽいところを通過します。



斜面が急になってきたので真っ直ぐにはなかなか登れないためジグザグに登ります。



雪深いときはスキー板の角度を変えるのが慣れないと結構難しいんです💦矢印の人がその最中です。

急斜面ほど折り返す角度が鋭角になり、片方の足首に不安がある(あまり動かない、痛い)わたしには苦手なテクニックです。



しかも困ったことに最近、スキーの滑り止め(シール)が消耗してきて、あまり雪にひっかからなくなってきています。そろそろヤバいな、でもシーズン最後までいけるかな、と思ってましたが登りにくいったらありゃしません。新しいの買うで❗️と決意しつつアイゼンをとりあえずはめました。



稜線の低い辺りと同じ高さまで登ってきました。

しかし傾斜がキツい…ジグザグの角度を変えるのに毎回一苦労です。


Oさん「しっかり片足を踏ん張って。頑張りが足らん❗️このテクニックが出来んかったら大半の山には登れへんぞ❗️」


ここでFさんが後ろから登ってきて言いました。

「この(先に登った人の)トレース、めちゃくちゃ急なところ通ってるよ。最短距離でさっさと登りたい僕らにはいいけど、初心者でしかも足首の安定が悪いみよんには無茶過ぎるって」

MさんもOさんに言います。「あなたがもうちょっとましなトレース作ってあげなさいよ❗️」


そ、そうだったのか…今シーズンあんまり一緒にスキー行ってなかったけど、やっぱり鬼コーチだったのか😂



一番急な辺りはクリアしました。

頂上は遠くなさそうです。



登り始めは青空だったのにかなり雲が支配してきました。



うへーっ、疲れたぁ💦

ようやく頂上(2628m)に到着です。駐車場からはアップダウン込みで1100mほど。大変だった割にはそんなに登っていません。新雪のある時はそう感じることが多いです。



かろうじて青空が残ってるのは駐車場方面です。



一枚撮ってもらいました。



雲が迫ってきて視界がなくなるので大急ぎでミニピクニックです💦


後編に続きます。

読んでいただいてありがとうございました。

わんこ2匹と雪山スキー散歩

少し前のお出掛け記です。


この日は友人Oさんの愛犬ラフィちゃんとお隣さんのわんこ、オスロくん(オスのボーダーコリー)を連れてお山散策に行くことになりました。


後部座席で人間みたいな顔して大人しく座っています😅Oさんちとお隣さんの庭は壁などなくて自由に行き来できるので2匹は毎日、一日中一緒に遊んでいる仲です。


村(駐車場)からしばらくは雪が十分にありません。
前日は雨でしたが、標高の低いところでは雪にはならなかったようです。


クロッカスが咲き始めていました。


20分ほどスキーを担いで歩いた時点で山から既に下りてきた60代くらいのおじさまとすれ違いました。上の写真はおじさまの後ろ姿です。この時点で9時40分。目的地によって高低差1200〜1400mほどのコースですが、7時に歩き始めたそう。カッコいい✨


ようやくスキーを履くことができました。


日当たりの良いところでは雪がなくなりつつあります。


この辺り、平たいばかりか時々下りにもなります。疲れなくていいけど、帰りが思いやられます💦普通に歩く時でも帰りに登り坂になるのはちょっとイヤだけどスキーだとかなりイヤです😅


速い人たち💦
Oさんにラフィちゃんにオスロくん、時々待っててくれてます。


この日、実はOさんと仲の良いカップルスキーヤーと現地待ち合わせをしていました。わたしが歩くの遅いので早い目に出発してたのですが、早速追いつかれました(⌒-⌒; )
ちなみに女性のほうはスキー・アルピニズム(山スキー)の国内ランキング3位、世界ランキングでも上位に入っているプロスキーヤーで、彼氏も大会には今は出ていないもののかなりのレベルという恐るべきカップルなのです。わたしが使ってるスキー板はこの女性(Mさんとします)から頂いたものです。スポンサーが変わったから使えないんだとか😅


そんな山スキーの鬼カップルはすんげースピードで行ってしまいました。Oさんも釣られてスピードアップしてましたが、わたしがいたことを思い出したみたいでしばらくしたところで待っていてくれました(^◇^;)


しばし川沿いに登ります。


川の上流で反対側に越えます。真冬は雪がたっぷりで大体どこでも渡れるみたいですが、春になってくると渡るのにも一苦労です。
わたしのスキーを持ってくれてるOさん。


川沿いの辺りから森林限界を超えたようです。
Oさんの前に二人のスキーヤーさんが歩いています。5〜6人グループの最後を歩いている方たちでした。わたしを待っていたOさん「前のグループ歩くん遅いから抜かそうや」は?😅
Oさんにそそのかされてスピードアップしざるを得なくなり必死の思いで抜かしましたが、再び抜かされ返すのも面倒なので速度を保ち続けないといけなくなり😂それはそれは大変でした。もう、一体何のために💦平和に歩きたいものです…


振り返って。
なんやかんやしてる間に結構登ってきました。駐車場は谷底の左の方でここからは全く見えません。


ひたすら登り続けます。
この辺りから少しずつ前日に降った新雪が深くなってきました。お友達カップルは稜線の左手にある頂上(わたしとOさんが目指してるのとは別)を目指してとっくに到着したみたいです。


後編(か中編かも)に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

いくつかの平凡な出来事

少し前に知り合いの酪農農家のお手伝いをしながら滞在していた時のことです。



雪深い地方で村の標高自体1600mあるので3月4月はまだ冬です💦頻繁に雪が積もります。



この日も朝起きると外は真っ白でした。

デミたんもほぼ雪だるまです💦



仕事には普段からゴム長靴なので雪でも困りません(⌒-⌒; )



ここで住み込みで働くことの大きなメリットはなんといっても朝夕の仕事の間にスキーができることです。



そして新雪で足跡がない山の美しさといったら💖

この日黙々とひとりでスキーで登っていると、ハスキーがテクテクとやってきました。



犬ぞりなんかで活躍しちゃうだけあって、雪景色に映えまくりです∑(゚Д゚)

農家の飼い犬オリちゃん(ベルジェ・デ・ピレネー)や友人Oさんの飼い犬ラフィちゃん(ボースロン)とスキーするといつも「うーん、映えてるな」って思っていたけど、比じゃありません。



しかも人懐っこい❤️

可愛い✨



この人達のわんこでした。

しばらく立ち話をしましたが、最寄りの少し大きめ(この辺では)の町の方たちでした。綺麗な場所だけど、マイナーなので遠くからやって来る人はバカンス期以外ではほとんどありません。


この日は稜線まで行かず、高低差600mちょっとの短いコースにしておきました。

これだと、お昼には農家に戻って来られます。5日連続で稜線(高低差1000〜1100mほど)まで登ったこともあるんですが、農家に戻ってゆっくりする間なく夕方の仕事(かなり力仕事)に入るから疲れるんですよね(^◇^;



この日は牛舎の2階に借りていた部屋でゆっくりする時間がありました。夕方、下りるとオリちゃんがわたしが来るのを待っていました⁉️可愛い💖

朝デミたんに積もっていた雪は既に融けていました。


別の日、スキーインストラクターをしている知り合いとその同僚から農家の裏山のわたしの定番になってる稜線コースに行くよ〜って連絡がありました。



わたしは農家の朝の搾乳、おやつタイムのお世話が終わってから出発したので彼らにはだいぶ遅れをとっています。追いつくのは無理だけど、どこかで会えるとは思うのでとりあえず急いで登ります。



電波があるところまで来て、彼らと連絡が取れました。丁度稜線から下りてくるところでした

インストラクターだからカッコよく滑り下りてくるはず、写真撮ってあげよう、と構えていて…



撮れたのが、まさかのこれ( ̄◇ ̄;)

雪が柔らかくて滑るの難しいんだと💦



まあね…

確かに気温が高い目の日はお昼前になると雪が融けてきてこんなことになりがちです(⌒-⌒; )



少し立ち話をした後、別れて(写真撮りましたよ!とは言わずに😅)わたしも稜線へと登りました。



稜線の裏側の景色。



質素ながら幸せな稜線ランチの後、農家まで1000mちょっとの高低差のスキーを楽しみました。


お読みいただいてありがとうございました。